「水瓶座の時代という言葉を悪用し、占星術ジャンルで解釈を歪める活動をしている勢力がある」
と書いた件について続きのお話です。
占星術ジャンルの方々にとって大切なことですから、思想のことも解説したうえで、実際の未来はどうなるか読み解いてみましょう。
少し難しい話になりますがお付き合いください。
用語の定義と思想の紹介
これからお話しする勢力について、私は「共産社会主義者(きょうさんしゃかいしゅぎしゃ)」または「左翼」と一まとめにして呼ぶことにしています。
共産主義者、と言っても現代人にはピンと来ないと思いますので、特急でごく簡単にご説明しておきます。
共産社会主義って何?
共産社会主義は、ドイツ人のマルクスという思想家が書いた※『資本論(しほんろん)』のなかで説かれている経済思想です。
『資本論』とは、ものすごく簡単に言えば
「資本主義は、資本家(会社などに投資して利益を得ている人や、会社経営者)が労働者を搾取して格差を生んでいる極悪なシステム。いずれ崩壊する」
という主張。
だから労働者が暴力革命を起こし、資本家から私有財産を奪って、皆で共同生産し分配する完全平等な社会を実現させるべきだ、と説かれます。
そんな計画的な理想社会を実現させるために、労働者の党による一党独裁が必要とされ、人々の自由意志を奪った恐怖政治による社会コントロールが容認されます。
【別館】この思想が生まれた歴史背景をかんたんに書いています:
この、“皆で共同して生産し分配する”考えを「共産思想」や「共産主義」と呼びます。
似たような言葉で「社会主義」がありますが、これは共産主義の一つ前段階の社会のことです。
結局、「共産主義者」「社会主義者」どちらの名で呼ばれていても彼らの思考と行動パターンはあまり変わりませんので、私は一まとめに「共産社会主義者」と呼ぶことにしています。
またマルクスの思想には後世の人々が、「マルクス主義の修正」と称して考えたバリエーションが様々あります。
でも、「結果の平等」つまり独裁のもとでのコントロール社会(民の完全奴隷化)を理想社会と呼んでいる基本は同じ。
そんな理想的な社会を実現させるためならどのような犯罪をしてもいいと彼らは思っていて、当たり前のように暴力をふるい、拷問を行い、人を殺します(場合によっては人の肉を食べます。文字通りに)。
日常では、息を吐くように嘘をつきます。
思考と行動パターンがコピーされたように同じ者たちなのですから、「我々は他の派閥と違うから一括りにするな!!」という本人たちの面倒くさい主張は無視して一括りで良いと思います。
※4/7注記を追加 『資本論』はエンゲルスとの共著。また厳密に言えばマルクスが共産社会主義を発明したわけではなく彼以前にも数多くの共産思想が存在したのだが、 現代の共産主義者たちは必ずマルクスを通りマルクスの思想に染められているため(バージョンは様々でも)、マルクスを「現代における共産社会主義の始祖」と呼ぶことができる。
“左翼”からの“リベラル” 看板を盗む共産社会主義者たち
ちなみによく耳にする
「左翼」
「リベラル(liberal)」
も日本では同じ共産社会主義者を指す言葉。
「左翼」は進歩主義者、「リベラル」はもともと自由主義者という意味。
全く自由のない思想である共産社会主義を信奉する者たちが、いったいなぜ正反対の「リベラリズム」を自称し始めたかというと正体を隠すためです。
世界中で残虐なことをしてきた共産社会主義者たちは、どこへ行っても憎まれ嫌われる存在。
ここ日本でも過去にたくさんの犯罪が行われています。学校では教えずメディアも歴史を隠しているため、ご存知ない方が多いと思います。
以下はほんの一部ですがご紹介……。
【別館。ショックな話に注意!】世界中で行われた共産社会主義者の犯罪
共産国では酷い拷問リンチ、国家組織による大量殺りくが今も毎日のように行われています。
このように悪魔のような振る舞いをする団体ですから、ほんとうの正体を明かすと新たな信者を獲得することができなくなります。
そこで、「リベラル」「平和運動家」などと耳ざわりの良い言葉を看板に掲げて布教活動しようとしているのです。
日本でテロを起こした某カルト宗教が名称を変えたり、ヨガ教室など魅力的な看板を掲げて勧誘活動しているのと似ています。
しかも共産社会主義の場合、自分たちとは全く正反対の言葉を看板に掲げるからタチが悪いのです。
自分たちとは無関係または正反対の言葉を盗む場合、共産社会主義者たちは言葉そのものの意味を書き換えてしまいます。
(作家オーウェルはこのような意味の書き替えを「二重思考」、書き換えられて盗まれた言葉のことを「ニュースピーク」と呼びました)
これまでに共産社会主義者によって
「自由」
「平等」
「平和」
「公正」
「法治」
「人権」
などの言葉が意味を書き換えられ、盗まれてしまいました。
後述するように、現在は占星術ジャンルでも言葉の書き替えが行われています。
ターゲットは新時代を象徴する「水瓶座」。
彼らは「水瓶座」も盗もうとしています。自分たちを新時代のリーダーだと主張するために。
それで解釈を捻じ曲げ、
「共産社会主義は水瓶座のシンボル」
と言っています。
嘘ですから占星術マニアさんは騙されないでいただきたいです。
クイズ! この思想は何のエレメントに属する?
ではここで占星術マニアの方へクイズです。
共産社会主義の構造的な特徴(本質)をポイントとして挙げていきますので、何のエレメントに属する思想か当ててみてください。太字のところだけでも読んでいただければ、なんとなくエレメントが分かる… かもしれません。
- 唯物思想である :マルクスの思想は“見えない世界”、つまり魂や天国などを考えない唯物思想(ゆいぶつしそう)をベースとしています。
- 無神論である :見えない世界を完全否定するので、当然のことながら無神論です。全ての宗教は否定され、共産国では宗教を信じる者は処刑されます。特に宗教団体に属していなくても、自然崇拝も禁止ですので「なんとなく神様を感じる」とか、「占いを信じる」などと話しても処刑の対象です。ただし支配者側は権威を持つために古典の神を利用し、占いも悪用します。
- 一神教である :無神論なのですが、実はキリスト教という一神教から転化した構造を持ちます。この世の頂点に君臨していた「神を殺し」(ニーチェ)、権力の座に就こうとしたのがマルクス思想。一党独裁とは、一神独裁のことです。排他的な宗教の本質を持つため必ず恐怖政治となり、他の神を信じる者は殺されるのです。
- 独裁による絶対支配が基本 :同上で、本質が排他的カルト宗教であるため独裁が基本となります。トップの座を奪った“労働者”は独裁ヒエラルキーを保つために、恐怖政治による絶対支配をせざるを得ません。民意を得ない革命で奪った権力は、再び革命されることを恐れて虐殺を繰り返す宿命にあるのです。
- 平等とは、神のもとの奴隷生活 :共産社会主義は「平等」を目指すという看板を掲げていますが、その平等とは一人の絶対神のもとで自由意志を失い、人間性を完全に奪われた状態の「奴隷としての平等」を意味します。物は言いようで、皆同じように支配された地獄に住んでいるという意味の「平等」もあるわけです。確かに「見た目の平等」。これは結局、キリスト教の神に絶対支配されていた「羊」と何ら変わりありません。
以上ポイントだけ読んでみて、何のエレメントに属する思想かお分かりでしたか?
もしエレメントが分かったら、ぜひ星座まで当ててみてください。
〔ヒントの図〕
共産主義者の使う「平等」とはヒエラルキー下の奴隷状態のこと。「民主」とは自分だけを「民」と定義したうえでの独裁支配のこと。
回答
答えは地エレメント、山羊座です。
地の星座の極まりを表す山羊座は、物質社会、地上のシンボルです。唯物思想はまさに山羊座に属する考え方と言えるでしょう。
【別館参照】占星術やシンボル学が浸透している欧米にはこのことを知っている人が多いらしい。たとえば『パンズ・ラビリンス』という映画は「山羊(パーン)」になぞらえた共産主義へのオマージュ
また、山羊座はヒエラルキー(山)を表すシンボル。
しばしば切り立った山の頂点に無理をして立つ山羊として描かれますが、山=階級が価値基準となっている星座なのです。
たとえば山羊座生まれの人たちも、階級のなかでの出世を目指します。
ほとんどの山羊座生まれさんは善良で優しい人たちなので、組織のなかで真面目に生きます。立場をわきまえた行動は上品で好印象を持たれます。
【参考】現実のASC山羊座さんたちの印象
ごく一部にヒエラルキーの頂点を目指して政治活動に走る山羊座生まれもいます。そのような人は頂点に立ったとき、そのフラつく立ち位置を保つために独裁支配に走るでしょう。
「独裁」「統制」「権威」「支配」は山羊座が悪く出たときの解釈。
土星が支配星ですから、古来の“不吉さ”を担うイメージもあるのです。
(ただし人物を占う場合は山羊座でもほとんどそのようなイメージは使いませんので注意)
共産社会主義は山羊座の申し子
なお、現実に共産社会主義の開祖であるマルクスが生まれたのは1818年。※
これは地の時代の始まりを準備する期間であった、1802年~1821年に当たります。(グレコン乙女座の期間)
そして運命の『資本論』をマルクスが構想したのは、まさに地の星座へのミューテーションが起きた(1842年。山羊座グレコン)直後、1843年からと言われています。
つまりマルクス思想は山羊座の到来とともに、山羊座時代の申し子としてこの世へ誕生したと言えるでしょう。
補足。資源を浪費した資本主義も地の時代のもの
- 地に足のついた生活
- 生産が続く豊かな社会
- 隅々まで行き届いた社会システム
- 事務的に遂行される法制度
- 家庭、職場、地位など分かりやすい役割分担
- 安定した経済活動
- 進んだ医療システム
気付いて! 「水瓶座の時代」が盗まれようとしている
ここからが重要です。
日本の占星術師、占星術マニアの方々へ知っておいていただきたい話。
前項で書いた通り共産社会主義者たちは、さまざまな言葉の意味を書き換え、自分たちの看板として盗んでしまうという特技を持ちます。
これまでに彼らは
「自由」「平等」「平和」「人権」
などの言葉の意味を書き換えて盗んできました。
……ところで、それらの盗まれた言葉が属する占星術の定義とは何でしょうか。
ここでもう一つクイズです。
Q.「自由」「平等」「平和」「人権」とは何の星座に属するワードですか?
占星術の知識がある方、そしてここまで飛ばさずに読んで来られた方にはお分かりですね。
全て水瓶座が担う象徴です。
強調したいので繰り返しますが、水瓶座も共産社会主義者たちのターゲットとなっているのです。
言葉を盗んで“水瓶座”の定義を盗む
自由・平等・平和・人権・人道などの、最近よく共産社会主義者たちが口にするようになった言葉は全て水瓶座の解釈として現れてくるものです。
【参考】 水瓶座の基本的な解釈
さらに最近は
「ジェンダーフリー(女性差別反対、LGBM差別反対)」
「エコロジー活動」
「ブラック・ライブズ・マター(黒人差別反対。反人種差別)」
などの横文字が使われることも増えました。
耳障りの良い美しい言葉だけで信じてしまう人は多いため、魅了されてついて行く若者や女性は大勢います。
欧米のセレブのよるSNS発言に影響され、「ちょっとおしゃれでカッコイイ」政治活動としてファッション的に参加する人も多いようです。
もちろん私も差別反対の平和主義者。だからそれらの運動がもし本当なら賛同します。本当ならば。
でも真相は真逆。
皆様ご存知かどうか分かりませんが、ジェンダーやBLMの運動も全て共産社会主義者(左翼)団体による暴力のカモフラージュです。
残念なことに共産社会主義の悪事を知らない若者たちは、むしろ「平和主義」などの偽善イメージが共産社会主義の本性なのだと誤解し、良いイメージを抱いてしまうようです。
言葉・行動の真意を考えずにタイトルだけで鵜呑みにするので、まんまと騙されている。
――そして迎えた2020年。
“水瓶座の時代”が注目され始めると、占星術ジャンルに
「ジェンダーフリー・エコロジー・BLMこそ水瓶座時代らしい運動!!」
と叫ぶ人々が一気に溢れました。
どうやら彼らは占星術を使って
「水瓶座の時代とは、自分たち共産社会主義の時代だ。これから共産社会革命が実現するのだ!!」
ということを主張するつもりのようです。
自分たちが盗んだ言葉・看板を根拠とし、占星術ジャンルでも「水瓶座」の看板を盗むつもりでいる。
こうして、今度は天意を盗もうとしています。
今まで古典の解釈を捻じ曲げ、自分たちの権威を高めるために悪用してきた彼らは、占星術までもターゲットとして来たのです。
占星術ジャンル、書き込み例
水瓶座時代を盗もうとするプロパガンダの例、別記事としました。有名どころだけピックアップ。