村上春樹のホロスコープを推測する

ASC双子座 人物鑑定 占星術コラム

ノーベル賞候補作家 村上春樹のホロスコープをアセンダントから推測してみました。

 〔プライベートブログからの移動記事です。敬称略、本文常体から敬体へ変更〕


前置き

 読書ブログを広く公開するために記事整理していて、改めて「村上春樹問題」をどうしようかなと悩みました。

「村上春樹問題」とは――
私はややアンチなので村上春樹の小説に良い感想を書けません。
しかしそのことを大々的に(たとえばツイッターの読書垢の人々に)カミングアウトすると、ファンから一斉に叩かれるでしょう。リムーブされることはいっこうに構わないのですが、実力行使に訴える過激な春樹ファンが一部にいるため絡まれるとメンドクサイ。(過去に経験あり)
暴力で言論を封じるとは自由国家の住人である資格がないですよね。作者への人格攻撃でもない、小説についての素直な感想を封じようとするのは読書人の風上にも置けない。たぶん、読書人ではないのです実力行使に訴えるファンたちは。

 

アセンダント推測

 次に風星座のうちどれなのかということですが。
世事から浮いた知的好奇心、変人っぽさ、理屈っぽさはあまりなさそうなので、たぶん水瓶座ではないでしょう。私は同じアセン水瓶座には共鳴するとともに本能的に警戒してしまうのですが(自分も含め水瓶座は理屈っぽくて鬱陶しいから、笑)、春樹氏にはそれも感じない。

社交性とバランス感覚があり、「スマート」「ソフト」な天秤座は春樹氏のイメージに合う。世間の人々にお洒落な印象を与えていることからも、天秤座は最も有力だと思いました。
ただ、アセン天秤座にすると、春樹氏のホロスコープで最も肝心と思われる水星のグランド・トラインが崩れてしまいます。これは考えにくい。

と言うことは、残るは双子座か。
確かに双子座だとすれば春樹氏のイメージに合っています。
月星座が双子座なので迷うところですが、春樹氏から受ける双子座の印象は強いものであり、仮に重なっていたとしても否定する材料がありません。
「スマートさ」という点で双子座は天秤座に劣るのが気になりますが、さすがにこれだけ出世するのはグランド・トラインがなければ難しいはず。双子座が妥当でしょう。

余談/三区分について: たとえばトランプ氏のように「発言と行動が一致、長年頑なに主張を変えていない=不動宮」といった分かりやすい言動があれば先に三区分で絞ると良い。村上春樹には三区分に当てはまる分かりやすい言動がないのでエレメントから先に推測しました。ただ、目立って分かりやすい言動がない、ということ自体で柔軟宮という推測は可能。

【結論】 アセンダント「双子座」と推測しておく。

なお、アセンを双子座にした場合、興味深いことが起きます。
カルミネート惑星が水星となり、グランド・トラインも多重となるのです。

 


 (C)Stargazer

※ASC度数までは分析していないので注意。ただし、前半のほうがより水星とMCが近くなるので、前半と考えるのが妥当

グランド・トラインが二つ以上重なると著名人となりやすい
しかもその大三角が言語を扱う仕事に有利な水星カルミネートを主とする、とは。文筆家になるために生まれてきたと言っても過言ではないでしょう。
これは村上春樹のホロスコープとして相応しいのでは? と思います。

このホロスコープを見る限り、春樹氏自身は「ノーベル賞、果たして獲れるか否か!?」という世間の下衆な注目に何らプレッシャーを感じていないことが分かります。
ノーベル賞は自分に必要だと思っているでしょうが、感情的にあさましく求めているわけでもないでしょう。
(双子座は社会で上昇したいと考えています。しかしそれは「役割を持って仕事をしたい」という目的に基づきます。金銭や名誉には驚くほど無関心でドライ)
最近話題の宗教団体が、村上春樹の守護霊にインタビューしたという体で
「ノーベル賞、欲しい~! 欲しい~!」
などと語らせていたが完全に嘘と思っていいです。春樹氏はあの団体を名誉毀損で訴えて良いと思いますね。ま、この人にはどうでもいいことでしょうが。

春樹の小説が苦手な人は、感情を求める人


推測してみて分かったこと。
何故に私が村上春樹の小説が苦手なのかと言うと、やはりこの人は感情が薄いからです。 

「この人の小説は空っぽだ」と思ったのは正しかった。
風星座と火星座がメインで、水星座の感受点が一つもありません。
フィッツジェラルドとチャンドラーのファンでありながら、「チャンドラーにフィッツジェラルドへの想いがあることに長年気付かなかった」と驚愕的なことを仰る春樹氏。あれだけ濃厚な想いに気付かないとは信じ難いです。文学的感受性が鈍いのでしょう。
このホロスコープを持って生まれたなら感受性の鈍さもやむなし、と思います。

過去に世界的な文豪となった人々はたいてい水星座が強いです。たとえばヘッセは春樹と対照的に魚座の影響を強く受けています。水の影響があれば、芸術的感性もイマジネーションも深くなり、言わば「中身の詰まった、濃厚な」小説が書けるでしょう。
村上春樹の小説はお世辞にも芸術的とは言えません。
『風の歌を聴け』に象徴されるように、カサカサあるいはキーキーという乾ききった音が聴こえるほどドライです。

ホロスコープを見る限り、この人は作家と言うよりも有能な文筆家で、エッセイやジャーナリズムのほうに向きます。
おそらくこのドライさが、感情を嫌う現代人に受けているのでしょう。人間的で温かいが拘束のある絆、家父長制の否定という時代にもマッチしていました。しかしあと50年早く生まれていたら、あるいは50年遅く生まれていたら世間で受け入れられることはなかったはず。

時代とマッチすることも運命――人生計画の一つです。

 

少しだけ私的な話

それにしても不思議なのは、私も春樹氏と同じように風星座メイン・火星座の強いホロスコープを持つ人間であること。
それなのに、何故に春樹作品に共鳴できない?

実は今回改めて一番不思議なのは自分のホロスコープだと気付きました。
自分のホロスコープは、ぱっと見で尋常ではなく「天才的」です。笑
/冗談です。自分で自分のことを「天才」と思っているわけではありません。ただ、他人のホロスコープだったら「あなたは何かの天才です」と申し上げるしかない(水瓶座重複、多重YODゆえに)。
でも何の天才なのかと言うと、現代日本では道のないジャンルの才でしょう。少なくとも作家の才ではないらしい。

当たり前のことだけど春樹大先生のホロスコープを開いて、あまりの違いに「ああ自分は作家を目指すことさえ叶わないな」と思いました。
イマジネーションが強いホロなのでそこを伸ばせばなれないこともなさそうですが、相当の緊張を強いられそうです。耐えるには修行が足らん。
作家どころか言葉を扱うことにも本来、向いていません。※
そんな自分が導かれて小説を書くことになり、ネットの片隅とは言えこうして長年文章を出し続けていることは不思議の極みです。

※何故に向いていないのかと言うと、水星×木星のオポジション、水星×火星のスクエアゆえに。オポジションは調停があるので大事には至らないでしょうが、言葉を扱うことにかなりの緊張を強いられます。火星とのスクエアは言葉で喧嘩を売りやすい。実際、各方面に喧嘩を売っています。批判的で申し訳ないです。それなのに語ることをやめられないのは、水星が獅子座にあり表現を求めているからでしょう(語ることのできなかった過去生の反動か)……辛い。

何より不思議なのは、どうして風メインなのに村上春樹に共鳴できないのか? ということ。
私の水星座は土星が蟹座に僅か片足を入れているだけ。他に考えられる影響を強いて言えば月が魚座に近い。小惑星を加えてみてもほとんど水の影響はありません。
春樹作品に共鳴しても良さそうなホロスコープなのに、あのドライさ・不感症なところが嫌でアンチ春樹なのです。我ながら不思議です。

もしかしたら私は水に渇望し、水に憧れているからこそ、より深く感情的なものを求めているのかもしれません。
それで、春樹作品が読めないわけではないが「足りない」と感じます。
「春樹が嫌い」と言うより、感情ゼロの小説をチヤホヤする世間が嫌いなのです。そんな無味乾燥の小説ばかりになってしまったら、感情に飢えて死にかけている私のような者の魂は本当に死んでしまうから。
(他の人は、春樹が作った箱に自分の感性で補って感情のあるものにしてしまえるのだと思います。それは作者本人も想定していない幸運な誤読なのですが、普通の人にはその誤読で足りる。でも飢えて死にかけている者には足りません)

2018/8/16追記
……こう考えていましたが、やはり私自身の本質個性が感情的な人間だったからかもしれません。
その後の推測 >>私が「よく泣く」理由。パーソナリティは第1ハウスのサイン全てであること(占星術の基本に戻る)


参考リンクなど

思いつくままの雑談故、まとまりなく冗長な記事ですみません。
文中、「春樹氏」と書いているところがあるがこれは「村上氏」と書くと村上龍と混同しそうだからです。変な表現ですが便宜上お許しください。

参考のリンク
 ⇒【辛口オネエの星占いQ&A】村上春樹氏のホロスコープで解説!12星座占いが当たらない理由(1)

 

 山羊座の太陽だけだったら、本来ならあまり「小説家」のような「形のないもの、イマジネーションを扱う」職業を選ばない傾向があると思うの。しかも大衆受けして何万部、何百万部も読まれる一般受けするものを生み出せる性質ではないんだけどね。
……
たぶん、星占いの星座の性格をある程度知ってる人に村上春樹氏の小説をそれと知らず読んでもらって「この人何座?」って聞いても「山羊座」って返ってこないだろうし、山羊座の占いの性格を春樹氏の前で読み上げたら「全然違う」って言われると思うのよ。

同感です。
やはりこちらの方もアセンダントは全く関係ないと思っているみたいですが、「山羊座」だけでは全く村上春樹の個性は表せないだろうと仰るのは正しい。
しかし小説を読まずしてここまで個性を読み解けるのは凄いですね。
改めて占星術は凄いと思います。(太陽の囚われを棄てたならここまでのことができるということ)

 さらに春樹氏はこれらとは別に、魚座のリリスと乙女座の土星と射手座のキロンがTスクエアってかなり人の心の深い深い部分にある「隠しておきたい欲望」をビンビン刺激する配置を持ってて、大衆受けしつつ、読んだ人それぞれの心をかき乱すような妖しい魅力を放つ言葉を生み出してるんじゃないかしら?

あ、なるほど、それはあるかもしれませんね。
ということは私には、「隠しておきたい欲望」がないらしい。だから春樹作品の唯一の文学性と言えるその部分さえ引っ掛かる鍵がなく、スルーしてしまいます。春樹作品を必要とする要素ゼロ。
逆に言うと、世間の人々は欲望をお持ちなのでしょうか。

 

 

PR