火星の解釈

西洋占星術講座(9)、火星の入る星座ごとの解釈をご紹介します。解釈例に過ぎないので囚われ過ぎないでください。アスペクトや度数によって若干、変わります。

ここでは例として火星を「目標に向かう燃料」として読んでいます。目標そのものではありません。
他に火星は「身近なトラブル」「運命を実行させるトリガー」として読みます。女性の場合、理想の恋人像として読むことがあります。

牡羊座の火星

火星が最も強力なエネルギーを発揮するため、暴走しやすくなります。衝動的で攻撃的、常に戦闘態勢のため周囲と衝突してトラブルを招きやすいと言えます。 良い方向に目標を定めたならこのエネルギーが最高の結果をもたらすでしょう。成功者ともなりやすいです。

牡牛座の火星

火星が最も抑制されます。目標に向かう動きは非常に鈍く、ほとんど停滞しているように見えます。 その代わりに信念は生涯一貫しています。悪く言えば頑固な人ですが、目標実現の際には溜め込んだエネルギーが強力な実行力となります。

双子座の火星

このサインにある火星は動きが軽くなり、様々な事柄へエネルギーが向かいます。目標実現までのスピードも速くなります。 しかしエネルギーが分散すれば力が弱くなるのは当然のことで、大きな目標実現には向きません。器用貧乏とならないよう注意。

蟹座の火星

水のサインである蟹座の中では火星のエネルギーが抑制されると誤解しがちですが、逆に沸騰した湯のような激しい行動を惹き起こします。 特に感情が刺激されたとき、自分が攻撃された時は水蒸気爆発のように癇癪を起こすため注意が必要です。激しい感情を自覚し意識してコントロールすることです。

獅子座の火星

このサインにある火星は牡羊座と同じく強いエネルギーを持ちますが、暴走するリスクは低くなります。太陽の指示待ちで動くため良い方向にエネルギーを使いやすいと言えます。 ただし目標が定まらないと鬱屈したエネルギーを抱えたままくすぶることになり、唐突に不満を爆発させがちになるでしょう。

乙女座の火星

乙女座の火星は牡牛座にある火星ほどの抑制を受けません。適度に暴走を抑えられて現実的な目標に動くことができます。理想的な形で火星を使役することも可能です。 ただしエネルギーを細部に向けてしまいがちとなるため、強迫観念に囚われてしまうこともあります。

天秤座の火星

波風立てないことを最善とする天秤座の中にある火星はうまく活動することができません。火星が活動することで今までの調和が崩れることを恐れるからです。 目標に向かおうとすると天秤座が立ち止まらせるため、火星のエネルギーが弱まります。優柔不断で行動力に欠けると見られがちです。

蠍座の火星

蟹座と同じように水の中の火星なので水蒸気爆発する恐れはありますが、蠍座は固定サインのため火星を統制することも可能です。 火星がよく訓練された軍人のように働き、上手に目標を達成することができます。問題は良き目標を持つかどうかです。嫉妬や恋愛の未練は遠ざけなければなりません。

射手座の火星

火星は一点に集中しないと力を発揮できませんが、射手座の興味は多岐にわたり分散してしまうのでエネルギーが惑います。 突飛な信念を抱いたり、過大な目標に囚われるなど誤った方向に突き進みがちです。常に正しい道を歩いているか確認する必要があるでしょう。

山羊座の火星

このサインの中では火星は最も理想的な活動力を与えられます。完璧に統制されたエネルギーが目標実現のために動くため、現実社会において成功しやすくなります。 自分の利益のためにのみエネルギーが使われるので過度に利己的となりやすい点、注意が必要です。

水瓶座の火星

改革者として行動する場合、火星のエネルギーは強力に発揮されます。 しかし水瓶座は実利のために火星を使うことがないので、日常においては火星のエネルギーは弱まります。通常は怠惰か、変わった目標に取りつかれて周囲を驚かせているでしょう。

魚座の火星

魚座にある火星も水蒸気爆発する恐れは残りますが、魚座の感情は分散しているため蟹座より遥かに安全です。 しかし他者への攻撃をしない代わりに、自己に対して過大な要求をすることがあります。夢は遠大となり非現実的となります。思想活動に囚われた場合、極端な自己犠牲に身を投じることがあります。


☆ここは西洋占星術の初級講座補足ページです

『初級 西洋占星術講座』目次

■表紙 西洋占星術で、より深く魂の軌跡を知る
■(1)太陽だけを見る「星占い」は、占星術ではない
■(2)基本性格の占い方
■(3)ホロスコープを作成する
■(4)ホロスコープの第一印象を受け取る
■(5)サインのイメージを覚える
■(6)ASC・月・太陽で性格と課題を読む
■(7)MCで人生目標と適職を読む
■(8)土星で晩年と障害を読む
■(9)パーソナルプラネットを読む
■(10)木星が示す幸運と恵まれやすい分野


金星の解釈

西洋占星術講座(9)、金星の入る星座ごとの解釈をご紹介します。解釈例に過ぎないので囚われ過ぎないでください。アスペクトや度数によって若干、変わります。

ここでは例として金星を「恋愛の形」と読んでいます。他に金星は身近な「幸運」、「芸術性」などと解釈します。上ページをご参照ください。

牡羊座の金星

好きになったら突き進む、衝動的な恋をします。 本来の金星は他者との穏やかな関係を好むのですが、牡羊座は相手の気持ちを思いやることなく行動するサインのため金星がバランスを崩しがちです。 暴走する愛とならないよう自制が必要です。

牡牛座の金星

金星が本来の場所にあり安定して働くことができます。このため、恋愛も穏やかなものとなり、常に相手を思いやる建設的な関係を築くでしょう。 ただし若い時の恋愛においては、現実的過ぎてロマンに欠けると言われることが多いかもしれません。

双子座の金星

双子座の金星は安定性を欠きます。このため双子座に金星がある人は八方美人となりやすく、恋愛にもドライとなります。 感情の深みにはまることがないので恋愛に関するわずらわしさとは無縁ですが、相手には寂しさを与えてしまうでしょう。

蟹座の金星

相手を包み込むような温かい愛情を持ちます。恋愛相手にも親のような慈愛を注ぎますが、相手も同じレベルの愛情を返してくれるとは限りません。 一方的に愛を注ぐことに疲れて恋愛に臆病となることもあります。

獅子座の金星

華やかな恋愛をします。輝くばかりの魅力で異性から注目を集めるでしょうし、多くの異性と付き合うことになるでしょう。 いっぽう自分が愛されないと癇癪を起こしがちです。愛されて当然という考えを改める必要があります。

乙女座の金星

乙女という名のイメージとは裏腹に、論理的で堅苦しいこのサインにある金星は活動を抑制されます。恋愛には関心が低く、関心を持っても淡泊なものでしょう。 理屈で異性を好きになろうとし、相手を理想の型にはめようとします。概して恋愛経験が遅れます。

天秤座の金星

絶妙なバランス感覚とスマートな服装や態度で、多くの異性から好まれるでしょう。恋愛期間中も思いやりを持って相手に接することができるためトラブルは少ないはずです。 ただベタベタとした関係が苦手なため、寂しがるタイプの恋人では長続きしません。

蠍座の金星

相手と一体化するほどの結びつきを求める蠍座に金星が入ると、愛情は激しく深刻なものとなります。 相手には一途で真剣な愛を注ぎ、どんな困難もはねのけて添い遂げようとしますが、愛が実現しないと自分も相手も傷付けてしまうことがあります。

射手座の金星

射手座は自分の目標に向かうことを優先するサインなので、束縛される恋愛が苦手です。このため金星は射手座であまり力を発揮できません。 パートナーがいても放り出して冒険に出てしまうようなところがあるので、恋愛を長続きさせるのは難しいでしょう。

山羊座の金星

牡牛座同様、山羊座も現実的な恋愛を好みます。さらに相手への思いやりよりも実利優先ですから、恋人が自分の役に立つかどうかを考えながら恋愛するところがあります。 ただ付き合うことになれば相手には誠実で真面目、移り気になることはないため安心です。

水瓶座の金星

博愛精神を表わす水瓶座に金星があると、恋愛と友達関係の区別がつきにくくなります。ほぼ友達のようなドライな恋をするでしょう。 このため相手は不満を溜めることが多いはず。同じようにドライな感性を持つ相手とでなければ恋人関係は成立しません。

魚座の金星

金星の芸術性や情緒が最も発揮されやすいサインです。恋愛することにも向いていて、詩的で美しい恋をします。しかしあまりにもロマンティックでウェットなため相手は重く感じてしまうことがあります。 自己犠牲で尽くし過ぎる傾向があることにも注意が必要です。

水星の解釈

西洋占星術講座(9)、水星の入る星座ごとの解釈をご紹介します。解釈例に過ぎないので囚われ過ぎないでください。アスペクトや度数によって若干、変わります。

【初級講座(9)ページから注意点、転載】
水星は学習に関わることから、よく「知力そのもの」と誤解されていますが、水星だけで知的能力の高低を読み取ることは不可能です。
知性の傾向はやはり、性格から来る思考パターンや職業適性と切り離せないものです。アセンダントやMCなどを分析して判断すべきことでしょう。
水星が表すのはあくまでも他者との繋がりに使うための表現能力、情報処理能力です。

牡羊座の水星

考えてから表現するまでのスピードが速いため、思ったことをすぐに口に出してしまうでしょう。 相手の反応を気にせず発言してしまい、不利な論争に巻き込まれることがあります。敵は多くなりますが、批評家としては有能です。

牡牛座の水星

考えを表現するまでに時間のかかるタイプです。その代わりに表現に重みが出ます。 言語には苦手意識を持ち、音楽やファッションでの表現を好む人もいます。勉強にも体感を取り入れたほうが習得しやすくなります。

双子座の水星

双子座の水星は最も活発となり、水星らしさを発揮します。コミュニケーションに優れ、情報処理の能力も発達するでしょう。 好奇心が旺盛となるためあらゆる分野の情報を仕入れようとする傾向があり、集中力に欠けるところは弱点です。

蟹座の水星

どのような知識でも溜め込むことができるので記憶力を求められる分野では優秀です。 表現においては感情が優先します。このため少し客観性に欠けた表現をしてしまいがちで、論理的表現が苦手となります。

獅子座の水星

オープンな表現をします。牡羊座と同様に思ったことをそのまま口にして不利益を被りがちですが、違うのは相手の反応に敏感なことです。 言語を使った芸術分野(たとえば文筆・演説・脚本)の理解力と表現力に長けます。

乙女座の水星

細かな情報を分析する能力が発達します。情報処理(IT系)の分野、研究の分野で能力が発揮されるでしょう。 弱点は細部の情報に集中し過ぎて全体が見えなくなりがちなことです。対人関係では神経質な表現が敬遠されるかもしれません。

天秤座の水星

人との交流に関する情報を素早く仕入れることができるため、人脈作りでは最高の能力を発揮します。 会話やメール文などでの表現もスマートで常識的です。ただあまりにも周囲に合わせ続けていると、個性的な自己表現が苦手となります。

蠍座の水星

情報を直観的に察知します。特に他人の心情を察知することに長け、相手には超能力のように感じられることがあります。 ただ表現することは苦手と感じるようです。蠍座の強い感情を表現するには水星では力不足のためです。このためストレスを抱えがちです。

射手座の水星

射手座の敏感さと好奇心旺盛さが増し、様々なことに関心を持つようになります。ただ全ての情報について等しく重大に思えてしまうため、視野は狭く、かつ分散します。 対人関係では常に態度が変化して周りを飽きさせませんが、少々信頼性に欠けます。

山羊座の水星

現実に役に立つ情報のみ仕入れようとするため、将来の可能性についての話を聞くことは苦手となります。 表現する際も数字や過去の実績を用いて説明するなど、実際的で論理的となります。人間関係については利己的とならないように注意が必要です。

水瓶座の水星

枠に囚われず広い分野からの情報を仕入れようとします。自由奔放な表現をしますが、客観性に裏付けられているため我がままな印象は与えないでしょう。 土地に縛られない交流を好むため、特にインターネットでの交流に長けます。

魚座の水星

水星の冷たい論理性と魚座のウェットな感受性は正反対であるため、このサインの水星は力を発揮しづらくなります。 他人の思惑を察知することには長けますが、自分の考えを表現することは難しいでしょう。時に直観をそのまま表現するため、混乱した思考の持ち主と見られることがあります。


☆ここは西洋占星術の初級講座補足ページです

『初級 西洋占星術講座』目次

■表紙 西洋占星術で、より深く魂の軌跡を知る
■(1)太陽だけを見る「星占い」は、占星術ではない
■(2)基本性格の占い方
■(3)ホロスコープを作成する
■(4)ホロスコープの第一印象を受け取る
■(5)サインのイメージを覚える
■(6)ASC・月・太陽で性格と課題を読む
■(7)MCで人生目標と適職を読む
■(8)土星で晩年と障害を読む
■(9)パーソナルプラネットを読む
■(10)木星が示す幸運と恵まれやすい分野

カルミネート惑星

西洋占星術講座(7)の補足、カルミネート惑星の意味です。
カルミネート惑星はホロスコープ全体に影響を与えます。特に合(0度~4度)の場合は大きな影響を与えますので、見落とさないよう注意してください。

ここでは惑星ごとのオーソドックスな解釈をご紹介します。
必ずしも全ての人がこの通りになるというわけではありませんが、歴史上有名人の出生ホロスコープではこの通り現実化している例が散見されます。ホロスコープ計画を活かしきった場合は世の中への影響力も出るということでしょう。

太陽カルミネート

自己実現のためのパワーを持ちます。アスペクトが良ければ、社会で認められ称賛されるような人生となります。

月カルミネート

人と協力して事を成す運勢です。周囲とうまく調和出来るため、女性なら地域に溶け込む良い妻となるでしょう。

水星カルミネート

知識を習得しやすい環境に恵まれます。コミュニケーション力と現実感覚に優れるため仕事では成功しやすいでしょう。

金星カルミネート

平和な環境に恵まれ、人に愛されやすく富も得るでしょう。年齢が増すごとに次第に豊かとなっていく運があります。

火星カルミネート

活動力があり、思い立ったことをすぐ実行に移すことが出来ます。無自覚でも競争心があり、勝つ力もあります。

木星カルミネート

幸運に恵まれた人生となります。思いがけない引き立てを受けて、突然の出世をする可能性があります。

土星カルミネート

何らかの義務を負い生まれて来ています。苦労するかもしれませんが、偉大な業績を残す可能性があります。

天王星カルミネート

改革の使命を持って生まれたか、改革に巻き込まれるかのどちらかです。閉塞感を打開するような人生となります。

海王星カルミネート

ファンタジックなイメージの担い手となるか、神秘なメッセージの伝道者となります。神秘や芸術分野で役割を果たします。

冥王星カルミネート

権力を得て社会を動かすことになる可能性があります。思想や宗教の創始者となる運もあります。



第6ハウスの惑星と適職

西洋占星術初級講座(7)の補足で、第6ハウスに入る惑星/感受点で「適職」を読みます。


上の記事でも書いた通り、第6ハウスは「義務=負債、労働」「病」等とするのが本来の読み方です。
一般的な現代占星術で占われるように、前向きな「適職」と読むには疑問があります。
ただここでは「適職」を「労働」や「人生初めて負う義務」と読み替え、ポピュラーな占い方をご紹介しています。
現実の鑑定をしていると、確かに遠からず当たっていることが多いようです。特に若い方の就職を占うには妥当です。
中年期以降の転向、たとえば「唐突に夢にかられて始める起業」などの場合はMCを見てください。

第6ハウスに太陽がある

大企業のサラリーマンや公務員など、エリート的で公に誇ることの出来るような仕事が適職です。仕事を人生で最も大切なことと考えているため、就職すると仕事人間になりやすいでしょう。

第6ハウスに月がある

医療や介護、心理療法士など、人を癒し奉仕することで喜びを得られる仕事が適職です。自分自身が喜びを感じられるかどうかがポイントなので、単純労働は避けたほうが良いでしょう。

第6ハウスに水星がある

文書作成、秘書、研究職、コンサルタント、文筆業など、あらゆる知的労働が適職です。神経が細いところがあるので、心理的に負荷のかかる仕事は避けましょう。睡眠不足で倒れやすいので注意。

第6ハウスに金星がある

ファッション関係や芸術、金融業など、明るく派手で世間から注目を浴びる仕事に向きます。仕事が趣味と言えるほど楽しみを感じられるかどうかがポイントです。地味な仕事では長続きしないでしょう。

第6ハウスに火星がある

組織のトップや管理職など、自ら率先して動く仕事に向きます。肉体労働も厭わず引き受ける方です。仕事に並々ならぬ情熱を注ぐため、気付かないうちに限界を超えることがあります。過労に注意してください。

第6ハウスに木星がある

大勢の人と交流する事業主や営業職が適職です。人との縁を大切にするため、援助も受けやすいでしょう。仕事で飲食する機会も増えることから、お酒で体を壊しやすい傾向があります。飲み過ぎに注意です。

第6ハウスに土星がある

責任感と忍耐力は抜群なので、官公庁の職員など地味でも責任を求められる仕事に向きます。企業に入れば将来的に重役となる可能性はありますが、対人関係が苦手なので職場での不和に注意。

第6ハウスに天王星がある

科学技術の研究者、大学教授など、専門職に向きます。発明発見をする可能性も高いでしょう。周りの理解が得られず孤立することもありますが気にし過ぎないことです。気に病むと突如、体を壊します。

第6ハウスに海王星がある

文芸、音楽、絵画など芸術分野が適職です。神秘的な能力もあるので、スピリチュアル分野にも向きます。社会的な知識には疎いため堅い仕事には向きません。芸術的な感性を活かせる仕事を選んでください。

第6ハウスに冥王星がある

あまり注目を浴びることのない裏方の仕事が適職です。危険任務を担うような特殊な仕事にも向きます。やろうと決めた仕事には徹底的に全力を注ぐでしょう。「程々」を心がけてください。

【講座(7)よりポイント転載】
感受点が2つ以上ある場合は組み合わせで考えます。地球に近い惑星を優先して考えると現実的な適職が判断出来ると思います。また、年齢によって適職が変わることもあります。 (例:第6ハウスに木星と土星のある人→若い頃は営業職に向いていたが、晩年は重役に向くなど)
感受点が全くない場合は、第6ハウスのカスプがあるサイン(またはDSCサインの一つ前のサイン)の支配星で占う方法もあります。支配星については後述します。
ただ、第6ハウスに感受点がないということは世間的な仕事への関心が薄いということも表しているので、支配星で無理に適職を考える必要があるかどうかは疑問です。



西洋占星術初級講座(10)木星が示す幸運と恵まれやすい分野



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木星は12年に一度の幸運を運ぶ

木星の軌道周期は約12年です。
約12年で黄道上を一周すること(つまり一年ごと一サインに留まる)と、幸運を表す惑星であることから、この木星が入っているサインを「幸運期」として読む手法がポピュラーとなっています。
雑誌などで毎年見かける「〇〇座は12年に一度の大幸運期!」といった心躍る記事は、木星がその年の夏にそのサインに入ることを根拠として書かれています。もちろん、この〇〇座とは人の出生時の太陽サインのことです。

「木星と太陽が正確な0度(合)とならなければ全く意味がない」
とお怒りになる占星術家の先生もいるのですが、太陽と木星が近付けばそれだけ太陽という感受点のエネルギーが増すことは確かです。
つまり、普段より地上で生きるための力がアップすることになります。他サインに木星があるよりは自分が生まれた時の太陽サインに木星があったほうが活力が湧くはずです。12年に一度のお祭りだと思って、「幸運期」という言葉を楽しい気分で受け止めたほうが心地良く過ごせると思います。
ただし、過大な期待は禁物です。
木星は「楽観」も表し、木星が巡って来た時は気が大きくなるために細かい点を無視しがちとなります。
最も盛んな時にこそマイナス要素が生じているので注意しなければならない――とは東洋の思想なのですが(→参照・陰陽思想)、全くその通りで、木星が巡って来る幸運期こそ次の12年を左右すると思い気を引き締めて物事に取り組むべきと言えます。

もう少し正確に解説すると、木星は「拡大」「膨張」の意味となります。
太陽は「今世を照らす光」。今世の課題であると同時に、地上で生きるため借りている肉体の運命エネルギーを表しています。木星が出生時の太陽へ近付くとこの運命エネルギーが拡大・膨張しますので、当然ながら生きる活力が湧くと考えられるわけです。
ただ太陽がもともと弱い位置にあるか、困難アスペクトを多く持つ場合、木星による発展も抑えられると思います。
逆に火星などと太陽が0度で生まれた方は、行き過ぎた活動力がミスを招く可能性も考えられるでしょう。
このため、やはり一概に「ラッキー」とだけは言えないことになります。もし正確に幸運期を知りたいなら、個人の出生ホロスコープごとに読む必要があります。


木星が出生ホロスコープで重要視されない理由

このように木星は、一般的に幸運期を読むために使われることがほとんどです。
出生時のホロスコープ(ネイタルチャート)の分析では、あまり重要視されていないのが実情と思います。
その証拠に、占星術ジャンルで土星だけに着目した書籍は出版されていますが、木星だけに着目した日本語の書籍は今のところないように思います。書籍販売のサイトで「木星」と検索しても、他ジャンルの占い本ばかりヒットするのではないでしょうか。

何故あまり木星が重視されていないのかと言うと、近代の占星術は心理学と結び付き、ネガティブ分析ばかりへ流れてしまったからではないかと思います。
心理学は心の病を治すことを目的として生まれた学問分野です。当然ながら治療のためには、病の原因となった障害を分析することが第一となります。そんな心理学を導入した近代占星術が、ネガティブな障害を表す土星や火星を優先するようになったのは当然でしょう。
昔の人たちが好んだ「幸運」「成功」をもたらす木星は、今では雑誌占いで素人向けの「ラッキーお守り」としての役目しか持たなくなってしまったようです。
庶民が飛びつく「ラッキー」な話ばかりする占星術家は低俗でカッコ悪く、学術的な雰囲気のある心理占星術で土星を分析していたほうがカッコ良い、というイメージのせいもあるかもしれません。

木星があまり重要視されなくなった理由としてもう一つ、人生ストーリーを表す惑星としても扱いづらいことが挙げられるでしょうか。
旧サイトで私も土星より地球に近い木星を飛ばし、土星の説明から先に終えてしまいました。これは人の出生ホロスコープを読む時の「ストーリー」として土星を先に抑えたほうが分かりやすいからです。

木星は人生の起承転結で言えば「承」の過程に当たります。
年齢域は45歳~55歳。
実は脂の乗り切った年齢です。ということは人生が最も盛り上がる発展の時を表すのですが、太陽からの流れとして上昇する「承」であるため、アドバイスのポイントとして話しづらいわけです。
占星術師も鑑定でホロスコープの全てを説明する時間はありません。ポイントだけ抜粋するとしたらやはり月や太陽、MCまたは土星などを優先して語ることになるのではないでしょうか。


恵まれる分野を木星で読み解く

では木星は、出生ホロスコープ分析では“使えない”惑星なのか?
そんなことはありません。木星が目立つアスペクトを形成している場合はもちろん、ノーアスペクトでも木星の位置によってその人が恩恵を受ける分野・活躍しやすい場所を読み解くことができます。
木星のエネルギーはかなり強力です。出生ホロスコープ上の木星の位置が現実へ影響しているケースを私は多々目撃しています。

ここに出生ホロスコープ上の木星の位置で分かる、「恵まれる分野」を大まかに書いておきます。
ハウスを出す手法を選択しない人も多いと思うので、四分割で説明してみます。当然ながら、ASC・DSC・MC・ICに近いほど影響力がダイレクトに表れます。
また、全て強力な困難アスペクトがないか、あっても安易アスペクトで釣り合いが取れている場合ですのでご了解ください。

ホロスコープ左下

ASCと合または直下に木星がある場合、プライベートな世界が充実しやすいと言えます。生まれつき愛情に恵まれており過保護に育つことも多いようです。そのために自己肯定感が強くなります。マイペースで周りが見えなくなる人もいますが、気楽な性質が身近な人たちに愛されるはず。ASCから30度ほど離れた位置(第2室)に木星がある場合は経済的に成功しやすくなります。ASCとICの中間に木星があれば、プライベートの友人や兄弟に恵まれ、孤独を感じることは少ないでしょう。

ホロスコープ右下

ICと合またはすぐ右に木星があれば、家系や伝統文化からの恩恵を受けやすくなります。伝統文化を受け継ぎ、その道で生きることになる人もいるでしょう。他に強い感受点がなければ家・国家に対する愛が膨らみ歯止めがきかなくなるか、外界に関心がなくなり引き篭もる場合もあります。ICから30度ほど離れた位置にあれば趣味の世界が充実するでしょう。娯楽にはまり過ぎる傾向があるため慎まなければなりません。ICとDSCの中間に木星があると、体力に自信があり健康的に過ごすことができます。

ホロスコープ右上

DSCと合、またはすぐ上に木星がある人は結婚相手や、社会に出た後の対人関係に恵まれやすくなります。人が人を呼び、気付けば膨大な人脈が出来ていたということになりそうです。またその人脈から思わぬ恩恵を受ける可能性が高くなります。DSCから30度離れた位置に木星があれば、結婚後に人生が飛躍しやすく、予想外の遺産を受けることもあります。MCの手前に木星がある人は自由主義で遠大な夢を持ち、狭い場所に閉じ籠もるのは苦手となります。このような人は海外で成功しやすいでしょう。

ホロスコープ左上

MCと合またはすぐ左に木星があれば(木星カルミネートです)社会的に成功しやすいでしょう。名声を得やすく、予想外の人気を得る可能性があります。ただ爆発的に人気が膨らみコントロールできないこともあり、世評に振り回されがちです。MCから30度離れた位置に木星があれば、同じ趣味や同じ志を持つ支援者からの恩恵を受けやすくなります。同じ考えの人々を集めてコミュニティを主催すると発展しやすいと言えます。ASCの上に木星がある場合、未知の分野で成功しやすく、苦難の時も救済があるでしょう。




西洋占星術初級講座(9) パーソナルプラネットを読む



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パーソナルプラネットとは

この講座では、性格の基礎や人生のターニングポイントとなる主要な感受点から先にご紹介してきました。
普通の占星術教室で先に教わるはずの、「水星・金星・火星」という動きの速い惑星をあえて後回しにしています。

動きの速い惑星は個人的な出来事に関わることから「パーソナルプラネット」と呼ばれます。
(本来、水星・金星・火星に月と太陽を含めて「パーソナルプラネット」と呼びます)

これら動きの速い惑星は決して無視すべきものではないのですが、初心者の方に先に教えてしまうと強く囚われ過ぎてしまう傾向があるようです。 おそらく「パーソナル」と呼ばれるだけに身近な要素で、日常的に実感しやすいためでしょう。

しかし二十歳以上の大人の方が、水星や金星などに囚われ過ぎることは好ましくありません。いつまでも思春期の子のように身近な世界に囚われていると人生の大きな目標を見失ってしまいます。
そこで二十歳以上の方のホロスコープ解読においては、あまり水星や金星を強調し過ぎないほうが良いと考えられます。
次の通り、占いたい事柄に応じて分析するのが望ましいでしょう。


水星で読み取るべきこと

水星の軌道周期は約88日。約28日である月の次に動きの速い惑星です。

地球に最も近い月は前世~幼年期に関わるため、今世の人格形成にも深い影響を及ぼします。
その次に速い水星は少年少女期に該当します。
惑星年齢域という考え方によれば8歳~15歳頃です。
ちょうど小学生から中学生の年齢です。人はその時期、初歩的な対人関係を学びます。また積極的に情報を仕入れ、学習を始める時期でもあります。
このため水星で性格を読み取ることはできませんが、基本的なコミュニケーション能力や学習の癖は読み取ることができます。
具体的に言えば言語能力、IT系の能力は特にはっきりと水星に表れるようです。
また場合によって旅行運を表わすこともあります。
もちろん年齢域として、8歳~15歳期の運勢を見ることにも適しています。年齢域と見て運勢を読む場合はハウス・アスペクトを考慮するとともに、度数を読むようにしてください(運勢の読み方は別の機会に書きます)。

なお水星は学習に関わることから、よく「知力そのもの」と誤解されていますが、水星だけで知的能力の高低を読み取ることは不可能です。
知性の傾向はやはり、性格から来る思考パターンや職業適性と切り離せないものです。アセンダントやMCなどを分析して判断すべきことでしょう。
水星が表すのはあくまでも他者との繋がりに使うための表現能力、情報処理能力です。

各サインごとに水星の読み方を例として書いておきます。
これは解釈例に過ぎないので囚われ過ぎないでください。アスペクトや度数によって若干、変わります。
⇒水星のサイン解釈


金星で読み取るべきこと

金星の軌道周期は約225日(7.5ケ月)です。
惑星年齢域は16歳~25歳頃。つまり思春期から結婚前の恋愛期を表します。誰もが異性を意識する時期です。

このため金星を見ると恋愛運や、愛情の表現方法を読み取ることができます。
特に男性にとって金星は「理想の女性像」を表わします。ただ残念ながら金星は「理想の結婚相手」とは異なることにご注意ください。男性にとっての理想的な結婚相手は、月に表れます。

恋愛運以外にも、金星は幸運そのものを表わす惑星です。
大きな意味での「恩寵」を表わすのは木星ですが、金星は身近な「幸運」。人のサポートを得ることや、金運を表わすこともあります。 進行図や経過図で運勢を見る時には、オーソドックスな占い方で「ラッキーな出来事を惹き起こす星」として読みます。
金星との良好なアスペクトがある場合その感受点は支援を受け、力を持ちます。
他に、金星は芸術性や悦楽を表します。たとえばアセンダントや太陽など重要な感受点に金星が重なる場合(さらに水星座が強い場合はなおさら)、相当な芸術の才能を持つ人であると推測できます。MCと重なる場合は金銭的な豊かさにも恵まれるでしょう。

金星では例として、「恋愛の形」ということでサインとの関係を読んでみます。
これも解釈例に過ぎませんから囚われ過ぎませんように。アスペクト・度数を考慮してください。
⇒金星のサイン解釈


火星で読み取るべきこと

火星の軌道周期は約688日(約1年11ケ月)。
惑星年齢域は36歳~45歳頃ですが、成人後は誰もが同じ年齢で同じイベントを迎えるわけではないので緩やかに考えてください。太陽をオーバーラップさせて両方で考えることをお勧めします。

火星は古来、土星と同じように「凶星」とされてきた惑星です。
土星は大きな意味での凶事「後戻りできない挫折」等を表わしますが、火星はもう少し身近で現実的な凶事を意味します。火星が起こす出来事は、大人としてワンランクアップするための「試練」と捉えることができます。

ただし出生図に予め仕掛けられた運命によっては火星が決定的な事件を惹き起こすことがあります。
これは火星が活発なエネルギーを持つ惑星であり、運命を実行させるトリガー(引き金)となりやすいからです。決して火星が凶事そのものを運んでくるわけではありません。
逆に鬱屈した状況を打開するきっかけとして火星が重要な役割をすることもあります。つまり火星は起爆剤のようなもの。危険な火薬は使い方によっては身を滅ぼすが、有効に用いることもできる。「火星は使いよう」と言えるでしょう。ただしどのように使うかは、出生前に予め計画されているのですが。

他に女性の場合、恋愛における「理想の男性像」として読むこともできます。
ただしこれも男性にとっての金星と同じように「理想の結婚相手」ではないので注意してください。女性の理想の結婚相手は、太陽を見るのが一般的です。

ここでも例としてサインと火星の関係を読んでみます。
出生図の火星からは、目標に向かう際の燃料がどのようなものか読み取ることができます。あくまでも火星は燃料であり目標そのものではないことに気を付けてください。
⇒火星のサイン解釈


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西洋占星術初級講座(8) 土星で晩年と障害を読む



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晩年を読む

前ページでは太陽・MCによって、青年期~最盛期の大きな人生の流れを解読してみました。
若い方にはそこまででも充分かもしれません。MCという人生半ばの目標ですら、十代・二十代の方にはあまりにも遠い未来過ぎて想像出来ないはずです。
しかし人生は最盛期以降も続き、その後は第二の人生とも言うべき晩年があります。
さらに言えば、死が終わりであるとも限りません。
人は晩年で少しずつ来世を意識し、来世の準備を始めていくものです。

このページでは最盛期からさらに進んで晩年を読みます。
晩年を解読するためには第4ハウス(IC)やDSCなども役立ちますが、最も重要となるのは土星です。


土星の解釈はバラエティに富んでいる

現在、太陽については「基本性格」「自分自身」という解釈で占星術師たちの意見は完全一致しています。
ここまで不自然なほどプロたちの足並みが揃っているのは商業的な理由が多分にあるため、占星術をなりわいにしている人たちが太陽についての見解を変える日は永久に来ないはずです (全ての人が出生時間を書いた個人情報カードを携帯すべし、という法律が誕生しない限り。そんな世界も怖いものがありますが)。

しかしその一方で、土星の解釈については様々なものが生まれています。
これは土星は動きの遅い惑星でありサインで読む場合には出生時間は関係ないこと、 したがって独自の解釈をしたからと言って他の占い師たちの収入に影響を及ぼさないこと等の理由から土星には自由な議論が許されて来たのだと推測されます。
さらに「凶星」と解釈される土星に反旗を翻して別の解釈を加えるのは、20世紀的な知的好奇心にかない、多くの人々の興味を惹いたのだとも言えます。
伝統的には「束縛」の意味もある土星が、占星術師たちにとっては数少ない「自由」な議論の素材となったことは皮肉です。

土星の解釈で代表的な説には、以下のようなものがあります。
代表的な説だけ挙げましたので、もちろんこれ以外にもあると思います。
なお「○○派」は筆者による命名で一般的なものではありません。

1.伝統派、スタンダードな「凶星」説

古典的な解釈に則り、土星を「凶星」と考えます。
禍い・失脚・病・困難など、不吉な出来事は土星に象徴されます。国家や父親など、自分を保護するが束縛し圧迫する者を表すこともあります。

2.心理占星学派、「シャドウ」説

土星は心理学で言うところの「シャドウ」、すなわち無意識領域の抑圧された自己なのだ、と考えます。
1976年に出版されたリズ・グリーン著『サターン(土星)』がヒットし、心理占星学という考え方が一躍メジャーとなりました。今も非常に人気の高い分野です。
この分野では土星を単なる「凶星」と読まないことは新しいのですが、心的な「傷」や「壁」として捉え過剰に苦手意識を持つところは、まだ土星を「不吉」とするイメージを引きずっていると言えます。

3.神秘派、「人生の着地点」説

土星を56歳以降の年齢域として読み解きます。
松村潔は著書で、ホロスコープを読み解くなら人生のエンディングとしての土星を理解しなければ完全ではない(要約)、としています。
この説では土星はもはや「凶星」でも「シャドウ」でもなくなります。 
死さえ「凶」としない考えは来世を認める神秘主義に合致します。つまり来世を視野に入れなければこの説は無効となるので、 輪廻転生思想を削除してしまった近代西洋占星術の思考で理解するのは不可能でしょう。

これらの土星解釈のうち、どれを選ぶかは好みによります。
ご自身で考えた後に正しいと思う説を選択してください。


土星は晩年の太陽である

以下は筆者の考え方、占い方のご紹介です。

土星について私は個人的に、上の「3.神秘派」に概ね賛同です。
「2.心理占星学派」もかつては魅力的に思っていたのですが、自分自身が神秘体験をして以降、心理学は完全な真実ではないと思うようになりました。

確かに人間の心理は絶大な力を持ちます。心の傷を癒すことで変えられる現実もあるでしょう。 しかしやはり目の前に表れる事象は神秘世界も含めた「外界の現実」なのですから、一個の人間の心だけでは完全コントロールは不可能です。 そして実はコントロールする必要すらないのだと私は思います。

一つのホロスコープ、すなわち今世だけで運命をコントロールしなければならないと考えると、それは大変難しいので土星は恐怖の障壁となり人間の前に立ちはだかります。
心理学によって心の弱点を補い「完全なる円」を作ろうとするのも、必ず今世で全ての運命の問題を解決せねばならないと焦るからではないでしょうか。
ところが土星以遠の星が担う運命は、今世だけで解決できるとは限らないようです。
そんなに焦る必要はありません。魂の道程は長いもの。土星は受け入れるべき時が来れば受け入れられます。

そもそもどうして多くの人が土星に「苦手意識」を感じるかと言うと、遠い未来のテーマだからだと思います。
未熟な魂には、土星を受け入れるどころか今世での現実化すら難しいのです。
このため若いうちに土星ばかりに着目して深読みすることは見当違いとなる可能性が高くなります。
傷をほじくり返すように自分の土星についてのマイナス解釈ばかり読むことが好きな人も多いのですが、実はまだそんなところにはっきりとした傷はないはずで、自ら傷付けて化膿させてしまっているだけかもしれません。

筆者は、土星を「晩年の太陽」と考えています。 若かりし日の課題として今世を照らした星が太陽であったように、来世への道標として晩年を導くのが土星です。
松村潔氏が言うように
「土星が人生の着地点」
となるのは、ホロスコープ上の今世の課題を着実にこなし、MCも実現させた後の魂のみでしょう。
つまり年齢的に言えば、確かに土星は56歳以降の晩年に当たる時期を読むのに相応しいことになります。(ただし現代では50代で「晩年」と呼ぶのは難しいので、もう少し後になるでしょうか)

一応、全ての魂は出生前に、土星までは地上で現実化するよう計画して生まれて来ています。
MCまで着実にこなしてきた魂は、自然に土星を実現させます。
この場合、会社員であれば重役となったり、退職して新たなことを始める人もいます。 あるいは失脚や病気によるリタイアを選んで生まれて来る人もいます。
いずれにしても、土星が現実化した後はもう人生において他の選択は難しい状況となります。
このため、土星は古典的な占星術で「束縛」として読まれてきたのだと言えます。

運命に「束縛」されることは、必ずしも悪いことではありません。
人生の最期に振り返ったときに、土星の「束縛」が必要だったのだと感じるはずです。
MCを実現するためには太陽の通過儀礼を経て大人にならなければならなかったように、生まれ変わるためには土星で第二の成人式を迎えなければならないわけです。

この土星実現まで辿り着けずに人生を終えた場合、土星は来世の太陽となるのではないかと私は推測しています。
必ずしも度数まで一致するとは限りませんが、やり残した課題というわけで、理論的には今世土星と来世太陽のサインが同じか位置が近くなるでしょう。

(参考までに余談。筆者の場合、前世の土星と今世の太陽は同じサインではありません。それどころか前世の太陽と今世の太陽が同じですから、上の推測から完全にはずれています。これは私が前世の課題を全くこなしきれていなかったか、同じ課題で生まれて来る必要があったからだと思います。イレギュラーではありますが、自分の意志も関わっていると記憶にあります。この通り三世のホロスコープは算数のような単純計算では導き出されません。宿曜占星術の「業が前世」等々の単純な説がいかにナンセンスかが分かります)

ところで、「人生の着地点」あるいは「晩年の太陽」として土星を読む場合、少し特殊ですが現代占星術の『サビアンシンボル』の利用をお薦めします。
他の惑星よりさらに土星には詳細な解釈が求められるからです。
土星は同じサインに二年半留まるため、サインで解釈すると当然ながら同級生前後は皆同じ解釈となるわけです。
またハウスは古典的な吉凶運を読むには向きますが、個人の人生という壮大なテーマを解読するには向きません。
そのため度数ごとで解釈可能なサビアンシンボルが最も適切となります。

※サビアンシンボルとは?:女性詩人のチャネリングにより、黄道360度の宇宙的なシンボルが詩として表されたものです。この占星術については別記事でご紹介します。

サビアンシンボルの解釈は難しく誤解しやすいので、初心者の方へお薦めするのはどうかと思うのですが、土星の場合はあまり深読みしなくても良さそうです。
土星の詩文に与えられたイメージがそのまま晩年の光景となることがあるからです。
たとえば既に亡くなった著名人(年を取ってから亡くなった人)を調べると、大衆が想像するその人物像に近いイメージが詩文に表れていたりします。
このことから、土星はその人の最後のポートレートになり得るのだとも考えられます。


土星の古典的な使い方

輪廻転生視点で見れば土星は凶星ではなく、晩年の太陽である
と述べてきましたが、ホロスコープを古典的な運勢判読ツールとして使う場合には、土星は未だに昔ながらの力を発揮します。
ここでは地上的な価値観に立ち、世間一般的な意味での「障害・凶事」を占うための土星の使い方をご紹介します。
「障害・凶事」を予測する場合には、土星のハウス、アスペクトに着目します。
未来予測に用いる進行図、経過図で土星をどのように見るかは別の機会でご説明致します。

まず、出生図で大まかな障害・凶事を判読するのが先です。
大きく言って、以下のハウスに土星がある場合は次の通りの解釈をします。
ハウスを否定する占い方を選択された方はASC/IC/DSC/MCを目安として大まかに判読してください。
アスペクト詳細はこのページでは割愛します。

第1ハウスの土星

幼い頃から人生は困難なものと感じ、自信喪失しやすいようです。特にASCと土星が重なる場合(0度。合)、肉体的・精神的な障害を持つことがあります。 しかし困難を乗り越えた時、他の人より強い精神を獲得するため成功しやすくなります。

第2ハウスの土星

生涯にわたって収入面で苦労することが多いでしょう。特に土星と他の感受点との間で90度180度の困難アスペクトがある場合は、貧困で苦しむ可能性が高くなります。 代わりに堅実な金銭感覚が養われるため、晩年に近付くほど生活は安定します。

第3ハウスの土星

知性にコンプレックスを抱きやすいでしょう。コンプレックスからコミュニケーション下手となり、バカにされることを恐れます。 兄弟や友人関係に問題を抱えることもあります。努力すれば禁欲的な勉強家となり信頼されやすくなるでしょう。

第4ハウスの土星

幼少期は冷たい家庭に育ち、自分が築く家庭にも苦手意識を持ちます。温かい家庭に憧れながら家族に冷たい態度を取る矛盾があります。 120度や60度などの安易(支援的)アスペクトがあれば、良質な不動産を得て安定した家庭を築くでしょう。

第5ハウスの土星

幼い頃から遊びが苦手で、消極的な人格となります。恋愛でも奥手。困難アスペクトがあると子供に不幸が起きやすくなります。 安易アスペクトがあれば慎重さや真面目さが目上に買われて成功するでしょう。

第6ハウスの土星

仕事は地味ながら責任ある職務に就きます。重役にも抜擢されやすいでしょう。しかし厳格過ぎて職場での不和を招きやすく、部下の裏切りに遭いやすくなります。 困難アスペクトがある場合は健康面に不安があります。

第7ハウスの土星

結婚や共同事業などで苦労を強いられがちです。困難アスペクトがあればパートナーの裏切りに遭いやすくなります。 安易アスペクトがあれば、苦労はあっても土星の真面目さから長期の関係が結べるでしょう。

第8ハウスの土星

相続問題で煩わされがちです。また結婚後に悩みを抱えることもあります。どちらも親族や家族など身近な人から傷を受けやすくなります。 晩年は死後の世界に関心を持ち、思索的となります。

第9ハウスの土星

旅先での不運や、遠方からの不当な被害を表す場合があります。学術においては土星の性質が良く表れ、誰も振り向かないテーマに忍耐強く取組み評価されます。 古い宗教を信仰することにも向きます。

第10ハウスの土星

政治力があり権力志向で、一時期は高い地位も得ますが失脚しやすくなります。ただし根が真面目な努力家のため、安易アスペクトがあれば支援者が表れ人生を好転させることができます。

第11ハウスの土星

うわべの友情に疑いを持つため集団活動に参加したがりません。このため地域のコミュニティから孤立しやすくなります。 しかし少数の友には恵まれるでしょう。困難アスペクトがあると友人から迷惑を被ります。

第12ハウスの土星

情のない態度から知らないうちに敵を作っていることがあり、反撃を受けるでしょう。重大な秘密や犯罪行為に関わる場合もあります。 険悪な人々から遠ざかり内省することで悪事から身を守ることができます。

以上、簡単ではありますがこのオーソドックスな占い方は、鑑定経験上それなりの確率で当たります。(つまり現実化することが多い)
やはり昔の人が土星を「凶星」と見なしたことは理由があるのだなと思います。

しかし繰り返し書いておきますと、人間が「障害・凶事」と分類している事象は、天界(死後世界)においては「凶事」ではありません。

誠に理解しづらいことですが、天界の魂や高次霊にとっては地上の「凶事」も「吉事」も公平に同等の出来事です。
ホロスコープ上に「凶事」が表れているからと言って不幸なわけではなく、その凶事を経験することでステップアップするよう計画して生まれて来ています。
だから土星の運命は嘆く必要も恐れる必要もなく、心理的に受け入れてコントロールする必要さえなく、ただ経験し通過すれば良いだけです。
乗り越えられない魂はそこまで辿り着けませんので、土星が実現したということはその魂に「乗り越える能力がある」ということなのです。

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西洋占星術初級講座(7) MCで人生目標と適職を読む



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MCで人生目標を読む

前ページでASC(アセンダント)、月、太陽と重要な感受点の入るサインを読みました。
他にも重要な感受点はありますが、人生の流れを大きくつかむという意味で特に重要なMCから先にご紹介します。

MCはホロスコープの「天頂」に当たる感受点です。現実には天頂ではなく子午線と黄道が交わる南の点ですが、ホロスコープを読む場合には「最も高い位置にある点」と考えます。
(読み方は「エムシー」が一般的で、これは「Medium Coeli/メデウムコエリ」の略です)

「最も高い位置にある」ということは、つまりホロスコープという人生計画書の目標がここに表れると言えます。
ASCからジャンプした魂は太陽を燃料としてさらに高く飛び、最も高い位置にあるMCを目指します。
このため、MCは「理想」であり「人生目標」であり、「果たすべき使命」とも言えるのです。

もう少しMCを詳しく見ると、MCはホロスコープを四分割した最上部、社会性の極まりを示しています。このことから、社会的に成熟した人間となった後に初めてMCが実現するのだと分かります。
それぞれの人が与えられた寿命のなかで役割を果たすことになるので、MCが実現する年齢は一概に言えないのですが、現代は45歳~50歳以降に実現している人が多いようです。 現代の平均寿命から考えると、その年齢が最も充実する時期と言えるからでしょうか。

MCは大人としての社会生活の中で実現しますから、多くの人の場合、職業を通じて役割を果たすことになると思います。
このため一般的な占星術ではMCをカスプ(境界線)とする第10ハウスを「適職」と読みます。
ただし全ての魂が職業を持つことを「人生目標」としているわけではありません。魂の目標とは、それほど単純ではないのです。

人によっては辛い経験をすることが役割である場合さえあります。家に閉じこもる生活を余儀なくされている人にも、そのことで可能な役割があるはずです。

金持ちになったり有名になる人生だけを「成功」と呼ぶことは、西洋占星術ではあり得ません。世間の「成功」は、魂の計画から見れば「成功」ではない場合もあります。
MCをきちんと読んでいけば、「こうでなければならない」などという定型の人生など存在しないことを思い知らされるはずです。

このように複雑で多様な人生目標を読むためには、MCを度数ごとに解釈するのが正当です。さらにASC・月・太陽との掛け合わせで読むことも必要です。
しかし最初はなかなか難しいので、まずMCのあるサイン(星座)で大まかにイメージしてみてください。MCのサインが得意とする分野が「社会的役割」となり「目標」となるでしょう。

なおMCサインを読み解く際は、世間にある仕事に囚われないことが大切です。
なるべく広い意味の「ライフワーク」・「社会貢献」として読んでください。

【MCサインで読む人生目標 一例】

牡羊座:未開拓の分野を切り拓く
牡牛座:経済発展に貢献する
双子座:組織の高位で役割を果たす
蟹座 :国家や集団に奉仕する
獅子座:芸術で文化発展に寄与する
乙女座:技術力で社会に貢献する
天秤座:人の輪を繋ぎ外交を助ける
蠍座 :多くの人を魅了し率いる
射手座:思想を極め社会に提言する
山羊座:地位を得て社会を治める
水瓶座:新規の思想で社会改革する
魚座 :ボランティアに身を投じる

これらはあくまでも一例なので、くれぐれも参考程度に留めるようお願いします。

ところで生計を立てるという意味での「適職」を知るにはMCや第10ハウスではなく、次に書く第6ハウス(DSC手前)で見たほうが現実的です。
誰もが社会貢献だけで生活出来るとは限らないからです。


第6ハウス(DSCの手前)で適職を読む

「社会的役割」と混同しやすい「適職」についてここで触れておきます。

西洋占星術で「適職」を調べるのは実は難しいと言われていて、様々な占い方が考えられてきました。
上に書いた通り、近年では第10ハウスを「適職」として読むのが主流となっているようです。

確かに、仕事が結果として社会貢献となる人は多いので、第10ハウスで占うのも間違いではないのだと思います。
しかし残念ながら、MCの目標が仕事と一致している人ばかりとは限りません。
人によっては「人生目標」と「仕事」は別物で、対立することさえあります。
現実にも第10ハウスの影響が強いホロスコープの持ち主のほうが、世間的な意味での定職を持つことを嫌がる傾向があるようです。 何故なら第10ハウスが強いと、生計を立てる仕事より社会貢献のほうに強く興味を持つことになるからです。

世間的な意味での仕事とは広い世界への社会貢献ではなく、もう少し個人的な事情での“お勤め”のことです。
そのような意味での「適職」を知るには、少々古典的なやり方なのですが、第6ハウスに入る惑星やサインを読むほうが正解に近くなると考えられます。

第6ハウスは【勤務の室】と呼ばれ、義務としてこなす仕事を表しています。
ハウスを否定する手法を選択された方は、DSCの手前20~30度を目安に読んでみてください。
DSC(ディセンダント)とはホロスコープで見ますと右端の感受点のこと。ASC(アセンダント)の対極、つまり西の地平線と黄道が交わる点です。
DSCは他者と結びつくポイントですから、その手前で社会人の一歩として「仕事」という義務を強いられることになります。

この第6ハウスで「適職」を調べるときは、ハウス(DSC手前)に入る惑星で読みます。
これは世間的な職業カテゴリーで解釈することが可能なので、別記事で例を挙げておきます。

⇒第6ハウスの惑星と適職

感受点が2つ以上ある場合は組み合わせで考えます。地球に近い惑星を優先して考えると現実的な適職が判断出来ると思います。また、年齢によって適職が変わることもあります。 (例:第6ハウスに木星と土星のある人→若い頃は営業職に向いていたが、晩年は重役に向くなど)

感受点が全くない場合は、第6ハウスのカスプがあるサイン(またはDSCサインの一つ前のサイン)の支配星で占う方法もあります。支配星については後述します。
ただ、第6ハウスに感受点がないということは世間的な仕事への関心が薄いということも表しているので、支配星で無理に適職を考える必要があるかどうかは疑問です。

第6ハウスに感受点がなく第10ハウスの感受点が多い場合、定職を持たずアルバイトだけで生計を立て、社会貢献活動に熱中するような人生になることがあります。 この場合、第2ハウスに感受点がないとよりその可能性が高まるでしょう。
もし友人や我が子がそのようなホロスコープを持っていたとしても、「就職出来ないかもしれない。どうしよう」などと心配する必要はありません。

たとえ収入が少なくても第10ハウスの目標に生きたなら、本人は幸福なはずです。
「仕事」に生きるか、「社会貢献」に生きるか。他人がとやかく言うことではありませんし、親でも決められないことです。

※補足: 第6ハウスは主に「病」を表します。また、勤務も古代では負債としての労働を意味していたのだと思います。このため狭義では「病などの負担を表す室」と読むのが正しいのですが、義務をこなした結果として病気になる人も現に多くいるわけです。また「人との関わり」を表す第7ハウスの手前にあるのですから、やはり「人生初めて負う義務」としての仕事と読むのは可能でしょう。


カルミネート惑星を読む

MCをご紹介しましたので、カルミネート惑星についてもご説明しておきます。
カルミネート(エレベート)惑星とはMCの最も近くにある惑星のことです。
ハウスで言えば第9~第10にある惑星になりますが、これらのハウスに惑星がない場合はホロスコープ中で最も高い位置にある惑星をカルミネートとします。ただしこの場合、影響力は弱まると考えてください。

カルミネート惑星はホロスコープ全体に影響を及ぼします。
特にMCと近ければ近いほど影響力は強いと考えられます。合(0度~4度程)のアスペクトを形成する場合、非常に強い影響力を持ちますから見過ごさないよう注意が必要です。

カルミネート惑星がホロスコープにどのような影響を与えるのかは、その惑星の性質で読みます。
別記事で参考までに例を挙げますが、特に合の場合は大変影響力が強いため、可能なら惑星の度数ごとに掘り下げた解釈をするべきです。

⇒惑星ごとの解釈は別記事にしました

全体に言えることは、カルミネート惑星は地球より遠方であるほうが影響力が強く、自分だけではなく周囲や社会も巻き込む傾向が強まるということです。
海王星や冥王星はまだ発見から年数が浅いため、その影響力は未知数のところがあります。 (冥王星は天文学上の惑星ではなくなりましたが、今のところ占星学では影響ありと判断します)

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西洋占星術初級講座(6) ASC・月・太陽で性格と課題を読む



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重要なサインを読む

ここから具体的に、重要な感受点の入るサインを読んでいきます。
感受点の意味はサインを読みながら少しずつ学んでいくことにしましょう。

まずどの感受点が入るサインから読むべきか、です。
本来どこから読んでも自由ですが、やはり最も自分の本質に近く、全ての行動パターンの中心となっている感受点から読むと分かりやすいと思います。

スタンダードな占星術では、「自分自身」を表し「基本性格である」とされる太陽を中心として読みます。したがって最も重要なサインは太陽の入るサインとなります。
(雑誌などの星占いで、いわゆる「あなたの星座」と呼ばれているものも太陽サインです)

冒頭に書いた通り当サイトはかなり少数派のやり方で、アセンダントを本質として行動パターンの基礎と読みます。
理由は前述通り、こちらのほうが本来の占星術に近い占い方であり、実占上も当たるからです。

以下、当サイトが推奨する順に感受点をご紹介していきます。
どうしてもスタンダードな占い方以外に抵抗ある方は、このページを無視してください。


アセンダントのサインを読む

各星座解釈に書いた説明の繰り返しとなりますが、もう少し詳しく書きます。

生まれた時に東の地平線上にあったサイン(上昇宮/アセンダント・サイン)は、一般的には「容貌、体型」・「他人から見た第一印象」「仮面」とされていて、あまり重視されていません。 アセンダント・サインは「あなたはこんな見た目です」とだけ述べて、それ以上の分析はせず終わりとするのが普通です。

しかし現実には一般の占星術テキストで示されている通りの上昇宮の顔かたち、体型をしている人は滅多にいません。
また「第一印象」と言うよりはむしろ、しばらく付き合って判明する性格であることがよくあります。
(感覚の鋭い人に限り、初対面のコンマ数秒でこの性格を見抜いていることがあります。それでも職場だけで会っていると、表面性格しか見えないためイメージが変わっていきます。ところがその後、何かのきっかけで深い付き合いをするようになったとき、第一印象こそが本性だったと知り驚くことになるわけです)

アセンダント・サインは仮面どころかその逆の「本性」と考えられます。
たとえば、子供の性格として母親から最もよく見えているのはこのアセンダント・サインの性質のようです。後述する月より、アセンダント・サインのほうが子の性格として強く感じられるようです。
第1ハウスはその人の最も無防備な状態のプライベートを表しますから、その第1ハウスの始まりにあるサインが「出生前から持つ本質」であったとしても不思議ではないでしょう。

このアセンダント・サインの性質は、全ての行動・思考の基礎となります。
それは無意識の癖として行うものですから、本人は自覚していないこともあります。
だから他人からはよく見えて自分では自覚しづらいという意味で、「他人から見た印象」と言われるのも間違ってはいないのです。

大人になれば社会的に身に付けた態度で、生まれつきの癖を隠してしまう人も大勢います。
するとアセンダント・サインの性質は最も「無防備」となった時にしか現れなくなりますから、親しい友人や家族しか知らないこともあるわけです。
「しばらく付き合うと性格が全然違うね!」
などと言われる場合、その相手には心を許していてアセンダント・サインの癖をオープンに見せているということになります。

アセンダント・サインで性格を読む時は、ステレオタイプなサインのイメージで見ます。
全てとは言いませんが、アセンダントにそのサインを持つ人であれば、たいてい単純な性格項目のいくつかは当てはまるはずです。あるいはその星座が持つ漠然としたイメージが、その人から漂うイメージに当てはまります。
ただしサインの移り変わりに近い生まれの方は前後の影響も含んで見ます。


月のサインを読む

古典的な占星術で月は「前世を表す」とされています。
スタンダードな占星術でも、「幼年期を表す」と言われています。
前世は今世の幼い頃に影響を与えますから、月サインの読み方は現代スタンダードでも古典でもあまり変わりはないと言えるでしょう。

ただ、スタンダードな占星術の書籍で月が「プライベートな性格を表す」とされている点には注意が必要です。
前の項目で書いた通り、最も無防備でプライベートな時に表れやすい性格は月サインではなく、アセンダント・サインです。
それは無自覚かもしれませんが、大切な本質と言えます。月にこだわるあまり、自分の本質を読み間違えてしまうとホロスコープ分析の意味がなくなります。

月は自分自身で一番自覚しやすい性格ですから、「自分の本性である」と勘違いしやすいのも確かです。
しかし月はあくまで前世の一時期に身に付けた性格であって、来世も続くわけではありません。
それに月は傷付いた経験や、無理をした経験と関わっていることも多いのです。月にこだわっていると前世のトラウマを手放せず、生きづらくなることがあります。
月サインの表す性質は、「いつか手放す時が来るもの」と考えてください。

「月は感情を表す。部屋で一人になった時、月星座に意識を向けると癒される」
と教えているテキストもあります。
これは前世の傷を癒すことになりますので、とても良い方法だと思います。ぜひ試してください。

さらに一歩進んで、前世の具体的な職業や生き方を読むにはサイトトップでご紹介している宿曜占星術(月をベースにインドで開発された占い)がお薦めです。
これも当サイト独自のやり方なのですが、宿そのものを前世と見ると、非常に精度の高い前世占いとして使えます。
月の度数をサビアン・シンボルで見た場合も前世を読むことができます。ただシンボルだけではあまりに曖昧で、前世記憶のない人にとっては意味不明なものとなります。
宿は月のシンボルを現実的な言葉に翻訳してくれるものですから、記憶のない人でも前世を推測しやすいと言えます。

※(記事下へ)解説1 その他の前世占い法について


太陽サインを読む

太陽が表しているものは、雑誌の星占いの説明のように単純ではありません。
太陽は「今世を照らす光」。
つまり、今の人生で歩む道を示し、目標達成のための手段を教えてくれる大切な感受点です。全ての人の太陽が同等の力を持つとは限りませんので、読み方も複雑となります。

一般の占星術テキストや教室で、太陽サインは「あなたの本質」「あなたの性格」「あなた自身」と教わることと思います。
でもわりと多くの方が、「太陽サインが自分の性格とは思えない」という違和感を経験しています。
何故なのか。
それは太陽が人の性格そのものを表す感受点ではないからです。

太陽は、アセンダントや月とともに読まなければ本当には解読できません。
アセンダントに表れる本性、月に表れる前世の経験、これらの総合により「今世の課題」として計画されたのが太陽だからです。

※(記事下へ)解説2「計画された」という言葉について

その人に補うべき課題があれば、太陽はアセンダントや月と対峙する方向、たとえば180度や90度などにあります。
前世で果たそうとした課題を今世でも引き続き行う必要がある人は、月の近くに太陽があります。
今世で自分らしく生きるために生まれた人は、アセンダントの近くに太陽があるでしょう。

ごく稀に、太陽と月の距離が近い人のなかに
「太陽サインが自分自身である(そうでなければならない)」
と強迫的に感じる人がいます。これは今世でも引き続き、前世と同じ生き方をしなければならないという課題を持つからです。

また当然ながら、アセンダントと同じサインに太陽がある人は
「太陽サインが自分自身だ」
とごく自然に信じることができます。勘違いではありますが雑誌などの星占いを「当たる」と感じることのできる、少数の幸運なタイプです。

上のような人々を除いて、たいていの人は太陽サインの性質を身に付けるのに苦労します。多くの人にとって太陽は高く飛んでクリアしなければならない「行動課題」だからです。

ホロスコープが成熟すると、つまり大人になると太陽サインの運命が始動します。すると職場や家庭の要請で太陽サインらしく生きることを強いられることになるでしょう。 この課題をこなせず、太陽サインを身に付けることができない場合は人生に挫折を感じる人もいます。
そのような人は特にアセンダントと太陽のギャップが激しく、乗り越えるべき課題が難しかったのかもしれません。
課題が高過ぎて乗り越えられないと感じたら、太陽を意識し過ぎるのは控えましょう。
あまり太陽にこだわり過ぎると心が壊れてしまいます。壊れるよりは、いったん退いて休んだほうが賢明と言えます。 魂に与えられた時間は十分にありますから、少しずつ自分に足りないところを補うよう訓練していけば良いのです。

もしスムーズに太陽サインの課題をクリアできれば、太陽サインの行動パターンが身に付きます。
するとよく訓練された舞台役者の所作のように、他人の目からは太陽サインが本物の性格のごとく見えることがあります。
女性より男性のほうがこの「社会性格」を上手に身に付けることが多いようです。上手に太陽を演じることができた人は、職場の人たちから「まさに太陽星座らしい人」と思われるでしょう。

以上の通り、太陽サインは性格らしく見えることはあっても、決して本人の性格ではありません。
太陽サインを自分自身だと思い込み過ぎないほうが精神衛生のために良いと思います。
太陽サインを読む時は「目標達成のためどう行動すべきか」、「目標達成のためにクリアすべき課題」として読んだほうが正しくなります。

目標達成のための行動や活動を見なければならないので、太陽サインではエレメントとともに三区分を意識してください。
読み方の例は各「12星座の基本解釈」に載せました。

ところでこの太陽は

「目標達成のためにクリアすべき行動課題」
であって、目標そのものではありません。人生が最も熟したときの目標は、ホロスコープ頂点のMCなどに表れます。
次ページでは、MCその他の感受点についてご紹介していきます。


解説

※1【その他の前世占い法について】
ドラゴン・ヘッドやテイルを「前世」と見て占う手法も最近の流行です。
確かに、ドラゴン・ヘッドやテイルは月と同様になんとなく前世の出来事を表しているようです。しかし「なんとなく」と漠然としているので、 ドラゴン・ヘッドやテイルだけで前世の具体的な職業や生き方を読み取ることは難しいでしょう。 テキストによっては、前世の出来事を真逆に読んでいることさえあるので注意が必要です。
その後の更新:ドラゴンヘッド・テイルについては、筆者自身の体験から「一般の説は逆である」と推測しています。こちらご参照ください。⇒ドラゴンヘッドを読む

ただしドラゴン・ヘッドやテイルと、他の感受点とのアスペクトは前世の事件をよく表しています。 前世でショッキングな体験をした人は、ドラゴン・ヘッドやテイルと他感受点とのハードアスペクトを持つようです。

※2【計画されたという言葉について】
「ホロスコープは神から押し付けられた運命なのだ」と考える人が大勢いますが、真相は「生まれる前に自分で立てた計画」です。(鑑定経験と自分の体験から筆者はそう確信しています)
「神から押し付けられた運命なんか絶対に受け入れられない。私は神と闘うためにホロスコープを全否定してやる」などと神様への敵対心を持たず、自分で立てた計画なのですから穏やかに受け止めてください。 せっかく自分でそうしたいと願って生まれたのに計画を反故にするとは、この人生という滅多にないチャンスがもったいなくありませんか。

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西洋占星術初級講座(5) サインのイメージを覚える



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全体像からサインへ

前ページではホロスコープの全体像をざっと眺めてみました。
まだまだホロスコープの解読は始まったばかりです。
初心者の方は、いったん前ページで得た全体像をメモして次の分析に進みましょう。

本来はこの一見の時点でアスペクト(星と星の角度)やハウスも見渡しておきます。
しかし慣れないうちは難しいと思います。
アスペクトやハウスを読むのは後回しにして、まずは占星術の醍醐味である12サイン(星座)から読み解くことにします。


サインのステレオタイプを頭に叩き込む

ホロスコープのうち、主に感受点の入るサインを読み解いていきます。読み解く順や感受点の意味については後ほどご説明します。
その前に、各サインがどんなものか知らなければなりません。
先に12サイン全てについて特徴を頭に叩き込んでおきます。

「他人の星座(サイン)なんか知らない。私の星座以外、どーでもいい」などと言わず、どうか全サインについて一通り目を通してください。最初は簡単でけっこうです。
自分の星座は一つなのではありません。あなたは全ての星座を持っているかもしれません。
または全ての星座を持たなくても、様々な形で全ての星座に関わる可能性を持っています。 だから星座で他人を差別してはならないし、「他人の星座なんか関係ない」などと考えてはいけないのです。

ところで12サインを覚える前に心がけていただきたいのは、「サインはまずステレオタイプ(典型的な特徴)で覚える」ということです。

世の中には、様々な星占いの本が売られています。
特に近年の流行りは、星座についての新解釈を加えた本。
自分の「星座」つまり誕生日が属する太陽星座について、イメージを拡大させるような本が人気でよく読まれているようです。

そのような本も、イメージを鍛えるためには良いと思います。
占星術はもともと哲学のベースとして、イメージ力の鍛錬のために使われていたこともありますから。

でも技術としてホロスコープを読み解くためには、あまり知識のないうちから星座のイメージを広げ過ぎないほうが良いと言えます。
特に古くからある解釈を曲げるような新解釈、たとえば
「獅子座にはクールな人もいる」※
などという他の星座と重複するようなイメージで解釈を変化させてしまうと、まともにホロスコープが読めなくなります。

何故、最近の占星術師たちが一つの星座について新しい解釈を次々と付けてしまうかと言うと、太陽星座一つだけで全てを読み取ろうという無理をするからです。
太陽だけではなく他の感受点も読み取る癖を付けたなら、星座の解釈はシンプルでステレオタイプなもので十分だと分かるはずです。

人の個性がステンドグラスのように様々な色で輝くのは、一つの星座に多くの色があるからではなく、その人が一人で多くの星座を持つからなのです。
まずは学び始めのうちに徹底してステレオタイプなサインのイメージを頭に叩き込んでください。
他のサインとすぐに区別することが出来るほどの単純なステレオタイプを、です。
それが占星術上達のための最短の道と言えます。


12サインの特徴

12サイン(星座)の解釈は近日公開します。
サインは流れで読むと覚えが早くなりますので、なるべくご一読ください。

サインを読む際に注意すべきこと

サインについて簡単な特徴を書いてきましたが、全サイン共通で言える注意点を述べておきます。
それは「サインの終わりに近い感受点は次のサインの影響を受ける」、そして「サインの始まりに近い感受点は過剰にそのサインの特徴を持つ」傾向があるということです。
ただし牡羊座などの例外を除きます。(牡羊座の初期はむしろ牡羊座らしくなく、弱々しい印象の方が多いようです)

例外は鑑定をしながら追々覚えていくものなので、とりあえず最初は大まかに上のように記憶し、注意だけしておいてください。
とにかくある感受点がそのサインに入っているからと言って、0度できっちりと線引きして、解釈を思い込み過ぎないことです。くどいようですが、ホロスコープを読むためには俯瞰思考が大切です。定規で分けたような思い込みは禁物です。

さらに細かいことを言えば、サインの中で感受点のある位置(度数)でも解釈は変わってきます。上のステレオタイプのイメージを頭に叩き込んでおけば度数ごとの変化も軸を持って読むことができます。 この軸がないと、そのつど適当な解釈を付け足すことになってしまいます。

解説

※星座の新解釈:
「獅子座にはクールな人もいる」などという解釈は、実占経験を積んだ人が、太陽・獅子座の人を観察していて「どうも一般の獅子座らしくないクールな人がいるようだ」と判断した結果として述べられたものと思います。
しかし実際そのようなケースでは、太陽ではなくアセンダントや月が風星座であったため「クール」な性質を持っていた可能性が高いと言えます。
観察者は太陽を手前に置いて奥のアセンや月を透かし見ているので、それが太陽のものだと誤解したのです。
このように太陽だけに視点を置くと、玉虫色の新解釈が生まれてしまいます。

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西洋占星術初級講座(4) ホロスコープの第一印象を受け取る



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ホロスコープは全体で眺めることが大切

前ページの通りホロスコープを作成したら、いきなり細部の解読をしようとはせずに、まずは全体を眺めてください。

何事もそうだと思いますが、特にホロスコープの解読には俯瞰思考(ふかんしこう。細部に囚われず全体を眺めて判断すること)が必要です。
このことは初心者の時から上級者となってまで、常に頭に置いておくべき基本です。

占星術を学ぶこと自体、実はこの俯瞰思考を鍛えるために有効と思います。
せっかく鍛えるチャンスですので、思考トレーニングだと思って全体的に見る癖をつけてください。
ネットの情報やテキストの言うなりで細部に囚われないように。
この俯瞰トレーニングは、学校の勉強や仕事など他の場面でも役立つ時が必ず来ます。

ホロスコープを全体で見て印象を把握するためには、いずれご紹介しますがアスペクト(星と星の角度)のオーブ(許容範囲)を広めに設定する必要があります。
ただ初心者のうちは情報量が多くなり過ぎて難しいので、とりあえず一般の占星術テキスト通り「厳格なオーブ」、1度~2度くらいで設定しておいてください。


ホロスコープの第一印象を受け取る

ホロスコープは最初に見た瞬間に得られる第一印象があります。
第一印象からそのホロスコープの個性を読み取るためには、数多くの情報を瞬時に処理しポイントを見抜く、直観のような能力が必要です。その能力を得るためには相当な訓練を積まなければならないでしょう。(筆者もまだとうていそこまで至りません)

ただ、達人でなくても知識さえあれば印象を受け取る方法があります。
それが、感受点/惑星(※1の用語解説へ)のバランスを見るというものです。

そもそもホロスコープは、
・感受点がホロスコープの円上にバランス良くあるもの
・感受点がホロスコープのどこかに偏り集中しているもの
大きく分けるとこの二種類となります。

どちらのホロスコープが良い、悪いということはありません。
よく、「感受点が偏っていると性格に歪みがある。精神を病んで不幸になるんだ」などと言う人たちがいますが、そんなことはないのです。

ただ偏りのある人は集中力が高い、と言えます。人生にかける意気込みも強く、若々しいエネルギーを持つ人が多いようです。目標に向かうと周りが見えなくなることは弱点かもしれません。
いっぽう感受点バランスの良いホロスコープを持つ方は、慎重に行動するタイプが多いでしょう。おそらく転生回数が多く傷付いた経験も多い方は、このタイプのホロスコープを持つものと私は推測しています。

感受点に偏りのあるホロスコープについては、円のどこに偏っているかが重要です。

■左右: 左は個人の場、右は対人の場

■上下: 下は身近な社会(家庭~職場)、上は広い社会


簡単ですが、最初はおおまかにこのように考えてみてください。
たとえばホロスコープの左半分に感受点が偏る人の場合、個人としての生活を大切にする人だと推測できます。右半分に偏る人は、成長してから出会った対人関係を重んじるでしょう。
上半分に偏る人の場合、稼ぐために就職するより社会奉仕やライフワークとしての活動に身を投じる傾向があります。下半分に偏る人は家庭を大切にし、あまり遠大な夢を追わないと考えられます。
(あくまでも大雑把な傾向です。感受点やアスペクトも読み解く必要があります)

【再確認】

このページはあくまでも初心者用のため、とても簡単に書いています。この偏りを強く思い込み過ぎないようご注意ください。 たとえば「左半分にしか星がないから自分は対人関係がダメなのだ」などと思い込まないことです。
星がないところについて「苦手なところ」「ダメなところ」などと欠陥として考えるのではなく、むしろ星が多く集まるところのほうについて「他人よりも得意なのだ(集中力が高い)」と考えたほうが正しいと言えます。

感受点がばらけているホロスコープであっても、重要な感受点が左右上下どれかに集まっている場合は偏りあるホロスコープに準じて読みます。
その影響力は偏りあるホロスコープほど強くはありませんが、傾向として同じように捉えます。


エレメントの割合を見る

次に、もう少し具体的に読んでいきます。
分かりやすく個性の手がかりとなるのは、エレメントの割合です。
12のサイン(星座)は、「エレメント(元素)」で4つに分類されます。
これは古代ギリシャの哲学者が唱えた地・火・風・水の「四元素」に基づく分類です。
中国の五行、木・火・土・金・水とは完全に別物なので混同しないよう注意してください。

それぞれのエレメントに分けられるサイン(星座)は次の通りです。

■地のエレメント … 牡牛座・乙女座・山羊座

■火のエレメント … 牡羊座・獅子座・射手座

■風のエレメント … 双子座・天秤座・水瓶座

■水のエレメント … 蟹座・蠍座・魚座

各エレメントは次のような性質を持ちます。どのサインに入る感受点が多いかで、その人の個性がなんとなく見えてくるはずです。


二分類の割合を見る

エレメントとともに見ていただきたいのが、男性サインが多いか、女性サインが多いかという割合です。

サインの男女分類は次の通り。

■男性サイン … 火のサイン・風のサイン

■女性サイン … 地のサイン・水のサイン

観念上の性別なので、その人の現実の性別には関わりありません(内面的な性別とも違います)。
ただし一般に男性的、女性的というイメージで分けられる性質をそれぞれ持ちます。
たとえば、

■男性サインに惑星が多い人 … サッパリした性質。ポジティブ。細部に目が行き届かない。他人への配慮に欠ける。自分が興味のある事柄以外に無関心。唯我独尊。義には忠実。論理的。
■女性サインに惑星が多い人 … ウェットな性質。ネガティブ。細部にこだわる。親切で熱心、たまにお節介。世間を意識し、他人と自分を比較。志や大義よりも社会のルールを守る。感情的。

このようなイメージです。

実際ホロスコープにおいて男女サインに偏りがあった場合は上のような個性がはっきりと表れてきます。
見た目にはほぼ関係ありませんが、思考には深く影響するようです。このため職業の選択では、この男女サインの割合が影響することがよくあります。


三区分を見る

どのエレメント・分類に属するサインが多いか分かったら、次にサインの「三区分」を見てみます。
三区分とは、活動の性質についてのサイン分類です。
特に感受点が集中しているサインや、ASCや太陽など重要な感受点が入るサインについて調べてみてください。

■活動宮(カーディナル) … 牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座

■柔軟宮(ミュータブル) … 双子座、乙女座、射手座、魚座

■不動宮(フィクスド)  … 牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座


それぞれの性質は次の通り。

■活動宮の性質 … 新しいことを始める先導者となる
■柔軟宮の性質 … 環境や他者の考えに合わせ柔軟に動く
■不動宮の性質 … 自分の生き方や信念を変えない

この区分に囚われ過ぎると混乱しやすいので、簡単な説明としました。
三区分のうちどれが多いかの割合は、あくまでも「魂のエネルギーの性質」つまり「行動するときどうするか」を見る時に使います。
それは目標実現のための行動によく表れます。
たとえば、活動宮だったら自分から発案する、不動宮は誰が何を言おうと信念を変えないで進む、柔軟宮は友好的に仲間を助けるため動く、などです。


エレメント・二分類・三区分で見るときの注意

繰り返しとなりますが、このページでご紹介した分類や区分はあくまでも「全体的な印象を得る」ための手がかりです。
これだけで個人の性格鑑定ができるというわけではありません。性格として決めつけてしまうとこの先の鑑定に支障が出ますので、さっと目を通す程度にしてください。
性格鑑定のためにはやはり、重要な感受点が入るサインの性質をよく理解する必要があります。

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西洋占星術初級講座(3) ホロスコープを作成する



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前ページまでで、「雑誌の星占いは占星術ではない」という衝撃の(?)事実をお伝えしました。
基礎となる性格を読むだけでもどの惑星を見るべきか色々の考えがあり、さらに他のことも見なければならない。西洋占星術の世界へ飛び込むのはジャングルに踏み込むようなもの……とにかく西洋占星術は複雑だ、というイメージを少しだけつかんでいただけたでしょうか。

最初から小さなところを見ようとすると混乱して誤ります。
大事なところから読み解けるように導いていきますので、お付き合いください。

まず、肝心の出生ホロスコープ作成からです。


STEP1 生年月日と出生時間、出生地を確認する

当たり前のことですが、西洋占星術で占うためにはまず「ホロスコープ(星図)」を作成しなければなりません。
※ここで言うホロスコープは出生図(ネイタルチャート)のことを意味しています

しかしこの当たり前のことが実は意外と難しいのです。

まず、人間のホロスコープを作成するためには正確な生年月日と出生時間、出生地の情報が必要です。出生地は、生まれた病院が分かれば正確です。母子手帳などで出生時間と病院所在地を確認してください。
次の準備として病院所在地から緯度経度を調べておきます。病院所在地が分からない場合は、その病院があった市町村までで構いません。

なお出生時間は誤っていることがあります。
特に、昔は病院がいい加減だったため年配の方の場合で出生時間が異なることがあるのです。30分ほどずれて記入されることはよくありますが、私が見た58歳の方のケースでは12時間ずれていたことがあります。ホロスコープを解読した結果があまりにも自分とかけ離れている場合は、この出生時間の誤りから疑ってください。

ごく稀に生年月日が違う人もいるので注意してください。日本国で生まれた人の場合、出生届に医師が作成した出生証明書の添付が必要です。このため日本人であれば生年月日が違うということは滅多にありません。ところがこれも残念なことに、母親の強い要望に敗けて医師が出生日を偽って出生証明書に記入することが現実にあるようです。

→参照。4月2日生まれが多い理由(知恵袋)

上のリンク先ケースの他に、誕生時期にご両親が宗教や占いを信じていた場合も注意が必要です。吉日に合わせて出生日を偽ろうとする親が現にいます。

生年月日の誤り(親の偽り)は、比較的に『宿曜占星術』で明白に分かることが多いです。27宿で占った場合の宿がどうしても違うと感じられ、さらにアセンダント星座もしっくりこないという方の場合、最後の可能性として生年月日を疑って親に訊いてみるというのも一考です。

STEP2 ホロスコープの作成サイト(ソフト)を探す

生年月日と出生時間・出生地の確認ができましたら、次にホロスコープ作成の準備です。

昔はここから手書きによるホロスコープ作成の手ほどきを長々と受けなければならなかったのですが、今はコンピュータで簡単に作成出来ます。
一度は手書きで作成してみると良いのは確かです。でも最初ですと完成に辿り着くまでに挫折する人のほうが多いと思うので、まずはサイトやソフトを利用して構わないと思います。

ホロスコープの計算は、インターネットの無料作成サイトでも十分です。⇒検索
ただし解釈の付いていないサイトを選んでください。解釈の付いているサイトですと、偏った解釈を記憶してそれを一生信じ続けることになる場合があります。何より自分で解読する力が付かなくなってしまうはずです。


STEP3 ホロスコープの計算方法を選ぶ

作成サイトまたはソフトを選べば、いよいよホロスコープを作成することができます。
あとは誕生日を打ち込めばいいだけから簡単なのですが、初心者の方はここで迷うと思います。

ホロスコープ作成のためにはハウスの計算方法を選ばなければなりません。
「プラシーダス」
「コッホ」
「キャンパナス」
「レジオモンタナス」
「ハウスなし」
等々、たくさんあります。
(それぞれの解説は省略します)
この計算方法の選択によって、ハウスというものの境界が変わって来ます。

では計算方法のうち、どれを選択すべきか?
実は、こればかりは「好み」と言うしかありません。
その時代ごとに流行もありまして、少し前の日本では「プラシーダス」が一般的に使われてきました。
しかし最近は「コッホ」が流行りでしょうか。
最近の占星術教室に通われている方は講師から「コッホでなければ駄目!」と教わることが多いようです。このため、
「ホロスコープを作成するためには絶対にコッホ計算でなければいけない」
と頑なにこだわる人もいるのですが、日本ではさほどこだわる必要はないのです。

また実際の空を分割したものに近いという計算方法にこだわる人もいますが、占星術は観念上の約束事に基づくため必ずしも実際の空通りに占えば当たるというわけではありません。

このようにホロスコープのハウス計算方法には様々な主張があり議論もあります。
まずはこだわらないで、それぞれのやり方で実際に計算してみて違いを比べてみることをお薦め致します。
それにハウスばかりに頼らない占い方もあります。

重要なのは「一つの手法にこだわらないこと」。
教室で習ったことを絶対手法だと信じ過ぎないこと」です。
様々な手法を自分で試してみて、将来的に最もしっくりくるな(当たるな)と思うやり方を選んでいけば良いのです。最初から先生の言うことだけを絶対だと信じてしまうと、一生自分の頭で考えられなくなります。

占いは、宗教でも歴史学でもありません。テキストの言うなりではなく、自分で当たるかどうかを考えて取捨選択することが必要です。

ただし、最初からあまりにも現代のスタンダードから離れ過ぎた占い方を覚えるのはまずいと言えます。
たとえば
『ソーラーハウス』
という占い方法があります。
これは出生時間が分からない場合に太陽をホロスコープの基点とし、太陽星座を第1ハウス、次の星座が第2ハウス、第3ハウス、…と数えていくやり方です。
「ソーラーハウスが唯一のホロスコープ作成方法」であるかのように教える雑誌があって私は仰天しましたが、少なくとも現代占星術でそのようなやり方は唯一でないどころか、スタンダードでさえありません。 雑誌の言うことなどを鵜呑みにし、それ以外ないと思い込んでしまうのも怖いものです。


STEP4 ホロスコープを作成する

前置きが長くなりました。
準備が整ったらホロスコープを作成してください。
ホロスコープ作成サイト(ソフト)で生年月日・出生時間・出生地を入力し、ハウスの計算方法を選びます。
「作成」ボタンを押せば、ホロスコープ作成完了。

さあ、ここからようやくスタートです。
数学のような記号と線ばかりで頭痛がするかもしれませんが、からまった鎖をほどくように一歩ずつホロスコープを解読していきましょう。

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西洋占星術初級講座(2) 基本性格の占い方



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基本性格の占い方、いろいろ

次に、同じ占星術でも考え方によって占い方が違うことを書いていきます。

占星術ではまず、
「基本性格」
というものから調べていきます。
ただしこの基本性格については、最も重要視する星座をどの星にするかという考え方の違いによって結果が異なってきます。

現代の西洋占星術において、最もポピュラーな占い方となっているのは
「基本性格 = 太陽星座」
とする考えです。
この考え方の占い師が圧倒的多数であると言って良いでしょう。ほとんどの占星術家が何の疑問も持たずに「太陽星座・基本性格論」を採用していると思います。

雑誌の星占いが【太陽星座】だけで性格を占っているのは、このポピュラーな「太陽星座・基本性格論」に基づくわけです。
(だから雑誌の性格占いも根拠がないわけではないのです。ただし太陽星座一つで全ての性格が分かるかのように主張するのは、どんな流派から見ても間違いであると言っておきます)

いっぽう、今やひどく影の薄くなった
「アセンダント星座・基本性格論」
という説もあります。

上昇宮 最重要視論

「アセンダント星座」とは「上昇宮」とも呼ばれます。
これは生まれた瞬間に東の地平線上にあった星座のことです。
(正確に言うと: アセンダントとは東の地平線と黄道が交わる点のこと。占星術に用いるホロスコープはこのアセンダントを基点として作成する。アセンダントが入っていた星座が、「アセンダント星座」または「上昇宮」)

古典占星術では上昇宮が重視されていました。
現代でも、古典占星術の流れを受け継ぐインド占星術では上昇宮を最重要視します。上昇宮は「基本性格」どころか「その人自身」すなわち「魂」とも考えられています。次に重要とされるのが月星座で、その後からようやく太陽や火星や金星が判断要素となっていきます。

このように、古典占星術で上昇宮が最重要とされていたことは明らかです。
それなのに現代の占星術家たちはこの過去を黙殺しています。
何故なのか?

ご主張は様々あるでしょう。
「近代の占星学の研究で太陽星座が最も重要と判明した」
という論拠をお持ちかもしれないし
「自分自身の占いの経験上、太陽星座に依頼者の性格が最もよく表れていた。だから太陽星座が基本性格であることに間違いない」
という確固たるデータをお持ちなのかもしれない。
しかし近代、商業が盛んとなってから不意に「太陽星座が基本性格だ」とする説が浮上して上昇宮にとって代わったことにはやはり何か意図的なものが感じられます。

実は上昇宮を基本性格とするのは、占い師の商売上まことに都合が悪いのです。何故ならアセンダントは生まれた時間が正確に分からなければ計算出来ないからです。
生まれた時間が正確に分かる人は少ない。ですから、上昇宮を基本として置くやり方では商売に行き詰まってしまう。
そこで考え出されたのが、誕生日さえ分かれば誰でも簡単に計算出来る太陽星座を基本性格とする手法だったのではないか、と言われています。

もちろん、太陽星座にも大きな影響力はありますから、
「太陽星座があなたの性格です」
と言われた時に当たっている実感を持つ人はいるはずです。
それで太陽星座を基本性格だと誠実に信じている占星術家の先生方も多いでしょう。
ただ、もし商業的な都合から仕方なく太陽星座を選んだだけなら、あまり好ましくないなと思います。

アセンダントを基礎性格として鑑定する

以下は当サイトの占い方です。

まず、「基本性格」改め「基礎性格」としてアセンダントを見ます。
“基礎”と呼ぶのは、アセンダントは単なる基本の性格と言うよりも、無意識の根底にある癖のようなものと考えられるからです。つまり、より根深い無意識下の影響力のこと。

「魂の癖」と言い換えることもあります。
長い転生の間、変わらなかった性質がここに表れるはずと私は考えています。
古典主義の占星術家の間では、上昇宮は「製造された工場番号」に喩えられているようです。
上昇宮が魂の生まれた故郷を示すような星座だからでしょう。

また占星術家である松村潔先生はアセンダントについて
「人がこの世に生まれ出た瞬間の勢い。その勢いは生まれた後も影響し、無自覚に続く」
と言われています。(要約)
ポピュラーな占星術では「上昇宮は他人から見た印象」とされるのですが、松村先生のお話から考えれば「他人からの印象」とするのも確かに正当であるのです。
つまり、あまりにも根深い癖である故に本人には自覚されず、他人から見た時だけ目立ってしまうということです。

なるほど何度も生まれ変わるなかで行って来た魂の癖なら、本人に自覚されないのは当然でしょう。
と言うことは「他人からの印象」に過ぎないからたいしたことはないと考えるのは、やはり誤り。
逆に本人にとって無自覚な癖だからこそ重要なわけです。
根深い癖なので人生全般、将来に及ぶ性格形成にまで影響を与えるはずです。

一般の占星術では上昇宮を「ただの見かけ」、「仮面」、「容姿」として切り捨てています。
上昇宮をさらっと見て「あなたの容姿は~座っぽいでしょう」とだけ言ってハイ終わり。
実にもったいないなあと思います。

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西洋占星術初級講座(1) 太陽だけを見る「星占い」は、占星術ではない



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雑誌で見かける『星占い』とは

女性誌でおなじみの『12星座占い』。
最近は、朝からテレビのニュースでも星占いが放送されるようになりました。

「今日の運勢 ランキング」とか
「ラッキーカラー」
「ラッキーパーソン」
などなど教えてくれて便利です。

だけど朝からアンラッキー 1位とか言われると、へこみませんか。
私はへこみます。笑
だからなるべく見ないようにしています。

占いサイト運営者としてこのようなことを言うのは失格かもしれませんが、実はテレビなどの星占いは見なくても構わないものです。
信じても信じなくてもどちらでも良いレベルと言えます。
何故なら本来の占星術では、あれほど単純に吉凶ランキングが出せるものではないからです。
(私は朝から他人に不吉と言われると気分が悪いので見ないようにしているだけです)

雑誌やテレビで紹介されている星占いは、太陽という一つの星だけを見て占っています。
太陽は確かに大切な要素ですので、それだけでラッキーかアンラッキーかを占うのは間違いではないと思います。
でもそれが“全て”ではありません。
だからテレビの星占いでアンラッキー1位だったからと言ってあまり深刻に受け止め過ぎなくても大丈夫です。

性格占いでも、一般的な雑誌に載っているものは太陽の星座だけを見て診断しています。
たった12分類の太陽星座で
「あなたは獅子座だから明るい性格でリーダーシップがある」とか
「あなたは魚座だから涙もろくて優しい」などなどと決めつけてしまっている。

今までそんな星占いで、「ものすごく当たってる!」と実感された方はいらっしゃいましたでしょうか?
もしものすごく当たっているという実感を持たれたのだとしたら、運良く太陽の影響を強く受けている方なのだと思います。あるいは言われた占い結果を何でも忠実に信じ込んでしまいがちな方か。
この太陽の12星座による性格占いは大いに問題あると考えられるので、私はお薦めしておりません。

占星術ってなに?

じゃあ、「西洋占星術」って何なのか?
たくさんの流派がありますが、どんな流派であっても「占星術」と言えば、星の配置から対象を占う技法のことです。

占い対象となるものは始めは農業の植え込み時期や国家などで、後に個人も占うようになりました。
「星」とは、もともとは現実に空に見える星でした。
現在の占星術で使われている「星」は現実の星の位置とは少々ズレがあります。

星の位置を示すために「空における場所の名前」として語られるのが、「星座」です。
たとえば、
「太陽星座は獅子座」
と言った時には、空に輝く太陽が獅子座と重なって見える/太陽が獅子座に入っている、ということになります。

この「星がどの場にあるのか」を見る占いのうち、西洋占星術では星図(ホロスコープ)を作成して
「太陽・月・金星・火星・水星・木星・土星……等々 の星が入る星座全て」
を見て鑑定します。
「全て」を見るのが正統な西洋占星術ということになります。
単純に太陽の星座だけを見て占うものは、本来の意味での「西洋星占い」「西洋占星術」とは呼べないわけです。

用語解説

※ホロスコープ(horoscope): 占星術、星図のこと。日本では名詞の「星図」として訳される。英米翻訳の占星術書籍では「チャート(図)」と表現されることが多い。生まれた時の星図である出生チャートと、進行チャートがある。

※星: 占星術では観念上の惑星のこと。現実の惑星とは異なります。占星術は天動説の名残りで、惑星ではない星のことも「惑星」と呼ぶ習慣があります。またASCやMCなど星ではないものも「惑星」と呼ぶことになっています。このことが混乱を招いているとして、最近の占星学教師は惑星を「感受点」と言い換えるように指導しています。

※サイン、星座: 「星座」も、現実の天文学上の星座とは異なります。黄道を十二等分した観念上のものです。現実の星座と区別するため、最近の占星学では「サイン」と呼ぶようになっています。

※西洋占星術: バビロニアを発祥としてギリシャを経由し西欧で発達した占星術のことです。中世以降、宗教の影響でかなり改変され、近代の商業主義により太陽星座占いが主流となり今に至ります。

【ご注意】
この講座では現在スタンダードな「太陽中心の星座占い」についても触れていきますが、当サイト独自の考えも含まれます。ご納得いただけた方のみ学習どうぞ。

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宿曜占星術とは



起源はインドの占星術

古代バビロニアで生まれた占星術が西に渡りギリシャで発展したのが、星の配置図を用いた占星術です。一般に「西洋占星術」や「西洋星占い」と呼ばれているものです。
いっぽう、同じバビロニア起源の占星術がギリシャ・ヘレニズムを経て、インドに渡り独自の解釈を施されたのが『宿曜占星術』。
現在の宿曜占星術は仏教とともに中国に渡り翻訳されたもので、日本では空海が「仏教の経典」として国に持ち帰り伝承したものだそうです。その後、吉凶の判断や相性においては中国か日本でのアレンジが入っていると推測されます。
起源は同じでありながら何故か宿曜占星術は潔く【月】だけを見ます。
この点、西洋のホロスコープ占星術ともインド占星術とも異なります。
しかも独特の暦を用いているため、誕生日のみからシンプルに占うことが出来ます。
ちなみに宿曜での星座計算は西洋占星術と異なりますので、宿曜で言うところの【宮】は西洋占星術の月星座が入る黄道12宮とは一致しません。・・・詳しくは暦の解説にて

宿は前世を映す鏡

古来、月の星座は過去世を表すと言われてきました。
西洋占星術においても月星座に前世~幼少期が反映されていると見るのが一般的です(転生を否定する宗教が介入しない場合)。
しかし西洋占星術では12分類。確かに12分の1で前世を見るのも間違いではないけれど、“当たらずも遠からず”といった漠然とした診断内容になってしまいます。
だとしたら、もともとが月に基づく象徴で、さらに詳しい27分類の宿曜で占ったならもっと正確に前世が分かるのではないでしょうか。
こう考えるようになったのは、実は自分というサンプルが先にあったからです。
『宿曜占星術』で初めて自分を占った時は、衝撃を受けました。まるで前世が記録されているかのように感じられたのです。⇒詳しい話
宿曜に自分の前世が映し出されていた。だとすると他の方にも同じことが言えるのではないかと考えまして、前世を知る手がかりとしてこの占いをご提案することに致しました。

※一般的な宿曜占星術での前世占いについて

宿曜占星術では仏教に根差した思想から「業を前世」、「胎を来世」、「命を今世」とする教えがあるそうです。私はこれをインド的な意味での“輪廻思想”の象徴と見ます(輪廻思想:必ずしも個人の魂の転生を意味するものではありません)。
当サイトでは転生を古代ギリシャ的な意味での「生まれ変わり」、すなわちより現実的な個人の魂の転生と定義し、古典占星術に則り【月の象徴を前世】=【宿そのものを前世】と見ることにしました。これはもちろん私自身の経験からも「業が前世」などではなかったし、だいいち今世と継続しているはずの前世が今とかけ離れた個性だったということはあり得ないはずだからです。
個人の来世は一律の計算で決定されるものではなく、自分自身の生き方によって定まっていくものと考えます。

生まれる時は自ら選んだ

人は“自分にふさわしい時を選んで生まれてくる”といいます。
占星術が何かしら人の性格に関わっているように見えるのは、誰しも自らふさわしい時を待って生まれるからです。
今あなたがその「宿」を持っているのは、前世でのあなたの生き方がその「宿」に合致したから。
つまり「宿」は前世の評価書と言っても過言ではないのです。
前世など知らなくても今世だけ見つめていれば充分に幸せに生きていけます。
だけど今の人生につまずいてしまい、どうしても先に進めないなら、心を開いて過去を受け入れてみてください。

前世は決して甘い夢物語ではありません。
痛い過去も受け入れた時、きっと輝かしい未来が見えてくるはずです。


本音。~このサイトを始めた理由、本当のところ~

私は長年、多くの方々から「自分も前世を知りたいのですがどうすればいいですか?」という問い合わせメールを頂いてきました。そのたび自分の経験を丁寧にお伝えしてきましたが、やはり前世を思い出せた方はいらっしゃいませんでした。
不満を覚えたその方々が次にどうするかというと、必ず『前世療法』や『スピリチュアル・霊感商法』などを看板に掲げたカウンセラーのもとへ駆け込んでしまわれます。
正当な商売をしているところがほとんどだと思いますが、なかにはカルト宗教が実態であるなど危険な場所がないとも言い切れません。よく調べもせずに訪問することは大変に危険です。
しかしそう諭しても聞く耳を持って頂けない……。
引き留められず苦々しい想いをしていた頃、宿曜占星術を知りこの占いの可能性に気付きました。
もし宿曜で前世を知ることが出来るならこれほど有益な占いはないでしょう。
“前世の記憶”を自分で見ることの出来る人は限られているが、宿曜占星術なら誰でも簡単に知ることが出来る。この占いを用いれば誰もがある程度は前世の生き方を推測出来るはずです。
危険な場所へ出向くことを思いとどまる方が少しでも増えるよう、この占いをご紹介することにしたものです。
お役に立てれば幸いです。(長く続けるために一部商用とし、広告掲載します。ご理解ご了承願います)

宿曜占星術が当たらない理由2・3



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2.前世の影響を脱している

宿曜占星術が当たらない第二の理由は、すでに前世の影響を脱している人である場合です。

トップで書いた通り、宿曜占星術のベースとなっているのは【月の星座】です。
この【月の星座】はギリシャ系統の西洋占星術では前世~幼年期を表すものとされます。
したがって、前世の影響から脱してしまった人は【月の星座】である宿の解釈がほとんど当たらなくなってくるでしょう。
理屈のうえでは年齢が若い人よりも、中年期以降の方にこのような人が多くなってくるはずです。

では前世の影響を脱している人の場合、どこを見れば良いのかというと【ASC/上昇点。生まれた時の東の地平線上の点、その星座】を見れば概ねその人の本質が見えてきます。
そもそも人の魂の変わりがたい本質は【ASC】に出るのではないかと考えられます。
このため古典占星術や、現在のインド占星術では【ASC】を最も重要視しているのです。
(現在主流の西洋占星術では【太陽】を基本性格と見ますが、魂の本質・個性として見るのは誤りです。⇒詳しくは西洋占星術へ

【月星座】の影響力も確かに強く、人生が終わるまでなかなか影響を脱することが出来ない人も多いですが、【ASC】に比べればほんの一時期の通過点に過ぎません。
あるいは、【太陽星座】を見ることもあります。これは今世の半ば、最も活躍している時の行動に影響を与えるでしょう。

占星術によって性格を読み取ることは、実はなかなか繊細で難しいものです。
宿という【月星座】だけで人生の最後までの性格を決めつけてしまうのは、西洋占星術の観点から申し上げると正直ナンセンスと感じてしまいます。
ただ上記の通り前世の影響を受けたまま・あるいは増幅させて人生を終える人も多くいることは確かです。その人々が宿曜占星術を「当たっている」と感じるのだとしたら、6~7割という数字が前世の影響を受けたまま生きている人の数ということになります。かなり高い割合ですから、宿を調べることの益は大きいでしょう。

3.誕生日が間違っている

当たらない理由として考えられる例外中の例外を示しておきます。
占いが当たらない理由で占い師が言うのは「禁じ手」なのですが、
誕生日そのものが間違っている
ケースです。
つまり戸籍上の誕生日と、実際に生まれた日が違うという場合です。

あり得ない!とお考えでしょう。
しかし、戸籍と事実の誕生日が異なる人は多く存在するようです。
どうしてそうなったのか。
最も考えられるのは、出生時に外国籍だったケース。
日本の戸籍法上は誕生から14日以内に出生を届け出ることが義務付けられています。さらに手続きにおいては出生証明書が提出必須書類となります(後述の通り正当な理由ある場合は無くても受理される)。このため正確な誕生日に基づき戸籍登録されていることがほとんどでしょう。
しかし外国においてはそのように正確な手続きは求められません。戸籍法で国が国民の身分を証明してくれることのほうがめずらしいと言えます。
外国では誕生日は母親の「だいたい何月何日頃」という曖昧な記憶を頼りに認識していることも多いでしょう。

いっぽう、出生時から日本国籍なのに誕生日が違うケース。
これは立ち会いの医師や助産婦にお願いして、出生証明書上の誕生日を別の日として書いてもらったのかもしれません。
当然やってはいけないことですが書類上のことです。法律家も「あり得るかあり得ないか」と聞かれれば、「あり得る」とお答えするしかないでしょう。
(※証明書を正しく書かないのは犯罪行為です。ただし日本ではよくこんなことが行われていたそうです。→4月2日の誕生日が多い謎

または立ち会いの医師や助産婦が死亡したか、行方不明で出生証明書がない場合。この場合は出生証明書そのものの提出が免除されますので、誕生日が一日や二日程度誤って登録されることは充分あり得ます。

ちなみに、宿曜本のアマゾンレビューに
「宿曜の解釈があまりにも当たっていないので念のため母親にしつこく誕生日を確認したところ、母親が当時ヘンな宗教にはまっていて、教祖様のご宣託により誕生日を一日ずらしていたことが判明した。この占いのおかげで自分の正しい誕生日がわかった」
という体験談が書かれていました。
この体験談が事実かどうかは分からないけれども、まあ、あり得るよな……と思いました。

滅多にないケースではありますが、暦の選択に注意しているにも関わらずあまりにも宿曜解釈(ホロスコープの分析含む)に思い当たるフシがない場合は、一度正確な誕生日を確認してみると良いかもしれないです。



宿曜占星術が当たらない理由1



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暦の選択が間違っている

宿曜占星術が当たらないまず第一の理由として、選択した暦が解釈と一致していないことです。

宿曜占星術に使用すべき暦には様々な考えがあります。
最近で有力らしいのは、太陽暦で実際の天体における月星座を計算して、宿曜盤の通りに無理やり宿を当てはめるというもの。
たとえば天体の月星座が「水瓶座」だったら、下図の通り強制的に「室」「危」「虚」へ分類してしまうといったやり方です。
参照→図 宿曜盤(宿曜盤の外円、宮を主として出します)

現実の星座に合わせているのだから一見正しそうにも見えますが、私の実感では、このやり方ですと宿解釈と鑑定対象者の性格が大きく異なってしまうことが多いようです。
これは宿曜盤と現実の天体に“ズレ”があることが原因なのではないかと思われます。


宿曜盤の正体

西洋占星術的な知識で宿解釈を見ると、どうやら宿曜盤外円に記入されている宮は西洋占星術の天体とは合致していません。
(つまり、宿の解釈が外円の十二星座解釈と一致していない

始め計算上の問題のせいだと思っていました。
※中国系の暦は月の朔望、ギリシャ系の月計算は惑星の位置。インドは白道周期。これらを同一視することがそもそも不可能だし計算も狂う。
でも、どうもそういうことではないらしい。
このズレは計算上で修正出来るような機械的で正確なものではなくて、もっとアナログでアバウトな、昔の人の都合のせいではないかと思いました。

あくまでも西洋占星術の解釈だけから推測すると、宿曜盤のもともとの宿は星座に対して概ね一つ分ほどズレており、なかには大きく戻って二つ前の星座の解釈が入っているらしき宿さえあります。
こうして分類していくと12星座に約3宿(正確には2.25宿)ずつというきれいな形では分類されず、宮が伸びたり縮んだり、重なったりのいびつな占星術盤が出来ます。

何故このようなことになったのか。
ギリシャ系の占星術が伝来した時点で、インドでは既に独自の27日の暦が使われていたそうです。
ということは以下の想像が出来ます。
1)占星術を導入しようとした際に、インドの人たちは土着の暦に合わせて先に27日ごとで宿を分けて名を付けた。
2)それから後で、毎月一宿ごとに月が通過する星座全ての解釈をミックスして当てはめていった。

この、2番目の手順の「星座全て」が宿曜のポイントです。
宿曜占星術が西洋占星術を上回る脅威の的中率を見せる秘密は、実はこの「日ごと星座ぜんぶミックス技」にあると私は考えています。

その話は後でするとして先に宿曜盤の難点をお話ししますと。
月の運行はとても速く一日のうちに多くは二つ分以上の星座を通過します。しかも毎月同じ日に同じ星座を通過するとは限りませんから、宿によっては星座が二つも三つも当てはまることになり得ます。

★例として簡単な【斗宿】と月運行の対応表を挙げました

だいたい日ごとの暦の外円に宮を置くこと自体、月の運行を示した表としてはあり得ない形です。
もし正確に表を描くのだとしたら、逆に宿を外円、宮を内円として宿ごとに入る星座全て(月によって異なる星座も全て)を細かく列挙しておくべきではないか……と思います。
まあそれだと巨大で煩雑な円となるので図柄として現実的ではなく、だから無理やり円形にすること自体が間違っているわけです。正確さを追求するなら素直に年間の日別表にするべきでしょう。

このような不可能を押し通して無理に描こうとした円形の宿曜盤は、宮に関してはほぼ架空のものと言わざるを得ません。
後世の人たちがきれいな図柄とするために、何気なく感覚で「だいたいこの辺だろう」と一星座に三つごと分けていったものと推測されます。

つまり何が言いたいかというと、宿曜盤の宮は「かつて西洋占星術を参考にして解釈しましたよ」ということを示すだけの象徴画、単なるイラストに過ぎないということです。
したがって、太陽暦の計算で月星座を出してから宿曜盤で無理に宿を出すというのは手順も初期と違ううえに、「架空のイラスト」に基準を置くわけですから解釈が大きく狂って当然と言えます。

解釈と暦を一致させるべし

上の通り考えれば、外円の宮の十二星座的な解釈を取り入れることも誤りと分かります。
西洋占星術に明るい人なら原典解釈から後付けで宮を推測していくことも可能だと思いますが、西洋占星術を知らない人は宿曜盤の宮をいっそ無視したほうが正しい解釈となるはずです。

宿はあくまでも、古代インド人がやった手順通りに「宿から先に出す」のが正しい。
そして架空の宮のイラストに引きずられずに、「原典の解釈にこだわる」。
つまり古代の人の言いつけを守って伝統的なやり方で出すべきということです。
なにしろ古代の人はそのつもりで解釈を後世に伝えているわけですから。

古代インド人が「本来は現実の天体を基準とすべき」と経典に書いたのだとすると、それは「西洋占星術と同じやり方で十二星座を算出して、西洋占星術で解釈せよ」という意味だったのではないかと思います。
もしどうしても太陽暦で現実の月運行を計算したいなら、古代インド人がやった通りに背景の十二星座を直接に読み取るべきではないでしょうか。

なお「昔ながらの暦で占う」と言っている場合でも二種類あります。
28宿を一日ごと順に宿を割り当てるものと(旧暦計算のサイトはほとんどこちら)、27宿を月ごとに調整を加えて当てはめたものです。

本来の宿曜歴は27宿です。これは中国の完全循環歴とも異なりますので、順番通り宿が割り当てられるのではなく、二日にわたって同じ宿が入るなど独特の計算をします。
上に書いた通り「解釈と暦を一致させる」ということで占いとしては原典の暦に従うのが正しいと思います。そのほうが私の個人的な実感としても解釈が当たりやすいようです。

暦の選択についての考え方は宿曜占星術をやられている方それぞれです。
それぞれの方が強固な主張をお持ちだと思います。
だから私は他の方の主張を否定するつもりはありませんが、このサイトでは上記の考えに基づき27日周期の暦を採用しています。

そもそも占いは、それが生まれた当時の解釈と暦とを一致させるのが最も筋が通っていると思います。
解釈だけそのままに暦だけ変えてしまうのは、ちぐはぐなやり方であり解釈がはずれても当然です。
どうしても別の暦を選びたいなら、暦に合わせて解釈も調整するべきでしょう。
(正確に調整することが可能ならば、の話)

次へ 『前世の影響を脱している』『誕生日が間違っている』>>

宿曜占星術が当たらない人へ



このサイトの解釈を見ても、また他の宿曜占星術のサイトを見ても「当たっていない」と感じる人は必ずいらっしゃると思います。
(全ての占いは当たらないと信じている人は除きます。何を聞いても当たらないと思う人は、何を聞いても当たると思う人と同じ)

宿曜占星術は分類が27とただでさえ多いうえに、解釈が具体的で細かいため単なる思い込みだけで「当たっている」という感覚を得るのは難しいものです。
また、あまりポピュラーではない占いですから解釈が一般的に知られていないこともポイントです。
たとえば血液型性格のように日本人の多くが知っている占いの場合、刷り込み教育で「自分の性格はそういうもの」と思い込んで影響を受ける可能性が高くなります。
しかし宿曜占星術のようにあまり知られていない占いでは、初めて知る解釈ですから刷り込み教育の影響がある可能性はほとんどないと言って良いでしょう。

このため、宿曜占星術の場合は激しく当たっていると感じる人と、全く当たっていないと感じる人の二者にはっきりと分かれるようです。
言ってしまえば、宿曜占星術は占い師にとって商売上「都合が悪い」占いと思います。
ただ占いの研究対象としては、上記「思い込みが強くて何でも信じてしまう」タイプを除外して話が出来ますので知的好奇心をくすぐられ、非常に面白いです。

さて、ではどれほどの確率で当たっていると感じる人がいるのか。
これはもちろん大規模にアンケート等を取って統計を取らないと正確に判明しませんが、宿曜占星術に批判的な人の経験でさえ6割~7割ほどの人が「当たっている」と感じるそうです。
一般に広く知られていない占いの解釈を平均60%以上の人が「当たっている」と感じることは、実は占いとしてはかなり凄い確率なのではないかと思います。
占い師の間では、占いで当たる確率は50%前後という噂があるそうです。あくまでも噂ですが。
ちなみに天気予報で当たる確率が7割ほどですから、占いで6割を超えるというのは既に脅威の数字です。

さらに当たらないと感じている人も、多くの場合は次の理由で説明出来るようです。

次へ 『暦の選択が間違っている』>>

水のエレメントサインの特徴



【水エレメントのサイン】蟹座、蠍座、魚座

水のエレメントに属するサインは全て、
  • 情緒的
  • 受動的
  • 優しい、憐みに富む
  • 共感能力が高い
  • 芸受性を持つ
  • 人を魅了する
という本質特性を持ちます。

水のエレメントを持つ人々、特にアセンダントサインが水エレメントの人は接するだけで癒される優しさを持ちます。
相手を思いやり、踏み込み過ぎず離れ過ぎず、そっと見守る距離感が絶妙です。疲れて振り向いたとき水サインの人が見守ってくれていたことに気付いて救われる人も多いはずです。
全ての人を癒し守護する女神のような性質があります。共感力や同情心、芸術性などが高く、実際に著名な芸術家には水サインを持つ人が多くいます。人類の心のオアシスを担っているエレメントだと言えるでしょう。

他者を癒し救う一方、感情に同調しやすい長所は
  • 優柔不断、流されやすい
  • 執着しやすい
という短所にもなり得ます。
ボランティアにはまり過ぎて身を滅ぼす人が多いのもこのエレメントの特徴です。また、執着する対象が恋愛相手や崇拝する人だったりすると、追いかける気持ちがストーカー行為に発展してしまうこともあります。
流されやすさと執着しやさをネガティブな方へ向かわせないよう、自制することが必要になります。
また、受け身ばかりでいると悪い人に利用されることもあります。あまり他人の言いなりにならないよう注意が必要です。


水のエレメントには結びつく性質があります。このため人としての「色気」が生来備わっていて、異性を始め他者を惹きつけやすいという得な面もあります。
蠍座など一部のサインは自分が他者へ執着しやすい一方、他者からの執着も集める力を持ちます。アセンダント蠍座の人が一時代を築くカリスマとなることがよくあるのは、このためです。
蟹座は母性や集団性を高めると、家庭や社会で「なくてはならない人」と呼ばれる重要な人となります。魚座は芸術性や霊性を高めると成功しやすいでしょう。
深い神秘と可能性を秘めるエレメントです。

サインごとの基本解釈を学ぶ

同じ水エレメントサインでも、各サインごとに個性は少しずつ異なります。特にアセンダントサインは、深く付き合うほどその個性の特徴が感じられるようになるはずです。

たとえば水エレメント同士で比較すると、
  • 家庭的な優しさと厳しさを持つ母親風 … 蟹座
  • 人を魅了して虜にするカリスマ恋人風 … 蠍座
  • 守りたくなるデリケートな芸術家風 … 魚座
 等々となります。

もっと詳しく!

こちらがサインごとの基本的な解釈です。
西洋占星術はサインの特徴を覚えなければ使い物になりません。
最初からだらだらと解釈を広げるのはタブー(やってはダメ)です。解釈を広げ過ぎると他のサインと見分けがつかなくなります。まず、なるべくオーソドックスなサインの特徴を覚えてください。

蟹座 

蠍座

魚座


風のエレメントサインの特徴



【風エレメントのサイン】双子座、天秤座、水瓶座


風のエレメントに属するサインは全て、
  • 知性的
  • 論理的
  • 冷静(クール)
  • こだわりがない、淡白
  • 無私、無欲
  • コミュニケーションに長ける
という本質特性を持ちます。

このエレメントをネイタルに持つ人々は、知的で無欲な特徴を持ちます。
特にアセンダントサインが風のエレメントの人は、欲が薄いようです。このためたいてい無私無欲、清廉潔白なイメージの人となります。
また誰にも強制されず、「~のため」という目標も無しに、純粋な知的好奇心や学習意欲を持ちます。趣味と仕事の別なく学習すること自体が好きなので、自然に学問が深まり、いずれ広い見識を持つようになるでしょう。

ただしクールでドライ(淡白)な長所は、
  • 人間味に欠ける
  • 冷酷
と見られがちな短所ともなり得ます。
感情表現が苦手なため、「冷血人間」と責められることが高確率であるでしょう。
双子座は利益を優先して人間関係をないがしろにしやすいので、最も「冷酷」と誤解されがち。水瓶座は友好的ですが、古い常識を無視するため非難を浴びることが多々あります。天秤座だけはソフトな言動で和を大切にするものの、対応が表面的なため「心がない」と言われるかもしれません。
一般に風のエレメントは「コミュニケーションに長ける」と言われますが、これはあくまでも交渉術に長けているということであり、感情的で濃密な人間関係は苦手です。
風エレメントは情報を受け取るセンサーが過敏なため、他人と距離を取らないと疲労しやすいのです。
現代で人間関係に疲れ切って引き篭もってしまう人は、風サインに最も多いようです。濃密コミュニケーションは自分に向かないとわきまえ、無理しないことです。特に24時間監視され束縛されるSNSは風サインの鬼門。休日はSNSをオフしましょう。

風のエレメントを持つ方(特にアセンダントが風サインの方)は、できれば知性を活かすような生き方をしてください。
敏感なセンサーを持つ故の学習能力の高さ、批判精神もうまく使えば、必ず誰かの役に立つはずです。


サインごとの基本解釈を学ぶ

同じ風エレメントサインでも、各サインごとに個性は少しずつ異なります。特にアセンダントサインは、深く付き合うほどその個性の特徴が感じられるようになるはずです。

たとえば風エレメント同士で比較すると、
  • 若いエリートビジネスマン風 … 双子座
  • 成熟したスマートな経営者風 … 天秤座
  • 老後を楽しむ風変りな博士風 … 水瓶座
 等々となります。

もっと詳しく!

こちらがサインごとの基本的な解釈です。
西洋占星術はサインの特徴を覚えなければ使い物になりません。
最初からだらだらと解釈を広げるのはタブー(やってはダメ)です。解釈を広げ過ぎると他のサインと見分けがつかなくなります。まず、なるべくオーソドックスなサインの特徴を覚えてください。

双子座

天秤座

水瓶座


地のエレメントサインの特徴



【地エレメントのサイン】牡牛座、乙女座、山羊座


地(土)のエレメントに属するサインは全て、
  • 安定的
  • 抑制的
  • 懐が深い
  • 慎重
  • ルールを重んじる
  • 社会性に長ける
という本質特性を持ちます。

地のエレメントをネイタルに持つ人々は、真面目なため信頼を集めます。
特にアセンダントサインが地のエレメントの人は人間社会で最も好かれやすく、重要なポジションを占めることが多いと言えます。いわゆる「人望がある」人々です。特に人間関係を縦で考え、約束事やルールを守ることを重んじる東洋社会では、地のエレメントの人が圧倒で有利です。

ただし地のエレメントの長所は、
  • 地味で真面目
  • 何事もスローテンポ
  • 面白味がなくて退屈
と見られがちな短所ともなります。
若者社会ではこのような特徴を持つ人は軽く見られがちです。子供時代にはスローテンポなことをからかわれたり、苛められることもあるでしょう。ご本人も自身の性格にコンプレックスを抱き自虐的な自己評価を持っていることが多いようです。
しかし大人になれば、真面目さこそ社会からも家族からも求められる資質なのだと気付くはずです。たとえ始めはバカにされても少しずつ周囲の評価は高まり、やがて重要なポジションが得られるようになります。

ところで何を「重要なポジション」と見ているかは、サインごと求める価値が違うために変わります。
たとえば牡牛座にとっての価値は家族や親族、そしてその一族の生活を支えるための財産です。
乙女座にとっての価値は技術や学術、職能です。自分の能力を活かす立場を求めます。
山羊座にとっての価値は、文字通りの「重要ポジション」つまり社会上のステイタスとなります。

いずれのサインでも、地の人々は社会で生きることに長けています。
実は人間社会の最も根底のところを支えているのは地のエレメントだと言えます。人間の営みは地のエレメントがなければほとんど成り立ちません。
地のエレメントを持つ人はこのことを自覚し、自分の重要性を信じて研鑽してください。


サインごとの基本解釈を学ぶ

同じ地エレメントサインでも、各サインごとに個性は少しずつ異なります。特にアセンダントサインは、深く付き合うほどその個性の特徴が感じられるようになるはずです。

たとえば地エレメント同士で比較すると、
  • 几帳面で律儀な研究員、職人風 … 乙女座
  • 懐が深い大商人の家長風 … 牡牛座
  • 巨大企業の役員、管理職風 … 山羊座
 等々となります。

もっと詳しく!

こちらがサインごとの基本的な解釈です。
西洋占星術はサインの特徴を覚えなければ使い物になりません。
最初からだらだらと解釈を広げるのはタブー(やってはダメ)です。解釈を広げ過ぎると他のサインと見分けがつかなくなります。まず、なるべくオーソドックスなサインの特徴を覚えてください。

牡牛座 

乙女座

山羊座


火のエレメントサインの特徴



【火エレメントのサイン】牡羊座、獅子座、射手座


火のエレメントに属するサインは全て、
  • 行動的
  • 積極的
  • 陽性(明るい)
  • 正義感が強い
  • 信念が強い
  • 若々しい
という本質特性を持ちます。

このエレメントをネイタルに持つ人々は、何よりも無邪気で明るいことが魅力です。
特にアセンダントサインが火のエレメントの人は本質からの輝きを持ち、少し話をするだけで元気と楽しさを分けてもらえます。また、この人たちがいるだけで場が明るくなります。
「自分は暗い」と言っている人でも明るさが感じられるのは不思議です。
この場合の「明るさ」とはジョークを言って人を楽しませることではなく、幼い子の笑顔を見たときに元気が湧いてくるような、自然体の生命エネルギーの輝きのことを指します。

ただし火のエレメントの長所は反面、
  • 計画なく行動する、無鉄砲
  • 他者へ遠慮しない
  • 世間のルールを読まない、ルールがよく分からない
という欠点にもなるために、失敗を重ねた結果として、世間へ出て行くことに臆病になる場合もあります。
日本などの東洋社会では「空気を読まない」ことを悪とみなす傾向があるので、アセンダントに火サインを持つ人々(無意識に火の個性を発揮する人々)が疎外されやすいようです。特にアセンダントサインが獅子座や牡羊座の人のなかには現実に苛められたり、学校や会社で人の輪に入れなかったりした経験を経て、臆病になり引き篭もるケースも多く見られます。
牡羊座前半などは世間について疎く未熟なところもあるので、思春期の子のように人と接することに臆病となり、むしろ消極的な性格タイプになることもあります。射手座の人は競争に敗けたとき挫折感を覚えやすいでしょう。
 「私は火のエレメントが強いのに積極的ではない。ネガティブだ」
と思っている人は、このように今の環境が自分に合っていないだけ、または環境に慣れていないだけかもしれません。

アセンダントサインを持つ方(特にアセンダントが火サインの方)は、個性を抑え付ける環境に負けて自信を失わないようにしてください。
自分の正義感や信念を活かすことです。その明るく輝く信念を多くの人に見せ、共感を呼び覚ますようにすると良いです。
燃え移る火で象徴されるように、純粋な信念はやがて多くの人にエネルギーを与え共感を呼ぶでしょう。


サインごとの基本解釈を学ぶ

同じ火エレメントサインでも、各サインごとに個性は少しずつ異なります。特にアセンダントサインは、深く付き合うほどその個性の特徴が感じられるようになるはずです。

たとえば火エレメント同士で比較すると、
  • ピュアで若々しいリーダー、王子様風 … 牡羊座
  • 明るく遠慮しない、憎めない王様風 … 獅子座 
  • いたずら好きでゲーム好きな哲学者風 … 射手座
 等々となります。

もっと詳しく!

こちらがサインごとの基本的な解釈です。
西洋占星術はサインの特徴を覚えなければ使い物になりません。
最初からだらだらと解釈を広げるのはタブー(やってはダメ)です。それでは他のサインと見分けがつかなくなります。具体例を学ぶ前に、なるべくオーソドックスなサインの特徴を覚えてください。

牡羊座

獅子座

射手座



【星宿】反骨のアウトロー




せいしゅく/和名:ほとほり
前世の人物像「反骨のアウトロー」


この占いについて 解説・目次

前世のあなた

前世のあなたは「一匹狼」という言葉のイメージ通りの人生を生きたでしょう。
体制への反発心を抱き、場合によっては集団を抜け出して流浪しています。日本で言えば“脱藩”した浪人、外国ならアウトロー(社会集団から離れ法律の保護を失った人々)と呼ばれる生き方です。

群れることを嫌ったため、体制へ戦いを挑んだと言ってもいわゆる「革命軍」を組成して戦うことなどはしませんでした。
強靭な精神をもって、たった一人で戦い続けた人です。当然ながら表舞台で生きることは不可能でした。文章を扱う人なら隠れてペンで戦い続けることも出来たでしょう。しかし多くの場合は社会を追い出され、居場所を失い放浪するしかなく、場合によっては任侠の世界へ身を寄せて生きたかもしれません。

ただ、どこまで追われても決して屈することがなかったあなたは、晩年にはひとかどの人物として成功し財を成しています。
困難に磨かれて、“何者をも恐れない”という風格を持つようになったため徒弟から尊敬されつつ恐れられていました。近寄りがたいと思われていたし、また実際に下手に近付いたら殺されるということもあったかもしれません。
友らしい友もなく、家族を慈しむような安息の日々もなかった人生ですが、「我が道を生きた」あなたは自分の生き方に誇りを抱いていたのではないでしょうか。


今世の幼少期~青年期

魂は前世で過ごした人生を今世でも引きずります。
これはボールが転がる様子と似ています。一度加えられたある力の作用は、他の力が加えられない限りそのままボールの転がる軌道に影響を与え続けます。魂も同じで、前世で得た生き方の作用は今世に伝わります。このため魂は直前の過去世で過ごした人生と、どこかしら共通する境遇や性格に生まれるのです。(注意:財力や家族の人数など、全てが完全に同じまま生まれ変わるという意味ではありません。変わらないのは特に、性格です)
このような魂の軌道を変えるためには、生きているうちに行動して別の力の作用を加えることがどうしても必要です。死ぬだけで劇的に性格が変化すること、つまり「別人に生まれ変わる」ことは決してありません。

~ここから下は前世の晩年が、今世の前半に最も自然に影響している場合を例として書きます。人によって前世の影響の表れ方は違いますし、指導霊のアドバイスで大きく環境を変えることもあります。また、前世で計画されていた課題を全うせずに亡くなった方の場合は、前世と同じテーマを始めから生き直すことになります。今の自分がどのような状態で生まれたかを知るためには、ホロスコープ(出生チャート)を詳細に読む必要があります。詳しくは、コラムで書きます。~

星宿の子は落ち着きがありますので一見大人しそうですが、内面は激しく強情です。
特に親や教師、先輩など上からの説教に耳を貸そうとしません。
“上から物を言われる”とカッと熱くなるところがあり、なおさら反発して意地でも自分の思うことを貫こうとします。
全体に「上に厳しい」人と言えます。
子供の頃なら単なる我がまま、反抗期で済むのですが、成人してからもこの傾向を持ったままだと社会生活上で困ることが多々出てくると思われます。就職しても先輩の言うことが聞けず喧嘩したり、上司に楯突いて辞めてしまったりなどです。この癖がずっと治らないと職を転々として生き方が定まらないという人生となります。
親と仲たがいして家を飛び出し、長年帰らなくなってしまう人もいるようです。

当然ながら会社勤めや公務員には向かないでしょう。
「我が道を行く」という性格を生かせば異端の道で成功する可能性もあります。
ただしそれは「マイペースにオリジナルの感性で発明する」というのとは少し違い、反発する対象あって初めて発揮されるような才能です。主流を批判していくような立場ではうまくいくかと思います。
組織に属することには向きませんが、かと言って人から完全に離れることはお奨め出来ません。他人との交流があって初めて成功に向かう宿です。
「他人に労すれば繁盛し」ということで、他人のために動けば成功します。
一度好きになった相手にはとことん忠義を尽くすといった面もあります。
たとえば気に入った相手(なるべく年下のほうが良いです)の元で、ナンバーツーの実力者として居座るなどの生き方が運を開くでしょう。

あまりにも長く生き方が定まらなかったり、批判が過ぎて社会と軋轢を生じるようなら少し生き方を見直すことも必要です。


今世をどう生きるべきか

来世のあなたの宿はまだ定まっていません。
今世の生き方によって来世も再び今と同じ宿になるか、それとも全く別の宿になるかが決まります。
来世を選ぶのは今世のあなた自身です。

星宿の人は自分より上位の人に対する理解を持つようにすると良いでしょう。
まず「命令された」「上から物を言われた」ということ自体に反発を持つことは抑え、落ち着いてその言葉の内容に耳を傾けてください。
親や先輩や上司が、自分のためを思って厳しくアドバイスすることもあるのだと知った時、上位の者に対する嫌悪感も消えるのでは。
自分も上位になれば自然と分かることですが、親も上司も同じ人間です。子供や部下を教育するために悩み苦心しているのです。そのことを理解し、説教に耳を傾ける癖を持ってみてください。
特に育ててくれた親には感謝をお忘れなく。親孝行したい時に親はなし、では寂しいものです。

あなたの反骨精神は社会に必要です。
その時はぜひ、一匹狼として戦うのではなく友も信頼してください。
正しい志は“有隣”です。
あなたと同じ気持ちを抱いている人、距離は遠くとも心は近い「同志」が必ず存在するはずです。
強いあなたにとって仲間は必要ではないかもしれませんが、他の人たちはあなたほど強くないので抑圧に抵抗出来ずにいるのです。そんな時、あなたが声を出せばついて来る人は多いでしょう。


原典引用

『此の宿に生まれし人、資産多く、名聞善知識あり、また悪しき知識も多く、悪にも強し。一生、神を祭るを好む。他人に労すれば繁盛し、独立せば安寧なるも貧し。他家へ縁組みする星なり。言葉に慎むべし。』
出典「文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経」
秘伝 密教宿曜占星術 (エルブックスシリーズ)より再引用

注意書き

この占いは簡易版です。このページで表現した「前世」の内容は大まかなイメージですから、あなたの前世が完全にこの通りだと思い込み過ぎる必要はありません。ご自分の魂の軌跡について、もう少し詳しく知りたい方は「コラム」へ。


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【井宿】知恵で生き抜いた孤児



せいしゅく/和名:ちちり
前世の人物像「知恵で生き抜いた孤児」


この占いについて 解説・目次


前世のあなた

前世のあなたは辛く厳しい人生を送ったようです。
自分の能力では対応しきれない過酷な状況に放り込まれ、生きるか死ぬかの日々を経験した可能性が高いです。たとえば幼い頃に保護者を失い、天涯孤独の身となったなど。たった一人で厳しい世の中を生きていかなければならなくなった状況です。

生きるために身に付けたのは知恵でした。
頭を使って日々を越えていく以外に方法がなかったのです。
周囲の大人は自分を取って食おうとする敵ばかり。鬼の巣窟で一人で生き続けるような毎日です。恐ろしい大人たちをなだめ、どうやって今日の糧を得て明日という時を手に入れるか。それだけをひたすら毎日考えなければなりませんでした。
残念ながら、そう長くは生きられなかったでしょう。若いうちに亡くなっていると思います。
志を抱き、高く昇りつめたいと望んでいたかもしれませんが、とうてい果たすことは出来ませんでした。無名のまま死ぬことは悔しかったのではないでしょうか。

けれどこの人生で得たものはあります。それは世の底辺で味わった地獄です。
辛酸をなめた経験は、この世の地獄にいる人々への強い共感を備えます。この共感能力は全ての人が持つとは言えず、いずれ何物にも替え難い宝となります。
さらにこの人生で磨かれた知恵はあなたの最大の武器となるでしょう。
過酷な人生はあなたを磨くための訓練場だったかもしれません。


今世の幼少期~青年期

魂は前世で過ごした人生を今世でも引きずります。
これはボールが転がる様子と似ています。一度加えられたある力の作用は、他の力が加えられない限りそのままボールの転がる軌道に影響を与え続けます。魂も同じで、前世で得た生き方の作用は今世に伝わります。このため魂は直前の過去世で過ごした人生と、どこかしら共通する境遇や性格に生まれるのです。(注意:財力や家族の人数など、全てが完全に同じまま生まれ変わるという意味ではありません。変わらないのは特に、性格です)
このような魂の軌道を変えるためには、生きているうちに行動して別の力の作用を加えることがどうしても必要です。死ぬだけで劇的に性格が変化すること、つまり「別人に生まれ変わる」ことは決してありません。

~ここから下は前世の晩年が、今世の前半に最も自然に影響している場合を例として書きます。人によって前世の影響の表れ方は違いますし、指導霊のアドバイスで大きく環境を変えることもあります。また、前世で計画されていた課題を全うせずに亡くなった方の場合は、前世と同じテーマを始めから生き直すことになります。今の自分がどのような状態で生まれたかを知るためには、ホロスコープ(出生チャート)を詳細に読む必要があります。詳しくは、コラムで書きます。~

前世に無名で亡くなった反動からか、井宿の人生は上昇志向となります。
自分で意識して「上を目指す」人もいるだろうし、無理やりに引っ張り出されて上へ押し上げられることもあります。
どちらにしろ世に出たら努力は惜しみません。無意識に、
「せっかく与えられた人生の時間を活かしきりたい」
という想いがあるのだろうと思います。
性格は冷静、冷淡です。喜怒哀楽を表現するのは苦手とし、「クール」と言われたりします。
クールなのは前世で幾度もひどい目に遭った経験により、根本的に他人を信じることが出来ないからでしょう。実際に感情が摩耗していることもあります。
冷淡な見かけとは裏腹に、弱者の味方でもあります。そのため強者と争ってトラブルに巻き込まれることもあります。他人のために人生を台無しにする人もいますので慎んでください。

出世運には恵まれていますが独立より組織に属することがお奨めです。組織を栄えさせる能力があります。
金銭感覚に優れ生活には困りませんが、自分の財産を蓄えることには興味がないかもしれません。
「トップを補佐する番頭役に向く」との象徴がありますがこれは正しいでしょう。補佐役に徹したほうがうまく生きることが出来ます。
弱者の味方かつ補佐役ということで、弁護士も最適な職業と言えます。
常に危機に置かれているという意識が抜けないことは辛いでしょう。「危険回避」「危機管理」が信条で、口癖です。何事も斜に構えた視線から眺め、「裏はないか」と観察しがちです。
ミステリ小説は楽しめないのではないでしょうか? 始めのほうで作者の手の内が見えて白けてしまうのです。でもそれを口にすると「無粋な人」と呼ばれます。
批判家で、皮肉を言いがちなところは特に嫌われると思います。
確かに本質を見抜く能力があり正しいことしか言わないのですが、冷静に指摘されるほうはたまったものではないのだと思います。相手のためという優しさでの指摘は理解されません。特に感情的な女性は全て「悪口」と受け取って、あなたを「サイテー人間」と呼んで怨みます。
また過酷な一面も持っていて、自分にも他人にも厳しく、ルール違反者には厳罰を処するので「なにもそこまで…」と周りに引かれてしまいます。
いつしか「血も涙も通っていない冷酷人間」とか「コンピュータ制御のロボット」等の悪いイメージで呼ばれてしまうかもしれません。
人を嫌い厭世的な生き方に走ることもあるとか。神経も弱いです。ストレスで倒れないよう健康には気を付けてください。


今世をどう生きるべきか

来世のあなたの宿はまだ定まっていません。
今世の生き方によって来世も再び今と同じ宿になるか、それとも全く別の宿になるかが決まります。
来世を選ぶのは今世のあなた自身です。

優れた実務能力と現実主義な性格は、社会での成功を約束するでしょう。
仕事ぶりに対する高い評価は確実に得られます。
しかしそこに甘んじて努力を怠らないようにしましょう。傲慢になって他人を見下してしまえば、噂通りの「冷酷人間」となってしまいます。

井宿の人は本質的に弱者への共感と同情心を持っているはずです。
かつて自分が体験した辛い経験から、痛みというものが本能で分かるからです。
優しさを表現するのは苦手でしょうが、共感に突き動かされるままに行動していけばあなたの人生は劇的に変化します。
(ただし、一人の救済のためトラブルに巻き込まれて人生を破綻させないように注意してください。同情心を広く大勢のために向けること、博愛主義がキーポイントです)

他人への思いやりを忘れずに。
せっかく得た高い能力は、多くの人々の役に立つことに活かすべきです。
今後の生き方によって、あなたの来世は幸せとなることでしょう。


原典引用

『此の宿に生まれし人、手裏の銭財あるいは有り、あるいは無し。情は功を建つるに切にして名誉を愛楽す。人を作り、官を利し、たとえ官厄あるも宿徳により解脱を得。病多く、男女多し。徳行により安穏に暮らすも、やや軽率、薄情に似たり。弱きを助け強きを挫き、論争絶えざる質なれば、人の為に身を破る事あり、慎むべし。』
出典「文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経」
秘伝 密教宿曜占星術 (エルブックスシリーズ)より再引用


注意書き

この占いは簡易版です。このページで表現した「前世」の内容は大まかなイメージですから、あなたの前世が完全にこの通りだと思い込み過ぎる必要はありません。ご自分の魂の軌跡について、もう少し詳しく知りたい方は「コラム」へ。


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【觜宿】ストイックな修行僧

ししゅく/和名:とろき
前世の人物像「ストイックな修行僧」



この占いについて 解説・目次

前世のあなた

前世のあなたは少々浮世離れしたところのある人でした。
世俗を嫌い、出家して僧侶になったかもしれません。または学問の世界に生き、研究に没頭して道を究めたか。武道家として修行に励んでいた可能性もあります。
どのような道を選んだにせよ、ストイックに一つの分野を究めようとした人でしょう。

目的のために家族や愛する人と離れて暮らさなければならなかったでしょうが、独りで生きることはあなたにとって辛いことでも何でもなかったはずです。
一つのことに没頭している時間に何より幸せを感じることが出来る人だったのでしょう。

晩年は静かに暮らしたようです。
長く人の世から離れて暮らしたためか、いつしかあなたは「人と話をする」ことを忘れました。
雑音のない世界で、深く深く自分の心の奥に潜り込み思考する日常。
客人が訪れることもなく、家族もいない簡素な邸宅は他の人から見れば寂しいものでした。
しかし静けさに満ちた暮らしは、あなたの精神性を高め心を澄み渡らせていったのです。


今世の幼少期~青年期

魂は前世で過ごした人生を今世でも引きずります。
これはボールが転がる様子と似ています。一度加えられたある力の作用は、他の力が加えられない限りそのままボールの転がる軌道に影響を与え続けます。魂も同じで、前世で得た生き方の作用は今世に伝わります。このため魂は直前の過去世で過ごした人生と、どこかしら共通するものがある境遇や性格に生まれるのです。(注意:財力や家族の人数など、全てが完全に同じまま生まれ変わるという意味ではありません。変わらないのは特に、性格です)
このような魂の軌道を変えるためには、生きているうちに行動して別の力の作用を加えることがどうしても必要です。死ぬだけで劇的に性格が変化すること、つまり「別人に生まれ変わる」ことは決してありません。

~ここから下は前世の晩年が、今世の前半に最も自然に影響している場合を例として書きます。人によって前世の影響の表れ方は違いますし、指導霊のアドバイスで大きく環境を変えることもあります。また、前世で計画されていた課題を全うせずに亡くなった方の場合は、前世と同じテーマを始めから生き直すことになります。今の自分がどのような状態で生まれたかを知るためには、ホロスコープ(出生チャート)を詳細に読む必要があります。詳しくは、コラムで書きます。~

觜宿の人は物静かな子供時代を過ごすでしょう。
自分の得意なジャンルのことについては大人顔負けに詳しくお喋りなのですが、それ以外では無口なことが多いようです。
ほとんど喋らないので、何を考えているのか分からないと言われることもあります。
ただ大人しいけれども立ち居振る舞いはしっかりしていて、いつも背筋が伸びた印象の礼儀正しい子だったと思います。
姑息なことや、嘘つきは大嫌い。学校の規則を破る子を許すことが出来ずに、厳しく諌めたこともあるかもしれません。
学業を追及しようとするあまり論戦を好む癖が出ると、しつこく議論を求めて喧嘩ばかりの毎日となります。
または他人と全く会話せず独り研究室に篭って、何日も家に帰らなくなる場合もあります。それでついにノーベル賞を取られた方もいらっしゃいますが。

何事も集中して突き詰める性格は今世で成功を得る機会を与えます。財運もあるとされる宿ですので才能を活かしていけば栄誉を手にするでしょう。
前世や今世の前半であまりにも他人と喋らなかったことの反動でしょうか、この宿は「話好き」が炸裂することがあります。【觜宿】の觜は「口先」の意味だそうで、実は弁舌が巧みです。弁舌で財を成すこともあります。当然ながら政治家には向いています。毒舌を活かしてコメンテーター、批評家となるのも良いでしょう。
集団行動は苦手ですから組織に入ると苦労するのではないでしょうか。独立独歩の宿ですので、会社勤めをしたとしてもいずれは起業を目指したほうが良いと思われます。

弁舌の巧みさと頭脳明晰さが、「口先だけで悪知恵のはたらく者」という方向に出ることもあります。物欲も強いようなので買い物の衝動などに走らないよう注意してください。
また自分の興味のあること以外で喋らないことは、他人に対して壁を作っているように見られる要因です。そんなところが傲慢な態度にも見えることもあるので、その点、注意が必要です。
議論好きで間違いは徹底して正さなければ気が済まない性分も、あまり行き過ぎると社会生活において困るでしょう。
意見の食い違いを徹底的に争うとなったら、行き着くところは裁判所。しかも一度や二度では済まなくなります。そこまで議論を突き詰めるのはあまりお勧め出来ません。


今世をどう生きるべきか

来世のあなたの宿はまだ定まっていません。
今世の生き方によって来世も再び今と同じ宿になるか、それとも全く別の宿になるかが決まります。
来世を選ぶのは今世のあなた自身です。

觜宿の人はまず他人の話を聞くように努めると人生が変わるでしょう。
自分の考えを一方的に話すのではなく、他人の話を先に聞いてみる。
自分の世界で沈思黙考するだけではなく、他人の考えについても想像してみる。
他人がどういう気持ちを持っているか。どうしてその考えに至ったのか。
そうすれば他人の思考回路にも興味が湧くと思います。自分とは全く異なる回路を持つ他人の考えに想像を巡らせるのはけっこう面白いです。

嘘つきが嫌いで、清廉に生きようとするあなたの姿は立派で尊敬に値します。
その魅力ある個性はぜひそのまま保っていただきたいです。
ただ周りとぶつかってばかりいて人間関係に苦労しているなら、ちょっとだけ引いて相手を受け入れることも覚えてみてください。

受け入れるのはまず、家族から。
身近な人に優しく声をかけて一緒に過ごすことを心がけてみてはいかがでしょうか。
独りだけの人生も清々しいけれど、大切な人と伴に過ごす人生はさらに素晴らしいものです。


原典引用

『此の宿に生まれし人、名聞徳行を有し、姿容と心胆清く慎みあり。貴に近づき愛嬌あり。薬を服するを愛して力を得。心と口は隠密にして挙動軽率ならず、人の為に法を好み礼儀を問う。臆病にて血と刃を忌み嫌う質なり。酒は運を破る。水難を慎むべし。』

出典「文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経」
秘伝 密教宿曜占星術 (エルブックスシリーズ)より再引用


注意書き

この占いは簡易版です。このページで表現した「前世」の内容は大まかなイメージですから、あなたの前世が完全にこの通りだと思い込み過ぎる必要はありません。ご自分の魂の軌跡について、もう少し詳しく知りたい方は「コラム」へ。


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資料 ~前世記憶と宿の比較~

<< 筆者プロフィールと解説『このサイトについて』

このサイトでは一般の宿曜占星術と違い、生まれた時の「宿=月の位置」そのものを前世として読むことにしています。
理由は、古典的な西洋占星術で「月の感受点が前世を表す」、とされていたことが一点。
もう一点は、現に今の私自身の宿が前世そのものを表しているからです。

宿曜占星術では「業」を前世として見ると決まっていますので、「宿に前世が表れる」という説には疑いを持つ方も多いと思うのですが、以下資料を客観的に比較してみてください。

【記憶】
こちらは私が宿曜占星術を全く知らない頃、退行催眠で見た“自分の過去世”のイメージです。※もちろんサビアンシンボルも知らない頃です。サビアンや宿が先で話を創作したのではなく、イメージが先。

・戦乱(内戦)の時代に出生。死ぬまで戦乱の時代
・君主の補佐役、戦争作戦家

――略。詳しくは下「ご案内」参照

【宿曜結果】
宿曜占星術で占ったところ、私は「壁宿」でした。壁宿の特徴は以下の通り。
・代表的な参謀星
・補佐役、女房役に適する
・君主に可愛がられ出世する
・絶望的にコミュニケーション下手
・隠遁癖あり、自分の殻に引き篭もりがち
・情にもろい、おだてに弱く利用されやすい
・自己犠牲に徹する
・一人で責任を抱え込みがち


「占いは誰にでも当たるようなことを言って当たっているような気にさせているだけ」
とよく言われますが、さすがに「参謀」という具体的な職務の指摘は誰にでも当てはまるということはないでしょう。
他の項目もあまりにもピンポイントに私の“記憶”と合致しています。

なお西洋占星術で一般的な「前世占い」も月のサインを読みますが、12星座だと焦点がぼやけて正確に読めないようです。
私の場合を例に挙げます。

〔ある「前世占いサイト」の解釈〕

宇宙の真理を解き明かそうとした、天才科学者

あなたの前世は斬新な発想で世間を驚かせた学者でした。天才であり才能豊かでしたが、あまりに社交性がないために、なかなか就職ができませんでした。…(そして孤独のうちに世を去る。死後、論文が認められ大きな評価を得た)

12星座では確かにこのように解釈するのが正しいのですが、当たらずも遠からず、といった感じです。
「天才ふう(他人から見て)」「変わり者」「社交性がない」等々、イメージの表面を掠っている程度と言えるでしょうか。
西洋占星術の12星座と、宿とは原典が同じなため共通するイメージであるのは当然です。
これでも漠然とした個性を分析するには充分かもしれません。
ただし“現実の前世”を推測するという目的から言えば、少し不十分にも感じられます。
27分類の宿曜占星術のほうが具体性あり、的中の精度が高いようです。

ちなみに私の前世の痕跡は月だけではなく、出生時のホロスコープ全体に刻まれていました。
※筆者ホロスコープはプライベートブログにあります。小説の内容に触れるため、閲覧は小説読者様限定です。

たとえば宿だけでは「参謀」という職業しか読めないのですが、全体で見ると「戦争」「軍事」のキーワードが繰り返し現れています。ごまかしようがないほど、戦乱の時代に生きた軍部の人間であった痕跡がはっきりと読み取れます。

残念ながら時代や国までは読み取ることができないようですが、おぼろげにでも前世記憶を持つ方なら、出生ホロスコープで充分過ぎるほどその記憶が現実だったことを裏付けることができるでしょう。

何故なら: ホロスコープは人が生まれる前から完全に脳の外部の情報として存在しています(潜在記憶が関与する余地もありません)。このため、もし出生ホロスコープに前世記憶との共通項がある場合は、その記憶が妄想や潜在記憶である可能性がゼロとなります。また、浮遊していた他人の霊魂に憑依されていないことの証明にもなります。


ご案内

筆者の前世記憶は小説化して出版しています。プライベートブログで経緯の一部を公開しています。
(上URLは小説読者様向けブログであり、本来は読者様限定の記事です。書籍を購入する気がない方からの、「無料で全公開しろ」という不当な要求はお断りします。低価格ですから正当にご購入ください)


〔余計なことながら、一部の中傷好きな方へお願い〕

筆者が前世の話をすると「有名人の名を騙って利益を得ている詐欺師め!」とヒステリックな誹謗中傷に及ぶ方がいます。
どうか冷静なご判断を願います。このサイト上に有名人を騙る文言はないため、検索でアクセスを稼ぎ金儲けをすることは不可能です。
また、実際に私が前世の話をして得た利得はゼロどころか激しくマイナスです。
この件に関して私は人生を犠牲にし続けています。もし私が利益を得る目的で前世話をするなら、マーケティング調査をし本当に日本でメジャーで金儲けにつながる有名人を選び、一般的にイメージされているキャラを演じてウォッチャーたちの興味を誘うでしょう。
私にはそのような器用な真似はできません。実際していません。どうか事実を見てください。

なお筆者にはこの他にも膨大な前世記憶がありますが、他は無名で地味な人生ばかりで検証不能でした。文字通りの「無名」、親に名前も付けられないまま赤子のうちに死んだ人生も数多くあります。
「吉野さんの前世は派手な人生ばかり!」と思う方はこちらもお読みください。→『本物の前世記憶なら、貴族のイメージは1%に過ぎない』

「天の法令」として読む占星術

鏡先生曰く

この間、鏡リュウジ氏のコラム本を読み返していて、彼が占い師を法律家に喩えていたことに気付き驚きました。

『占いはなぜ当たるのですか』鏡リュウジ(講談社)P210-211

*伝統派は法律家にも似て

(略)かつてはホロスコープを使ってものごとの成否を判断することが多かったので、よく「ジュディシャル・アストロロジー(Judicial Astrology)」という言葉が用いられる。 Judgeとはもちろん、判断のことだし、これは裁判という意味もある。実際、伝統派の占星術の解釈は、法律の解釈にも似ているところがある。

ごく基本的な占星術のルールに従いながら、解釈をしていく。しかし、それだけでは判断に迷うことも、すぐには事実どおりに当たっていないように見えることもでてくる。 そこで、占星術家は、過去の偉大な占星術家の判断例を参照しながら、自分の解釈を導いていくのだ。その「判例」となる文献は、どんどん復刻されている。

数百年前のテクストを判例として、チャートを読み込んでいくのは、心理学的な占星術とはまた違う、知的な面白さがある。そして、それは実際によく「当たる」のだ。

判例解釈に想像が及ぶとは、さすがだなぁ。
道を究めた方は他ジャンルのことも理解されるものなのでしょう。

私などは法律に縁を持ったので、つい占星術も法律的に解釈してしまう癖があるのですが、古典的な姿勢としては間違っていなかったことになるのでしょうか。 私の場合、圧倒で「判例」の知識量が少ないですけどね。

(2018/8/30 社会的な話などの余談過ぎた箇所、読みづらかったためカットしました)

以下はかつて私がブログで書いた文章です。偶然にも鏡先生と同じように占星術を「法令」に喩えています。

※ただし私は絶対的な古典主義者ではないので、鏡氏と「判例」という用語の使い方が違うところがあります。 「判例」を示してくれるのは偉大な占星術師だけではなく、自己の鑑定結果(事実との照らし合わせ)や、巫女たちの透視も含むと考えています。


「神(天)の法令」としての占星術

占星術をやっていると
「神(天)の法令を読んでいるようだ」
と感じることがあります。
逆に言えば、占星術の鑑定は「法令を読むがごとく」でなければならないと私は思うのです。

だから星座の解釈などはある程度
「こうである」
という決まりきったステレオタイプ的な解釈に基づいて行うべきで、自分勝手な想像で行うべきではないというのが私の主義です。

もちろん、「こうである」を推測するのは人間です。
そしてその推測のスタートは、星座や神話からの空想であったかもしれない。
実はこういうところも法律と似ているんですよ。
立法者という「神」がいて、後世の人々はその神の意図したこと(立法趣旨)を透かし見ながら判断しなければならない。
これと占星術は似ています。
星座などのイメージからは、いくらでも自由に空想をはたらかせることが出来る。
でも現実の人々の人生に役立つものにしていくためには、解釈が自由な空想であってはならず、神の意図に限りなく近付けて行かなければなりません。
そのためにおそらく昔は巫女を使って星座の本義を読み解こうとしたのでしょうし、近代では透視能力者に度数ごとのシンボル解読を委ねた。(サビアン占星術)

これら能力者による透視は、能力のない我々から見れば裁判所の判例のようなものです。
さらに占星術には「最高裁判例」とも言うべき強力な固定力を持つものがあります。
それは
「当たるか・当たらないか」
という事実です。
占星術の解釈が事実と合致して初めて、それは神の意図した法令を正しく読み取った解釈であると証明出来たことになります。


星座から自由な発想をするのはとても楽しいし、素敵なことです。
私はそのような自由な発想が大好きです。
何よりも学び始めのうちはこのような空想で遊ぶことが大切と思います。 そもそも哲学だって空想の訓練から始まっていますし、占星術の技術を習得するためにも空想をフル回転させて直観能力を磨くことが不可欠のはず。

でもいつかは神々の意図を正確に読み取るところまで行かないと意味がないのかなと思います。

一番まずいのは、空想を空想のままにして永久に飛んで行ってしまうことではないでしょうか。
事実と付き合わせて当たるかどうかを確かめることもせずに、星座に関する自由な発想を「こうである」と主張して他人に押し付けたりすることですね。

私も、まだまだです。
星座シンボルから湧き上がる空想の力に飛ばされそうになりながら、必死で地上にとどまり現実を見ようとしているのが現状。
いつかは天の意図を正しく読み取る境地まで辿り着きたいと願います。

吉野圭 著
https://astrology.kslabo.work/

--2014年12月1日ブログにて筆 2017年9月14日転載--

※このコラム記事では「神様」「神々」と表現していますが、これは特定の宗教上の神様のことではありません。厳密には、地上を越えた次元の法則のことです。「神」と呼ぶよりも「天」と呼んだほうがニュアンス的に近いかもしれません。

魂を読むためのホロスコープ・マップ(概論)




当サイトの目標は、“魂の軌跡をホロスコープで読み取る”ことです。
初心者の方向けに全ての惑星の解説を終えてから分析に入るつもりでいましたが、あまりにも遠回り過ぎました。先にざっと筆者の頭の中にあることをメモしておきます。

あくまでも概論、ガイドマップのようなものです。
各項目について詳しくは別記事にて。


ホロスコープとは時空座標点である

初心者の方はこちらへ⇒「生まれたときの星空」といった一般的な知識を求めている方はこちらをお読みください(以下は自身の体験とスピリチュアル知識を合わせて導き出した当サイト独自の解釈です)

ホロスコープとは何か?
これは大きなテーマですのでまた後ほどご説明する必要がありますが、一言で言うなら、「生者・死者共通の時空を表わす座標点」と考えられます。

ギリシャ語の「ホロスコープ=時間観測者」という名称は非常に的確です。

グーグルマップに緯度経度の数値を入力すれば特定の場所が一発表示されるように、ホロスコープの概念で一点の時空を示すことができます。魂は生まれ変わる際、この座標点を目印として地上へ降りるのだと思われます。

もちろんホロスコープは地球人類が持つ概念であり、現実の天体とは少し異なります。しかしこのルールで時空の一点を示すことは可能です。

※春分点と星座のズレについては再考します。もしかしたら今の西洋占星術の計算法が地球にとって合理的なのかもしれません


出生ホロスコープは、その人生に最もふさわしい時空ポイントを示す

魂は「アカシックレコード」に残る転生記録をもとに、ガイド(先輩の魂)たちの指導を受けながら、新しい人生計画を組み立てて生まれます。

その計画を果たすためには、最もふさわしい時間と空間のポイントに生まれなければなりません。そんな個人にとっての適切な時空ポイントを示すのが、地球においては「出生ホロスコープ」です。

膨大な時間と空間のうち、該当する時空ポイントは針の孔のように小さな一点です。
該当点がその一点しかないということは、出生点を逆算すればアカシックレコードの一端や人生計画まで読み取り可能である、という理屈になります。
人類がその全てを読み取ることは不可能ですが、出生ホロスコープの時空点は過去と未来の情報が刻まれたチップのようなものとイメージできます。


アングルは自分自身を表わす

魂は地上でアバター(分身。ここでは地上の肉体・人格キャラクターの意)を持って生きます。
このアバターで演じるキャラクターは、一つの人生限定の役柄です。
いっぽう、魂も本質的な個性を持ちます。魂は経験を積み磨かれていきますが、一本筋の通った個性は全転生で変わりません。

この本質的な魂の個性は、地表と天空とのアングル(角度)で表されます。アングルが地表に降り立ち天地を見る者の視点であることからも、自分自身を表すことは明らかです。
惑星と違って自分の目で見ることができないのがアングルです。見えないものこそが自分自身のはずですが、このことは地上で生きているとなかなか分かりづらいかもしれません。

アングルのうち、特にアセンダント・サイン(東の地平線上の星座)がその者の本質分類を表す旗印です。
人間だけではなく国家なども同様に、アセンダントが本質を表す旗印としてホロスコープを読むのが正しいと思います。
これは原始的な占星術の手法ですが、おそらく地球に関わる魂たちの共通認識なのだと思います。※春分点については誤解がありました。春分点の計算法選択についてはまた後ほど
なお、地球ではたまたま黄道を12分割したサインへ実在の星座の名が当てられていますが、当然ながら他の星では別の名となるはずです。


惑星はアバターの人生を表す

ホロスコープの枠、地表に降り立つ視点が「魂」。
ではホロスコープの内側に描かれる惑星が何を表すかと言うと、地上で与えられる人生物語。つまりアバターに乗って実際に行動するための人生計画です。
(惑星には今世の計画だけではなく過去の人生の記録も含まれます。過去にその魂がアバターに乗って積んだ経験値が刻まれていると言えます)

ここでは各惑星が何を表すか大まかにご説明します。詳しくは初級講座のページをお読みください。

太陽

今世の人生、肉体を象徴します。肉体アバターに生命を吹き込みますし、太陽が弱った時が寿命を表す場合もあります。
今世でアバターが生きるための運命エネルギー、課題として重要なことは確かですが、決して「自分自身」「基本性格」などではありません。
肉体はあくまでも魂の乗り物です。お借りした肉体なので大切にしなければなりませんが、囚われ過ぎてもいけません。


月は一つ前の人生を最も細かく正確に表します。前世の行動記録とも言えます。
理論的には前世の太陽であるはずで、もしそうなら綺麗なのですが、実際は前世の太陽と異なる人が多いでしょう。それだけ課題をクリアすることは難しいということです。
前世で慣れた振る舞いなので「自分自身」と間違いやすいのですが、決して「魂の本質」ではありません。

⇒アセンダント・太陽・月についてはこちら


水星・金星・火星

これら動きの速い惑星には、日常的なプログラムが表れます。幼少期の教育や思春期の経験、若い頃の恋愛や仕事を読み取ることができます。火星には時に人生計画を動かすための起爆剤として、事件や事故などのトラブルが刻まれていることがあります。

⇒パーソナルプラネットについてはこちら


木星・土星

中年期から晩年を表すこれら巨大な惑星には、大きな幸運と障害が表れます。木星が示す恩恵は時に人生を変えるほどの幸運を表し、土星は越えがたい挫折を表します。いずれも生まれる前の人生計画ですが、来世に持ち越されるテーマでもあるでしょう。

⇒土星について ⇒木星について


天王星・海王星・冥王星

これらの遠い惑星には、個人の人生を越える集団の運命や、前世~来世に至るまでの長期計画が表れます。地球以外の遠方から訪れるスピリチュアルな影響、死後世界のオーディエンスたち(先輩霊や友人霊たち)を反映することもあります。冥王星は特に死と再生を意味しており、前世から今世へ再生した魂の軌道を表します。
⇒冥王星について、思いつきメモ(別URL)


ドラゴンヘッド・テイル(ノース・サウスノード)

インド占星術家たちの分析によって、白道と黄道の交点が「前世のカルマ」を表すことが明らかとなりました。単純にその説を受け取り「ノードが前世」と思い込む人が多いのですが、実際は一つ前の人生ではなく、今世に対応する過去世の因縁です。たいていは魂が補いたいと思っている失敗した過去の傷であり、今世でリベンジすべきテーマと言えます。詳しくは後述します。


このように見てくればお分かりの通り、惑星は全て地上の肉体人生にまつわる運命ストーリーを表します。
惑星は目に見えるものですが、目に見えるということは「自分自身」ではないということ。つまり物質世界を象徴していることになります。

地上に生きていると、目に見える肉体を自分自身と錯覚やすいものです。そのため容姿にこだわったり、肉体を飾るための地位や金銭にこだわったりしがちです。
でも肉体は今世限りのものと心得るべきです。
その肉体に乗る魂こそが「自分自身」であると知り、魂に焦点を当てたとき、大きな視点で生きられるようになるのでしょう。
(とは言え、地上で生きている限りは肉体アバターに与えられた物質テーマを必死でこなさなければなりませんが)


吉野圭 著 https://astrology.kslabo.work/

※このページに書いたことは筆者独自の推測です。著作権法の要件を満たさない転載・転用を禁じます。また、西洋占星術の教室などで教えているポピュラーな説とは異なりますので注意してください。

「前世を表す感受点はない」? いいえ、そんなことはありません

ネット検索しての雑談です。

プロの占星術師の方が、ブログで
「ホロスコープに前世を表す感受点(惑星)は一つもありません。全ての感受点は今世だけを表しています」
と言い切っているのを見かけました。

前世記憶を持つ私の体験からはっきり言っておきましょう。そんなことはありません。

(上の先生が「輪廻転生など絶対にあり得ず、前世など絶対の絶対に存在し得ない」という意味で仰っているのなら、なおさら誤りです)※1

確かに「この感受点は前世で、この感受点は今世を表す」とはっきり分けるのは間違っています。何故なら全ての感受点に前世・過去世が投影されていますから。出生ホロスコープとは全ての過去世を踏まえたうえでの、現況+今世の人生計画を表すものです。

つまり、全ての感受点が過去を反映していると同時に、今世も表していると言えます。
参考 ⇒魂を読むためのホロスコープ・マップ(概論)

とは言え、ある感受点は過去を表すウェイトが大きく、ある感受点は今世-未来を表すウェイトが大きい、ということは言えるでしょう。

たとえば、「前世を表す感受点」として昨今最もポピュラーなのは、ドラゴンヘッド/ドラゴンテイルです。※2

もともとインド占星術では「ドラゴンヘッドは前世カルマの報い」「テイルは前世カルマの借り」とされてきました。この手法をアメリカの有名占星術師、ジャン・スピラーが『前世ソウルリーディング』他で取り入れて新たな解釈を提唱したことで、一躍「ドラゴンヘッド=前世」のイメージが浸透したものです。

欧米のプロ占星術師たちは当然ながら「インド占星術など邪道だ。異端だ」と言って眉をひそめていますが、占星術を愛する一般人には受け入れられ、今では日本を含めて世界中に「ドラゴンヘッド=前世」のイメージが広まっています。

また、古典的な西洋占星術でも月を前世として読みます。(キリスト教による占星術弾圧・輪廻思想否定が起きるまで)

いっぽうで水星から太陽(幅広く含めて木星)までは今世を表すとされ、土星よりも遠い惑星は来世を表すとされています。
自分の体験と鑑定経験から申し上げて、この過去~未来を表すウェイトはどうやら正しいようです。

あまり一つの感受点を「前世」と思い込み過ぎて、こだわるのは当然ながら良くありません。
ただ過去を完全に無いものとして黙殺するのは、バランスを欠いた態度です。そのバランスを欠いた態度が、今世での成長をストップさせ様々な支障を起こします。
大切なことは、過去と現在・未来をバランス良く受け入れることです。そのうえで前を向いて生きていく必要があります。

また別の記事で、それぞれの感受点についてバランスの良い解釈の仕方をご説明していくことにします。


注釈

※1 これまで魂や輪廻転生を「絶対の絶対にあり得ない」ということを証明した人は一人もいません。いっぽうで、「あり得る」ことを示す証拠は大量にあります。証拠が山ほどあっても現代では「ない」ことになっているので、証拠の黙殺が続いています。皆が黙殺するというルールを強いられているのです。これはもはや宗教でしかありません。宗教である限り、否定論者たちはどのような証拠があろうとも「ない」ことを永久に信じ続けるだけでしょう。
どのような神や教義を信仰するのも自由です。しかし、公の場では違います。自身の体験もなく根拠もないのに公の場で「ない」と断言する行いは、宗教によって他人の思想を否定することになりますから、「誤り」と呼べます。(宗教上の教義は体験なくても断言するしかないでしょうが、その場合も「〇〇教の教義では~」という断り書きを付けるべきです。それも信者だけに限定して語るべきで、信者以外の人へ押し付けてはならないでしょう)
自分や他人の体験(現実にあったこと・データ)に基づく考えを提供するのでない限り、何事も断言してはならないと思います。――体験に基づいた考えですら、私は推測としてお話ししています。

※2 ドラゴンヘッド/テイル(漢字で「竜頭/竜尾」)とは、月の軌道と太陽の軌道の交点のことです。ちょうど180度の対極にあります。英語では、ノースノード/サウスノードと呼びます。
もともと西洋占星術にこのノードを読む手法はないか、あっても異端とされてきたので、「輪廻思想を否定しながらドラゴンヘッドを読む」という手法がそもそも筋が通らないかなと思います。ドラゴンヘッドを読むなら輪廻思想を受け入れなければならないし、どうしても輪廻思想が受け入れられないならドラゴンヘッドを読むべきではないでしょう。


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これは因果応報の教育が未熟な社会において自己の判断能力がない方が「輪廻転生」という概念に触れると誤った解釈をすることがあるからです。

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「何度も人生があるから今の人生を大切にしなくていいんだ」
「永遠でなければ不幸なんだ」
という発想をお持ちの方はただちに閲覧をやめて退去ください。
前世などではなくても過去には二度と戻れないこと、今生きているこの時はかけがえのないものであること、今の時を精一杯大切にしなければならないことをよくよくご理解・ご指導願います。


他、メッセージ(別館) ⇒前世に興味がある方へ、注意喚起

日主【水】 智徳

カラー:黒
方角:北
四獣:玄武



水の気を持つ人の特徴

水気は「智」の徳を持ちます。柔らか頭の智恵者です。

対人関係は「友」で考えています。立場、性別、年齢にこだわりなく、対等の関係で交流しようとします。友は血縁と違って情が絡まないため、淡泊で距離のある関係となりがちですが、友となった相手は徹底して尊重し末永く付き合っていきます。

水気の智は学校で言う知性とは少し違い、何事にも囚われない自由な発想を意味します。このため斬新なアイディアに優れ、深謀遠慮で計画を立てる事に向きます。また譲る気持ちが強いため、一歩後ろにひく控え目な人物となり好感を持たれます。
ただしこれは水気がバランス良く働いている場合です。
また、陰・陽でも性格は異なります。さらにこの下の陰陽タイプをお読みください。

※下の文の中で「~冬を表します」等という表現がありますが、これはそのタイプのイメージを表したものであなたが実際に生まれた季節とは関係ありません


+ 陽タイプ

【壬】… じん・みずのえ 

日本語では、水の兄という意味で「みずのえ」と読みます。
水気のうち「陽」に分類される気です。

壬は初冬を表します。
“壬”の漢字は妊(はら)むという意味。枯れた草木が実を結び、新たな生命としての種を宿すことを表しています。全てを受け入れ包み込む柔軟さがあります。

性格は変人のアイディアマンタイプ。
多芸多才で何事にもこだわらない柔軟さを持ちます。自由を愛し束縛を嫌い、人間関係では「冷たい」と言われるほど淡白です。そのわり内面の情は厚く、同情心に富みます。
頭が切れ、こだわりがないため物事の本質をつかむカンに優れています。発明発見をする人も多いでしょう。
ただ何事も徹底しない欠点があります。活動力があるゆえに少し手をつけると満足し、他の目標へ向かいます。このためチャンスを逃すことが多くなります。
また安易な道に流れて堕落することもあります。人生を誤らないよう自戒してください。


- 陰タイプ

【癸】… き・みずのと

日本語では、水の弟と書いて「みずのと」と読みます。
水気のうち「陰」に分類される気です。

癸は寒さ極まる冬を表します。
“癸”の漢字は計ると同じで、生命を宿した種が地中で芽を出すときをじっと待っている状態を表しています。地中に留まるので自由はありませんが強靭な忍耐力があります。

性格は潔癖な勤勉タイプ。
物静かで真面目な努力家です。少々内向的で地味なところはありますが、その努力は周囲から認められ尊敬を集めているでしょう。修道士のように清貧で、潔癖な性質は美徳です。
水は本来柔軟な性質を持ちますが、癸は凍った大地に染み込む水なので、強情さを持ちます。一度決めたことは何を言われても変えません。梃子(てこ)でもその場から動かない態度を取るため周囲はお手上げです。この強情さのため大事を成し遂げる可能性がありますが、間違ったことにこだわってしまうと自分で自分の首を絞め、人生を誤る場合があります。
狭い世界に留まると卑小な人物ともなります。なるべく視野を大きく持つことが必要です。


他の気とのバランスが大切

この占いは『古代五行占術』です。
生まれた日の天干を魂と見て個人の性格を読みます。

ただし魂はあくまでも人生を創るベースとなる気質に過ぎませんので、ここに書かれていることが性格の全てではないことに注意してください。

正確に自分を知りたい場合は、生まれ持った全ての干支の五行バランスを見る必要があります。
詳しくは解説をお読みください。
⇒解説・『古代五行占術』トップ