「前世を表す感受点はない」? いいえ、そんなことはありません

2018年9月4日火曜日

西洋占星術で読み取る前世 占星術コラム

ネット検索しての雑談です。

プロの占星術師の方が、ブログで
「ホロスコープに前世を表す感受点(惑星)は一つもありません。全ての感受点は今世だけを表しています」
と言い切っているのを見かけました。

前世記憶を持つ私の体験からはっきり言っておきましょう。そんなことはありません。

(上の先生が「輪廻転生など絶対にあり得ず、前世など絶対の絶対に存在し得ない」という意味で仰っているのなら、なおさら誤りです)※1

確かに「この感受点は前世で、この感受点は今世を表す」とはっきり分けるのは間違っています。何故なら全ての感受点に前世・過去世が投影されていますから。出生ホロスコープとは全ての過去世を踏まえたうえでの、現況+今世の人生計画を表すものです。

つまり、全ての感受点が過去を反映していると同時に、今世も表していると言えます。
参考 ⇒魂を読むためのホロスコープ・マップ(概論)

とは言え、ある感受点は過去を表すウェイトが大きく、ある感受点は今世-未来を表すウェイトが大きい、ということは言えるでしょう。

たとえば、「前世を表す感受点」として昨今最もポピュラーなのは、ドラゴンヘッド/ドラゴンテイルです。※2

もともとインド占星術では「ドラゴンヘッドは前世カルマの報い」「テイルは前世カルマの借り」とされてきました。この手法をアメリカの有名占星術師、ジャン・スピラーが『前世ソウルリーディング』他で取り入れて新たな解釈を提唱したことで、一躍「ドラゴンヘッド=前世」のイメージが浸透したものです。

欧米のプロ占星術師たちは当然ながら「インド占星術など邪道だ。異端だ」と言って眉をひそめていますが、占星術を愛する一般人には受け入れられ、今では日本を含めて世界中に「ドラゴンヘッド=前世」のイメージが広まっています。

また、古典的な西洋占星術でも月を前世として読みます。(キリスト教による占星術弾圧・輪廻思想否定が起きるまで)

いっぽうで水星から太陽(幅広く含めて木星)までは今世を表すとされ、土星よりも遠い惑星は来世を表すとされています。
自分の体験と鑑定経験から申し上げて、この過去~未来を表すウェイトはどうやら正しいようです。

あまり一つの感受点を「前世」と思い込み過ぎて、こだわるのは当然ながら良くありません。
ただ過去を完全に無いものとして黙殺するのは、バランスを欠いた態度です。そのバランスを欠いた態度が、今世での成長をストップさせ様々な支障を起こします。
大切なことは、過去と現在・未来をバランス良く受け入れることです。そのうえで前を向いて生きていく必要があります。

また別の記事で、それぞれの感受点についてバランスの良い解釈の仕方をご説明していくことにします。


注釈

※1 これまで魂や輪廻転生を「絶対の絶対にあり得ない」ということを証明した人は一人もいません。いっぽうで、「あり得る」ことを示す証拠は大量にあります。証拠が山ほどあっても現代では「ない」ことになっているので、証拠の黙殺が続いています。皆が黙殺するというルールを強いられているのです。これはもはや宗教でしかありません。宗教である限り、否定論者たちはどのような証拠があろうとも「ない」ことを永久に信じ続けるだけでしょう。
どのような神や教義を信仰するのも自由です。しかし、公の場では違います。自身の体験もなく根拠もないのに公の場で「ない」と断言する行いは、宗教によって他人の思想を否定することになりますから、「誤り」と呼べます。(宗教上の教義は体験なくても断言するしかないでしょうが、その場合も「〇〇教の教義では~」という断り書きを付けるべきです。それも信者だけに限定して語るべきで、信者以外の人へ押し付けてはならないでしょう)
自分や他人の体験(現実にあったこと・データ)に基づく考えを提供するのでない限り、何事も断言してはならないと思います。――体験に基づいた考えですら、私は推測としてお話ししています。

※2 ドラゴンヘッド/テイル(漢字で「竜頭/竜尾」)とは、月の軌道と太陽の軌道の交点のことです。ちょうど180度の対極にあります。英語では、ノースノード/サウスノードと呼びます。
もともと西洋占星術にこのノードを読む手法はないか、あっても異端とされてきたので、「輪廻思想を否定しながらドラゴンヘッドを読む」という手法がそもそも筋が通らないかなと思います。ドラゴンヘッドを読むなら輪廻思想を受け入れなければならないし、どうしても輪廻思想が受け入れられないならドラゴンヘッドを読むべきではないでしょう。

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