魂を読むためのホロスコープ・マップ(概論)

2019年1月1日火曜日

西洋占星術で読み取る前世 占星術コラム




当サイトの目標は、“魂の軌跡をホロスコープで読み取る”ことです。
初心者の方向けに全ての惑星の解説を終えてから分析に入るつもりでいましたが、あまりにも遠回り過ぎました。先にざっと筆者の頭の中にあることをメモしておきます。

あくまでも概論、ガイドマップのようなものです。
各項目について詳しくは別記事にて。


ホロスコープとは時空座標点である

初心者の方はこちらへ⇒「生まれたときの星空」といった一般的な知識を求めている方はこちらをお読みください(以下は自身の体験とスピリチュアル知識を合わせて導き出した当サイト独自の解釈です)

ホロスコープとは何か?
これは大きなテーマですのでまた後ほどご説明する必要がありますが、一言で言うなら、「生者・死者共通の時空を表わす座標点」と考えられます。

ギリシャ語の「ホロスコープ=時間観測者」という名称は非常に的確です。

グーグルマップに緯度経度の数値を入力すれば特定の場所が一発表示されるように、ホロスコープの概念で一点の時空を示すことができます。魂は生まれ変わる際、この座標点を目印として地上へ降りるのだと思われます。

もちろんホロスコープは地球人類が持つ概念であり、現実の天体とは少し異なります。しかしこのルールで時空の一点を示すことは可能です。

※春分点と星座のズレについては再考します。もしかしたら今の西洋占星術の計算法が地球にとって合理的なのかもしれません


出生ホロスコープは、その人生に最もふさわしい時空ポイントを示す

魂は「アカシックレコード」に残る転生記録をもとに、ガイド(先輩の魂)たちの指導を受けながら、新しい人生計画を組み立てて生まれます。

その計画を果たすためには、最もふさわしい時間と空間のポイントに生まれなければなりません。そんな個人にとっての適切な時空ポイントを示すのが、地球においては「出生ホロスコープ」です。

膨大な時間と空間のうち、該当する時空ポイントは針の孔のように小さな一点です。
該当点がその一点しかないということは、出生点を逆算すればアカシックレコードの一端や人生計画まで読み取り可能である、という理屈になります。
人類がその全てを読み取ることは不可能ですが、出生ホロスコープの時空点は過去と未来の情報が刻まれたチップのようなものとイメージできます。


アングルは自分自身を表わす

魂は地上でアバター(分身。ここでは地上の肉体・人格キャラクターの意)を持って生きます。
このアバターで演じるキャラクターは、一つの人生限定の役柄です。
いっぽう、魂も本質的な個性を持ちます。魂は経験を積み磨かれていきますが、一本筋の通った個性は全転生で変わりません。

この本質的な魂の個性は、地表と天空とのアングル(角度)で表されます。アングルが地表に降り立ち天地を見る者の視点であることからも、自分自身を表すことは明らかです。
惑星と違って自分の目で見ることができないのがアングルです。見えないものこそが自分自身のはずですが、このことは地上で生きているとなかなか分かりづらいかもしれません。

アングルのうち、特にアセンダント・サイン(東の地平線上の星座)がその者の本質分類を表す旗印です。
人間だけではなく国家なども同様に、アセンダントが本質を表す旗印としてホロスコープを読むのが正しいと思います。
これは原始的な占星術の手法ですが、おそらく地球に関わる魂たちの共通認識なのだと思います。※春分点については誤解がありました。春分点の計算法選択についてはまた後ほど
なお、地球ではたまたま黄道を12分割したサインへ実在の星座の名が当てられていますが、当然ながら他の星では別の名となるはずです。


惑星はアバターの人生を表す

ホロスコープの枠、地表に降り立つ視点が「魂」。
ではホロスコープの内側に描かれる惑星が何を表すかと言うと、地上で与えられる人生物語。つまりアバターに乗って実際に行動するための人生計画です。
(惑星には今世の計画だけではなく過去の人生の記録も含まれます。過去にその魂がアバターに乗って積んだ経験値が刻まれていると言えます)

ここでは各惑星が何を表すか大まかにご説明します。詳しくは初級講座のページをお読みください。

太陽

今世の人生、肉体を象徴します。肉体アバターに生命を吹き込みますし、太陽が弱った時が寿命を表す場合もあります。
今世でアバターが生きるための運命エネルギー、課題として重要なことは確かですが、決して「自分自身」「基本性格」などではありません。
肉体はあくまでも魂の乗り物です。お借りした肉体なので大切にしなければなりませんが、囚われ過ぎてもいけません。


月は一つ前の人生を最も細かく正確に表します。前世の行動記録とも言えます。
理論的には前世の太陽であるはずで、もしそうなら綺麗なのですが、実際は前世の太陽と異なる人が多いでしょう。それだけ課題をクリアすることは難しいということです。
前世で慣れた振る舞いなので「自分自身」と間違いやすいのですが、決して「魂の本質」ではありません。

⇒アセンダント・太陽・月についてはこちら


水星・金星・火星

これら動きの速い惑星には、日常的なプログラムが表れます。幼少期の教育や思春期の経験、若い頃の恋愛や仕事を読み取ることができます。火星には時に人生計画を動かすための起爆剤として、事件や事故などのトラブルが刻まれていることがあります。

⇒パーソナルプラネットについてはこちら


木星・土星

中年期から晩年を表すこれら巨大な惑星には、大きな幸運と障害が表れます。木星が示す恩恵は時に人生を変えるほどの幸運を表し、土星は越えがたい挫折を表します。いずれも生まれる前の人生計画ですが、来世に持ち越されるテーマでもあるでしょう。

⇒土星について ⇒木星について


天王星・海王星・冥王星

これらの遠い惑星には、個人の人生を越える集団の運命や、前世~来世に至るまでの長期計画が表れます。地球以外の遠方から訪れるスピリチュアルな影響、死後世界のオーディエンスたち(先輩霊や友人霊たち)を反映することもあります。冥王星は特に死と再生を意味しており、前世から今世へ再生した魂の軌道を表します。
⇒冥王星について、思いつきメモ(別URL)


ドラゴンヘッド・テイル(ノース・サウスノード)

インド占星術家たちの分析によって、白道と黄道の交点が「前世のカルマ」を表すことが明らかとなりました。単純にその説を受け取り「ノードが前世」と思い込む人が多いのですが、実際は一つ前の人生ではなく、今世に対応する過去世の因縁です。たいていは魂が補いたいと思っている失敗した過去の傷であり、今世でリベンジすべきテーマと言えます。詳しくは後述します。


このように見てくればお分かりの通り、惑星は全て地上の肉体人生にまつわる運命ストーリーを表します。
惑星は目に見えるものですが、目に見えるということは「自分自身」ではないということ。つまり物質世界を象徴していることになります。

地上に生きていると、目に見える肉体を自分自身と錯覚やすいものです。そのため容姿にこだわったり、肉体を飾るための地位や金銭にこだわったりしがちです。
でも肉体は今世限りのものと心得るべきです。
その肉体に乗る魂こそが「自分自身」であると知り、魂に焦点を当てたとき、大きな視点で生きられるようになるのでしょう。
(とは言え、地上で生きている限りは肉体アバターに与えられた物質テーマを必死でこなさなければなりませんが)


吉野圭 著 https://astrology.kslabo.work/

※このページに書いたことは筆者独自の推測です。著作権法の要件を満たさない転載・転用を禁じます。また、西洋占星術の教室などで教えているポピュラーな説とは異なりますので注意してください。

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