占星術で眺めるアメリカ大統領選2020年~二千年の物語が始まる

2020年11月2日月曜日

マンデーン 占星術コラム

空前の盛り上がりとなっている2020年アメリカ大統領選。

選挙に影響を与えてはまずい※と考え言及を控えていましたが、概ね投票は終わっているはずですので占星術的な雑談をしてみます。

ぎりぎり直前、結果が出る前の駆け込み雑談です。


※何故かアメリカからの来訪者が多い私のブログ。微々たるものですが、何人かの投票行動に影響を与えるのは嫌だなと思って控えました。あとは予測することで結果が変わるという個人的ジンクスや法的責任も恐れ……あれやこれや考えマンデーンはいつも避けてしまいます。そう言いながら最近は少し行うようになりましたけど。

 

今年のマンデーン(プライベートブログ):いよいよ新たな時代の始まりです。2020年の大シフトチェンジを占星術で俯瞰する

 


基本。トランプ氏とバイデン氏のホロスコープ

まずは基本を押さえるため、トランプ氏とバイデン氏の出生ホロスコープを貼り付けておきます。

自分で入力して出したホロスコープ画像もあるのですが、より正確なAstrodienstというサイトで公表されたものを引用しておきます。


引用 Quote


トランプ氏:

 


 

 バイデン氏:


 This was quoted from (C)https://www.astro.com/horoskop

 


バイデン氏 ネイタル概観

始め、バイデン氏の出生ホロスコープは意外だと思っていました。

 

良識がありそうで大人しそう。抑制的に見えるバイデン氏のASCが射手座だというのはイメージに合わず、出生時間が少し違うのではないかな…?という印象を持ちました。誰でも出生時間が正確に記録されているとは限らず、特に昔は1~5度くらいの誤差があって当然。だから誤りなのではないかと。

 

ただ、アメリカ英語ネイティブの方によれば「バイデンは興奮すると“べらんめえ口調”の喧嘩腰になる。汚い言葉も使う」とのこと。トランプ氏と悪口合戦を繰り広げ、「史上最悪の討論会」を歴史に刻んだことも記憶に新しい。意外と喧嘩好きなファイターなのです。

 

と言うことはバイデン氏の表面的なイメージ(12室や太陽)の裏に潜んだプライベートの本性(ASC)は、射手座で正しいか。しかも前半だとすれば、かなりの負けず嫌いだと思われます。

 

関連記事:【見た目・他人に与えがちな印象】ASCではなく第12ハウスで占う

 

今回、大統領選にはどのような手段を使っても勝ちたいと思っていたでしょう。謀略も厭わずという感じでしたね。

 

もちろん本来の射手座は正義の人であり、汚い手を使うことを嫌うもの。ただバイデン氏の場合、ホロスコープの上半分に惑星が偏り過ぎているのが気になります。これは「私」を殺して公的な仕事に就きやすい配置。

ボランティアに身を投じる人にもよく見かける配置なのですが、場合によっては巨大な組織やイデオロギーの「操り人形」になりやすいとも言えます。(このような偏りを持つ人の全員が操り人形になるという意味ではないので決めつけないでください。環境によりけりです)

 

それにしてもバイデン氏、トランプ氏に負けず劣らず強いホロスコープではあります。

太陽が上昇星! だからASC射手座より太陽蠍座の印象が強く感じられるのですね。 

その太陽が金星とタイトな合! これだけで強力な運命を持っていることが分かります。

さらに太陽を支援する8室の冥王星、木星。太陽の凄まじい強さ。アスペクトも特殊です。

 

また、12室が大変に強いですから、 何か大きな秘密をお持ちですね。その秘密は8室冥王星、古くから存在する巨大な権力または神秘のバックアップを受けているようです。10室の海王星は、いったいどのような願いを現実へ引き出そうとしているのでしょうか?

 

……なんだか魔王に思えてきました。笑

 良い魔王だといいのですが。それは難しいかな。

 

【続き。詳細に読んでみました】 バイデン氏のネイタルホロスコープを読む

 


トランプ氏との比較

トランプ氏の出生ホロスコープについては他でも書いてきたので省略します。

 

二者の鮮やかな対比だけ述べておくと、トランプ氏は「私」や「家族」「仲間」への意識が強く、身内を大切にする人です。

よく保守的なナショナリストと言われていますがそのような次元ではありません。もっと狭い。このホロスコープだと非常に身近な人々、自分が属するコミュニティのことしか考えられませんので、アメリカ国内でも自分のコミュニティ以外の人々には冷たいわけです。言わば彼は部族の長や古代の国家の王様のような人です。いかにもASC獅子座らしい。

 

逆に言えば「身内」と決めた相手は守護してくれるし、願い事も聞いてくれるでしょう。

もしも残虐な国家から侵略を受けているなら、この王様の「身内」に入れば守ってくれるはず。そのような頼もしさはあります。熱烈なファンが多いのも納得です。

 

ただこの身内主義ゆえに広い視野で考えることは苦手。実は軍事なども苦手でしょう。そのためコロナ対策では対処を誤りましたし、危険な団体も身内扱いして呼びかけ人種差別を煽ってしまうという失策を重ねています。アメリカ国民には災難でもありました(もうちょっと周囲のプロたちがコントロールすれば良かったのですが…)。この生来の視野の狭さ故の失策が、今回の大統領選にも陰を落としているようです。


いっぽうのバイデン氏はトランプ氏と逆で、「仲間」や「家族」への意識がとても薄い人です。それどころか「国家」への帰属意識もほとんど無いでしょう。このため言わばグローバルなイデオロギーなどのために生きることができます。

 

仲間や家族、国家への帰属意識が低い。それは一見、「無私」と誤解しがちな態度でしょう。しかし真の「無私」とは私の意志を持ちながら個人的な欲望追求だけを抑えることです。暴虐王の要求は身を挺して阻止するのが「無私」。

自分自身の考えが皆無で、権力やイデオロギーの操り人形になるという態度を「無私」と呼ぶべきではありません。そのような人は他者の欲望に利用されるだけのロボットに過ぎなくなるからです。誰かの欲望を果たすロボットになれば結局、暴虐王と同じことです。

 

「操り人形」が正義を背負うか、それとも悪事を担うかは出生ホロスコープだけでは読めません。人の心の善悪はホロスコープで読めないからです。

もしバイデン氏が正義の心を持ち人道を背負うなら救世主に。

そうではなく、闇の組織や悪しき外国イデオロギーの「操り人形」として彼らの世界征服を手伝うなら、最恐の魔王として歴史に名を刻むことになるでしょう。

 

私は現在の情勢を眺めていてバイデン氏は後者だと感じます。あくまでも個人的所感ですが。

 ※念のため。筆者はQアノンなどの陰謀論を信じる者ではありません。ここでは「バイデン氏を支援しているのはファンタジー上の悪魔などではなく、もっと現実にはっきりと存在している悪徳国家・団体でしょう」と言っています。

 

2020年11月3日、トランジットの風はどちらへ吹くか?

では大統領選当日を少しだけ眺めてみましょう。

最近は様々な占い方が生まれているようですが、ここは基本に立ち返りオーソドックスなトランジットで見てみます。

 

簡易に眺めたいので、シンプルに表示できるMyAstroChartさんで作成しました。

また今回、結果が出るまでかなり時間がかかりそうだから開票時間は無意味です。このため選挙当日正午で設定しています。また占う地はそれぞれの出生地に設定。正確に占いたい方はワシントンで出してください。

 

トランプ氏 2020/11/3:


 

バイデン氏 2020/11/3:

 

大雑把な印象だけ述べれば、運勢が拮抗していると感じます。

全体的に言えば、バイデン氏のほうがトラインとセクスタイルが多く穏やか。幸運に恵まれている、…と言うより、山羊座に住まう遠方の権力者からの支援(冥王星・土星・木星)がネイタル太陽へ強力に降り注いでいます。

T太陽はN太陽に近い。大統領選に近い月日に生まれたのだから当然ですが、とりわけ太陽の強いホロスコープを持つバイデン氏には特殊な意味を持ちます。栄光を獲得する可能性が非常に高い生まれと言えます。

 

この二重円だけ見れば、バイデン氏はこの瞬間に大統領の位を得るために生まれたのだと断言できるでしょう。

しかし、相手のトランプ氏も負けていない。まるでバイデン氏のN海王星に拮抗するT海王星のように、彼の夢を阻止しようと抵抗を続けていきます。

 

11月3日は、トランプ氏には難儀な星回りです。アメリカそのものも危険に陥るかもしれない。

90度と180度がトランプ氏を襲う。特に、やはり山羊座の土星・冥王星・木星(…もう丸分かり。AとCですね明らかに)がトランプ氏11室に対立しているのが危険だと思います。

様々なメディアで囁かれているように、11室つまりトランプ氏を支援するコミュニティが対立する団体と武力衝突する可能性が高まります。

しかしこれがトランプ氏落選の象徴かと言うと、そのように断言できないと私は思います。 

 

トランプ氏ネイタルの天王星・太陽合・ノードという最重要ポイントに、トランジットのノードがクリーンヒット。月も双子座にあり風のエネルギーを高めている

 

この時のノード、サビアンシンボルが

双子座21度 労働者のデモ

です。…背筋が寒くなりますね。

 

労働者ということで本来は民主党や社会主義のシンボルにも思えるのですが、トランプ氏は共和党ながら労働者の味方という看板を掲げ大統領になった。

また、トランプ氏がこれから担うことになる風のシンボルは、社会主義が推し進めようとしているファシズム・階級制度とは相反するものです。 

このシンボルは風が強く吹くことを意味しています。

このため「労働者のデモ」はやはりトランプ側の勢力、山羊座ファシズムによる米国侵略への抵抗を意味すると読めるでしょう。しかもかなり積極的な抵抗です。

 

その後、冬至には土星と木星が水瓶座0度にぴたりと合わさります

世界のチャンネルが一気に水瓶座へ切り替わる瞬間です。

 

おそらくこの時まで抵抗を続けていたトランプ側の勢力が大逆転するのではないか、と私は想像します。

あるいは大統領が二人になるか……。遠い場所で戦争が始まることで開票がストップするか。

 

どうも今回の大統領選はすんなり結末が決まるものではなさそうです。

上の二者ホロスコープを観た限り、あまりにも完璧なストーリーができている。どうやら物語は天で緻密に計画されているらしい。そしてトランプ氏は、今この革命物語の主役となる運命を担って生まれて来ているようです。

 

最悪なシナリオも想定できますが、今のところは書かないでおきましょう。書いたことで実現したと思ってしまうのも嫌なので。

 

 いずれにしても世界は大きく変わるでしょう。二千年に一度の変革です。

これからの二千年、人道が叶う良い時代となることを願います。


 余談:先日は願いが叶うと言われているブルームーンでした。自分も持つMC海王星・タイト合(夢を実現する)の力にかけて、私は人々が本当の自由を手に入れて幸福になるよう強く願っておきました。

 

 【続き】2020年大統領選の結果とその後の展開、トランプ氏の冬至チャートともに占星術的に眺める

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