ドラゴンヘッドを読む(5)実占編 ヘッドは「納品書」、テイルは「請求書」

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では、いよいよ実占です。
前ページまでの推測と体験に基づき、過去世リーディング+今世の生き方指南としてのドラゴンヘッド&テイルの読み方をご紹介していきたいと思います。
なおこのページでは便宜上、断定形で書きますのでご了承ください。

ドラゴンヘッドは「納品書」、テイルは「請求書」と読む

夢のない喩えで申し訳ないですが、現代感覚で分かりやすくするためにこう表現してみることにしました。

想像してください。
あなたは通信販売で、カード払いにて何かを購入しました。
しばらくしてあなたの元へ届けられるのは品物の入ったボックスです。
このボックスの中に入っているのは当然ながら、
・注文した品物
・品物の名称、料金、個数などが書かれた用紙「納品書」
(カード払いしたため領収書は銀行の明細に代えます、と書かれているか、納品書と兼)
になります。

さて、翌月以降の支払い月になるとカード会社から「請求書」が送られてきます。
このタイムラグが嫌なものです。忘れた頃に請求書が届くので、どきっとする人もいるはず。
カードで細かな日用品を購入する方は、その月に何を購入したか、うろ覚えだと思います。実際に買った品物の料金や購入した店などは、請求書に該当する月の納品書(または明細書)を見て確認するはずです。

――これを人生に当てはめますと、

納品書が ドラゴンヘッド 
です。あなたが過去に発注して受け取った品物。そして

請求書が ドラゴンテイル
です。あなたが過去に購入したものの支払い料金と支払法(振込先等)が書かれています。

一気に夢がなくなりますね?(笑)
ごめんなさい。でも、これが正しい解釈だし、輪廻転生の現実です。
輪廻転生は上の日常的な生活行動を拡大したようなもので、何も神秘的なファンタジーなどはありません。現代人は魂を否定しているために、輪廻転生が空想世界のきらびやかなファンタジーに思えるだけです。(他記事で書きますが、強く魂を否定している人のほうがファンタジーにとり憑かれやすく、危険なのです)
私がいつも「生まれ変わりは甘いファンタジーなどではない。夢から醒めてください」と言うのはこういう意味です。

インド占星術との照らし合わせ

前ページまでで説明した通り、インド占星術ではラーフ(ドラゴンヘッド)を「恵み」と解釈します。
これはヘッドに、たとえば「買い物をした」という行動が刻まれていることを意味します。
発注した商品を受け取るのは今世かもしれないし、もしかしたら遥か昔に受け取っているかもしれません。
おそらくたいていの人が遥か昔に受け取っていて、今世では自分が始めから持っていた才能や環境だと勘違いし、存分に使っているはずです。

実はドラゴンヘッドには一つ前の過去世が刻まれているとは限らないのです。
人によって一つ前であることもありますが、たいていは数ある過去世のうちの一つです。
単に今世で支払うべき義務のある「納品書」を、何を買ったか忘れてしまわないように持って生まれてきただけに過ぎません。

そして、ドラゴンテイルはその「納品書」に対応した「請求書」です。
かつて自分が起こした行動の、負債はどう解消すべきか。
つまり負債を贖うための支払い方法が書いてある、というわけです。
だからケートゥ(テイル)がインド占星術では「借り」と表現されているのだと思います。
人は「借り」と聞くと恐れて逃げ出そうとするものですが、自分自身が購入した物の支払いをするだけなのですから、何を恐れる必要があるでしょうか? むしろ、請求書から逃げていたら負債が膨らみ、いずれ破綻します。小学生でも分かることです。

西洋占星術の解釈は「借金から逃げなさい」と教えている

上の喩えを見てくれば、最近の西洋占星術が
「テイルから離れろ、逃げろ」
「ヘッドを目指して生きていけ」
と教えているのはとても恐ろしいことだと分かります。

現代西洋占星術の教えを、上の喩えに当てはめて訳してみましょう。
請求書から離れろ、逃げろ。ひたすら買い物を続けて納品書を積み重ねていけ!
……ぞっとしますね。
ヘッドとテイルを反転させて解釈してしまったのは罪のない誤りだとは思いますが、言うことを聞いていたら大変なことになってしまいます。
今すぐテイル、すなわち請求書から逃げるのをやめましょう。

インド占星術で、ラーフ(ヘッド)を「現世的欲望」と解釈し、「ラーフを求め続けても満たされることはない」と教えて特に強く戒めるのはこういう理由からです。
逆にケートゥ(テイル)は辛い義務ではあるが、「高い精神性を得るための禁欲」とされるのは、債務を解消するのが未来への幸福の道だからです。もちろん支払いが終われば禁欲し続ける必要はありません。支払い義務のない場所へひたすら払い続けることもまた無意味。
このためケートゥもまた凶とされるわけです。ただ、少なくとも請求書が有効である限りは支払い義務を果たさなければなりません。

スピラー本は、逆に読むべし

では、具体的にどうすれば負債がなくなるのでしょうか?
そのアドバイスを得たいなら、ジャン・スピラーの『前世ソウルリーディング』を逆に読むと良いです。
これまで私は彼女を始めとする現代西洋占星術家の誤りを指摘してきましたが、ジャン・スピラーという方は優れた占星術家だと思います。
この方は星座の典型的な解釈を極めており、決してぶれることなく忠実な星座解釈に徹していますので、方向性さえ誤っていなければ内容は正しくなるはずです。
だから上の本の項目を反対で読むと的確なアドバイスが得られることと思います。


ドラゴンヘッドが山羊座にある人 → 蟹座の項目を読む
ドラゴンヘッドが第一ハウスにある人 → 第七ハウスの項目を読む
(修正。ハウスで読むのは過去世リーディングとして正しいかどうか少し疑問があります。もう一度考えます)

本をお持ちでない方は、テイルの星座解釈を徹底して読み込むと良いです。そしてテイルの星座が象徴するものを求めてみることです。
そのためには余計な解釈の混ざらない、典型的な星座解釈が必要です。
当サイトの星座解釈(初心者の方向けの基本解釈)も参考にしていただくと嬉しく思います。

「テイルの星座が象徴するものを目指せ」と言っても、人によって始めは違和感を覚えるかもしれません。何故ならヘッドのほうが実は慣れた振る舞いだからです。そこを目指せと言われたなら心地良いので、つい「そちらが本当」と思ってしまいがちです。また、前にも書いた通りヘッドを目指すと成功しやすいことは事実です。既に自分が経験した分野なのですから当然です。
しかし繰り返し忠告しておきますが、現世での成功ばかり求めていると負債が膨れ上がりいずれ破綻します。
少し受け入れ難くても、禁欲の目標としてテイルを頭の隅に置いて生きてみてください。

筆者もスピラー本を参考として、反対の項目で読んでいます。本当にスピラーは解釈が的確。「まるで霊視能力者」と言われる通り表現も素晴らしいため、癒されます。
(参考として筆者を例とし、読み方の見本を書いています。⇒プライベートブログへ


次ページでは補足として、月とドラゴンヘッドの違い、サビアンシンボルの活用の仕方などを書きます。

>>(6)へ続く

吉野圭 著 https://astrology.kslabo.work/
※この記事では占星術師の敬称略

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