西洋占星術講座(9)、金星の入る星座ごとの解釈をご紹介します。解釈例に過ぎないので囚われ過ぎないでください。アスペクトや度数によって若干、変わります。
ここでは例として金星を「恋愛の形」と読んでいます。他に金星は身近な「幸運」、「芸術性」などと解釈します。上ページをご参照ください。
牡羊座の金星
好きになったら突き進む、衝動的な恋をします。 本来の金星は他者との穏やかな関係を好むのですが、牡羊座は相手の気持ちを思いやることなく行動するサインのため金星がバランスを崩しがちです。 暴走する愛とならないよう自制が必要です。
牡牛座の金星
金星が本来の場所にあり安定して働くことができます。このため、恋愛も穏やかなものとなり、常に相手を思いやる建設的な関係を築くでしょう。 ただし若い時の恋愛においては、現実的過ぎてロマンに欠けると言われることが多いかもしれません。
双子座の金星
双子座の金星は安定性を欠きます。このため双子座に金星がある人は八方美人となりやすく、恋愛にもドライとなります。 感情の深みにはまることがないので恋愛に関するわずらわしさとは無縁ですが、相手には寂しさを与えてしまうでしょう。
蟹座の金星
相手を包み込むような温かい愛情を持ちます。恋愛相手にも親のような慈愛を注ぎますが、相手も同じレベルの愛情を返してくれるとは限りません。 一方的に愛を注ぐことに疲れて恋愛に臆病となることもあります。
獅子座の金星
華やかな恋愛をします。輝くばかりの魅力で異性から注目を集めるでしょうし、多くの異性と付き合うことになるでしょう。 いっぽう自分が愛されないと癇癪を起こしがちです。愛されて当然という考えを改める必要があります。
乙女座の金星
乙女という名のイメージとは裏腹に、論理的で堅苦しいこのサインにある金星は活動を抑制されます。恋愛には関心が低く、関心を持っても淡泊なものでしょう。 理屈で異性を好きになろうとし、相手を理想の型にはめようとします。概して恋愛経験が遅れます。
天秤座の金星
絶妙なバランス感覚とスマートな服装や態度で、多くの異性から好まれるでしょう。恋愛期間中も思いやりを持って相手に接することができるためトラブルは少ないはずです。 ただベタベタとした関係が苦手なため、寂しがるタイプの恋人では長続きしません。
蠍座の金星
相手と一体化するほどの結びつきを求める蠍座に金星が入ると、愛情は激しく深刻なものとなります。 相手には一途で真剣な愛を注ぎ、どんな困難もはねのけて添い遂げようとしますが、愛が実現しないと自分も相手も傷付けてしまうことがあります。
射手座の金星
射手座は自分の目標に向かうことを優先するサインなので、束縛される恋愛が苦手です。このため金星は射手座であまり力を発揮できません。 パートナーがいても放り出して冒険に出てしまうようなところがあるので、恋愛を長続きさせるのは難しいでしょう。
山羊座の金星
牡牛座同様、山羊座も現実的な恋愛を好みます。さらに相手への思いやりよりも実利優先ですから、恋人が自分の役に立つかどうかを考えながら恋愛するところがあります。 ただ付き合うことになれば相手には誠実で真面目、移り気になることはないため安心です。
水瓶座の金星
博愛精神を表わす水瓶座に金星があると、恋愛と友達関係の区別がつきにくくなります。ほぼ友達のようなドライな恋をするでしょう。 このため相手は不満を溜めることが多いはず。同じようにドライな感性を持つ相手とでなければ恋人関係は成立しません。
魚座の金星
金星の芸術性や情緒が最も発揮されやすいサインです。恋愛することにも向いていて、詩的で美しい恋をします。しかしあまりにもロマンティックでウェットなため相手は重く感じてしまうことがあります。 自己犠牲で尽くし過ぎる傾向があることにも注意が必要です。