冥王星が水瓶座に入る時代の解釈

2018年5月20日日曜日

占星術コラム

5/18テレビ東京で放送されたオカルト的な未来予測について、プライベートブログのほうで雑談を書いていました。
オカルト分野ではありがちな、地球の危機と人類滅亡の話です。
(こういった話が苦手な方はクリックご注意ください)

 ⇒『やりすぎ都市伝説外伝 2018春(関スペシャル)』感想。2030年以降の未来予想図

1999年、2012年と、「人類滅亡説」ビジネスが横行したためにうんざりしている方も多いと思います。
しかし占星術的に見ても、今後の地球に訪れる変化が大規模なものになるだろうことは否定できません。

先日、読者様からいただいたメールに
「冥王星が水瓶座に入るとファシズムが吹き荒れる、という解釈を本で読んだことがある」
とのお話があって興味深く思いました。
確かに、水瓶座は公平・平等を表すいっぽう、大きな仕事のために地上の都合を無視する面もあります。このため“全体主義”と解釈できる場合もなきにもあらずです。(現実社会に照らして妥当な場合のみ)

上の説を提唱されている占星術の先生は、きっと冥王星の不吉なイメージから暗い社会を想起し「冥王星の水瓶座入り=ファシズム」と解釈したものでしょう。
ただ「ファシズム」の発想は少々、前時代的に感じます。

「ファシズム」とは1930年頃の蟹座が表す全体主義だったと考えられます。ファシズムは地上人類の社会組織が強固でなければ成立しません。蟹座の組織は密であるため、人々は社会組織に縛られ管理されます。管理されることに中毒してしまう人も多くなります。当然ながらファシズムには支配者を頂点とする階級もなくてはなりません。
水瓶座とはもっとフラットで、広い世界を表す星座。地上から足を離して浮かび上がるイメージです。地上世界のことに関わりを持たない星座であるため、水瓶座の時代には階級や組織は無視されるかほとんど機能しなくなると考えられます。組織が無視される時代に、20世紀的な「ファシズム」が実現する余地はありません。

(もう少し詳しく書きます)
水瓶座の「フラット」はたいてい平等で明るい自由を表します。
このため個人のホロスコープで水瓶座が強い場合、明るく気楽な性格や、差別を嫌う公平な個人主義者となることが多くなります。
もっと大きな社会や自然で考えた場合(これは計算上で天空を移動する天王星や冥王星で観ますが)、水瓶座が強くなる時代は圧倒の平等が実現しやすくなります。
人間社会で言えば、それまでの政権が倒される革命が起きやすくなるでしょう。たとえば前回、冥王星が水瓶座に入る前後には欧米で革命戦争が起きました。この時、個人の自由と人権が大切にされる考え方が生まれています。それはとても水瓶座らしい思想です。
(冥王星について:一般的に占星術では惑星が発見される前のことは、その惑星に関わりがないと考えます。でもどうやらそうではないことを表す事象も散見されます)

 

この記事で使っている「革命」や「平等」「フラット」という言葉は、共産主義革命やマルクスの思想とは異なりますので注意。むしろ正反対で、全体主義とカルト思想を崩壊させる個人主義(個人がそれぞれ意志を持つ)のことを指します。

【関連記事】 水瓶座の時代に共産社会主義が実現する!? それは絶対ないと断言する理由


近い将来、冥王星が水瓶座に入ります。正確には2023年からですが、影響力はその前からあり、2030年以降がピークとなります。
さらに言えば今回は過去の「冥王星ー水瓶座入り」の時に起きた変革を上回る変化が訪れるように思います。
よく、「西暦2000年以降は水瓶座の時代」と言われます。これはスピリチュアルの概念であって西洋占星術ではないのですが、水瓶座の象徴が二重の意味で強くなることは確かだろうと思います。
もし地球規模で水瓶座の「フラット」が実現したらどうなるでしょう。その時はもう国家という社会さえ無意味となるのではないでしょうか。
小さな人間たちが作った国家や組織が意味を成さなくなるほどの、圧倒の平等さが地上に降り注ぐ。水瓶の水が一気に流れ出て地表を洗うように。――これは水瓶座の神話的なイメージなのですが、不思議と冒頭の「人類滅亡説」を提唱するオカルトマニアたちの考えと一致し、現実味を帯びてきます。

神話時代、大洪水が起きてほとんどの生物が押し流されたと伝えられているように、今回もまた生物の淘汰が行われるのかもしれません。
あるいは人類が起こす戦争などがあらゆる国家や組織を破壊し尽くしてしまうのか。
いずれにしても、現実と占星術の両面から、地上の大変化はもはや避けられないことだと予測できるでしょう。

暗い話を書いてしまいましたが、恐れないでください。
(恐れて、変な宗教に入信しないでくださいね。宗教団体はあなたを助けてくれません)
絶望する必要は全くないのです。
冥王星を「死」という不吉さだけで解釈する人は多いのですが、私は「リセット」と解釈しています。
リセットは肉体にとっては死ですが、魂にとっては生となります。
「リセット」、そして「再生」が近い将来を表すキーワードです。
冥王星と水瓶座は、決して暗い事象だけではなく明るい未来をも表しています。

明るい未来を手に入れるためには、古い概念にしがみつくことをやめなければなりません。
古い概念とは「物質」ばかりにこだわることです。
物質は地上のもの。
水瓶座はその物質世界から離れることを表します。
たとえばオカルトマニアたちが計画しているように、“機械の肉体を得る”ことまでして地上で生き延びようとする態度は水瓶座的ではないと思います。
いつまでも物質ばかりにしがみつき、地上の低い位置を這い回っていると、次世代に置いて行かれることになるのかもしれません。

PR