現代中国の始原図を読む 2023年が中国にとっての分水嶺

2021年10月8日金曜日

占星術コラム

 最近ネットで「中国共産党はアセンダント水瓶座」という前提で占う書き込みを見かけるようになりました。なんとなくおかしいなと感じたので、私も改めて現代中国の始原図(国のネイタルチャート)を調べてみることにしました。


中共がASC水瓶座…は、無いでしょうね

まず、一党独裁の恐怖政治を敷き、階級闘争が基本思想である現代中国のチャートがASC水瓶座ということは、以前からかなり疑問に思っていました。


階級つまり「ヒエラルキー」は、フラットな洪水後の世界を表している水瓶座とは正反対の概念だからです。



再掲。共産社会主義はこのようなツリー型の図で表される:

共産主義

何故こういう図になるのか、についてはこちら参照。

【別館】共産主義の構造的な分析2


なお「階級なき奴隷たちの世界」と言ってもそれすら欺瞞。実は共産社会主義国では国家成立後も新たな階級闘争を作り出して暴力革命を続けなければならないので、ヒエラルキーは不可欠です。つまりヒエラルキーがなければ共産社会主義は消失してしまうと言えます。


これは占星術的に見ると、共産社会主義がヒエラルキーや支配・物質を表す山羊座のグレートコンジャンクションとともに産声を上げたゆえの宿命だと思われます。


詳しくはこちら。

“水瓶座の時代”に共産社会主義が実現する!? 真相を星座の解釈から読んでみた【2020年末の占星術復習3】


現代中国はソヴィエト連邦と同じく、この思想が持つヒエラルキー闘争という闇の属性を最大級に発揮し、8000万人以上とも言われる虐殺数を歴史に刻みました。(今も記録更新中)


どのようにこじつけて解釈しても、「フラット」で「自由主義」「個人主義」の水瓶座を表した国家と考えるのは苦しいと言えます。


改めてチャートを見直してみましょう。


はじめの一歩。中国共産党は全体主義の申し子だった

まずは建国より前に、“中国共産党”の成立から見なければなりません。


現代中国は民族や住民を主体とした本来の定義での国家ではなく、“共産党”が権力を奪って奴隷を所有している状態。言わば、今の中国は単なる「被支配地域」です。だから現代中国の本質を読むには、先に支配している主体としての党の始原図を見なければならないでしょう。


結党は1921年7月23日

Wikipediaによれば、1921年7月23日~31日にかけて結党大会が行われたそうです。


起点となるのは7月23日、場所は上海。


緯度経度は正確ではありませんが、時間も分からないため遅い惑星のみ見てください。とりあえず参考までに。


なんと。全体主義を表す蟹座へ、壮絶に惑星が集まっている!


これだけでも党の本質について明白なことが分かります。

(改めて、恐るべし占星術…。背筋が寒くなりました)


※念のため。個人のチャートで蟹座に惑星が集まる人が全体主義者になるとは言っていませんので誹謗中傷に使わないでください。アスペクトやハウスによりけりですが、個人で蟹座が強ければ家族との絆が大変強い人になる可能性が高いでしょう。


結党チャート概観

20世紀初頭は蟹座冥王星の時代。マンデーンでは全体主義を表すことのある蟹座が良くないほうへ発揮されてしまったのか、“枢軸国”を恐怖ファシズムが席巻しました。


そんな全体主義の時代に生まれたのが中国共産党でした。


さらに結党の日は冥王星だけではなく、太陽・火星・水星という重要惑星までもが蟹座に集まり、天王星・木星・土星とタッグを組んで高め合っています。


これで全体主義の集団とならなければ嘘だと言うくらい、将来の行いを象徴していますね。


他に、美や愛を表す金星が天王星・土星・木星と傷つけ合っているのも気になります。あくまでも後世の視点から見て読めることですが、文化大革命も予めセットされていたかのようです。

せっかく慈悲を担うはずだった魚座の月(正午の場合)も、革命の天王星によって「理想の暴走」を助長することになったと言えます。


未来が描かれた太陽

太陽のサビアンシンボルだけ読んでおくと、「アメリカ革命の娘」です。これはさんざん傷つけ合い、裏切り合った後でも共同体を称賛する、というシンボル。本来は自己の共同体を認めるという良い意味を持つのですが、結果から見れば今の「都合の悪い虐殺史を無かったことにして愛国心だけ無理やり鼓舞している」党政府のイビツさを表しているようです。


そもそも、この日を選んで結党させたのはソ連にあった共産党中央組織。当時の欧州には占星術が浸透していたため、あえて選ばれた可能性もあります。

それにしてもここまで未来を完璧に表したチャートを人間が選択できるとは思えず、やはり運命の不思議な力(因縁)を感じます。


建国チャートは時間に注意

では次に、問題の建国チャートです。


時間は午後3時より少し前で読むべき

記録によれば1949年10月1日の北京にて、「午後3時に建国」ということになっています。


確かにその時間で計算するとギリギリ水瓶座になるのですが、これがどうも怪しい。毛沢東が時間を待つようにして歌などを聴いたあと、おもむろにマイクの前に立って建国宣言したのが15:00だったということらしいです。


前項で書いた通り、19世紀後半から20世紀の欧州では西洋占星術が国家中枢に浸透していました。特に第二次世界大戦では、ドイツ VS イギリス連合軍は占星術バトルだったと言われるほど占星術が政治において重要な役割を持ったようです。(国民へのプロパガンダとして利用された側面もあります)


その「占星術大戦」後の1949年。表向きスピリチュアルを否定している共産主義ですが、中共を指導していたソ連が占星術の民衆へ及ぼす影響力を無視するとは思えません。

マルクスがASC水瓶座だったことは既に有名だったのでこれに合わせたこと、来たる21世紀“水瓶座の時代”を支配することも意識して「ちょうどASCが水瓶座に移行する時間」を意図的に選んだと考えるのは、決して突飛な想像ではないでしょう。


いずれにしてもそんな人間の思惑とは裏腹に、真実の“誕生時間”は正確に未来を表していたようです。


当日、現場の天安門広場にて開国宣言に立ち会った人はこのように語っています。

70年前のことは、忘れもしない。まるで昨日のことのように覚えている。秋晴れの清々しい日だった。

10月1日に建国の式典を執り行うという話が、北京の城内に広まった。そして、われわれ北京の共産党員の代表者たちが、その日の昼過ぎに、天安門前の広場に集められたのだ。市民たちも続々集まってきた。…

午後3時前に、毛沢東主席と朱徳元帥が現われた。二人は順番に、100段の階段を上がって、楼上に姿を見せた。われわれは『毛主席万歳!』と、大きな歓声を上げ、旗を振った。

壇上には、急ごしらえのマイクが設置されていた。その前に立った進行役の林伯渠(中央人民政府委員会書記長)が、『開国大典を開始する』と宣言した。 

このあと党の中央幹部らが一人一人紹介され、国家が歌われたのちに、毛沢東が開国を宣言したといいます。


これを考えれば「開国大典を開始する」と宣言された午後3時より前が正確な建国時間となるでしょう。


実際、何分くらい前だったのか分かりませんが、毛沢東がマイクの前に立つまでに国歌などが歌われたというので30分~15分前と考えて良いと思います。


15分前に設定した場合のチャートがこちら。


いかがでしょうか。占星図を読める人が見れば、初見でしっくりくるのでは?


建国チャート概観

なにより死・破壊と再生を表す8室に惑星が集中しているのが目を引きますね。太陽とともに土星が入って、死を強調しているのがポイントです。


これが15時設定だと8室に土星が入りませんので(プラシーダスの場合ですが)、やはり現代中国の正確な建国時間は15時より15分~30分前と考えるのが正解だと思います。


この時間だと問題のASCは山羊座となり、ヒエラルキーの恐怖統治を本質とします。木星も山羊座にあるため共産主義の独裁は力を増すでしょう。共産社会主義が産声を上げた時代と共鳴し合い、共産国として強大になる運命を持つとも言えます。


こういう言い方は語弊あるかもしれませんが、20世紀の山羊座時代を通じてディストピア国家を建国するに相応しい開国ホロスコープです。これ以上ないくらいに。


太陽と運命の裏付け

太陽サビアンシンボルだけ読みますと、「荒廃した家の中で燃え盛る暖炉」。理想が次々と失敗して住処が荒廃することを表しています。ただし、家長が去って荒れ果てた家のなかで残された家族は火を燃やし続けている。


まさに建国直後からの中国、今の中国そのものを表していますね。


【参考】中国共産党の歴史学習に良い番組~初学者向け(ショッキングな画像あり注意)


度重なる失策と虐殺の嵐で国家は荒廃し尽くした。ところがあれほどの地獄にも耐え抜いた人々は希望を棄てず、義の心を棄てず、伝統的な精神を燃やし続けた。


……思わず涙が出てしまいました。踏みつけられても負けない強い庶民の姿が目に浮かび、胸が締め付けられます。どんな弾圧に遭っても中国の人々の精神が消えることはないのだ、と信じて良いでしょう。


ASC-DSCに現れた今までとこれから

あくまでも仮に設定した時間ですが、ASCのサビアンシンボルは「山の巡礼」。ヒエラルキーの頂点を表し、非常に厳しい態度で力を一極に集中させて願望実現することを表しています。国家ならばまさに独裁統治を意味するでしょう。


現代中国を表す度数としてあまりにもピッタリですので、もうこの度数だと考えてもいいのではないでしょうか?


この場合、最終点となる“行く末”を表すDSCは「渓谷での嵐」。無理やり手にした贅沢や高いステイタスは維持していくのが難しく、何らかの力で一気に破壊され崩れ去ることを意味します。このシンボルがトランジット・チャートで現れたときは大震災や大戦などを警戒しなければなりません。国家チャートのDSCだったら、最終的に破滅的な国家崩壊は避けられないと読める。あの国の場合、“因果応報で当然に行き着く末路”だと言えるでしょう。


人々が暮らしを維持してソフトランディングするには、相当の勇気と努力で根本体制から変えることが必要です。


2023年が分水嶺

現実の情勢を見ても占星術で読んでも、もはやこの政権が崩壊するのは避けられないと思います。


おそらく冥王星が水瓶座へ移行する2023年が現代中国の分水嶺となります。これまで共産思想を延命し続け、中国共産党の鬼畜な行いを支援してきた外国における山羊座のリーダーたちが一斉に死ぬか、共産思想に愛想をつかすでしょう。


そして世界の価値観を逆転させて快楽殺人を愉しんできた鬼ニムロデの棲み処、バベルの塔は崩壊する。


世界はフラットになります。もはや鬼が爪を引っ掛けて立つ場所はなくなります。


希望的な未来予測のように思えるかもしれませんが、バベルの塔が崩れるときには犠牲者がたくさん生まれるでしょうし、鬼の子分たちも最後のあがきをするでしょう。


心して未来を迎えてください。


大洪水に巻き込まれたら小さな我々は流されるしかありませんが、鬼とともに魂まで崩れ去ることのないように。世界の価値観を逆転させる犯罪に加担してきた人々は、せめて反省することです。罪の報いは免れないだろうけど。

“水瓶座の時代”に共産社会主義が実現する!? 真相を星座の解釈から

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