【張宿】陽のもとを歩く大将

2018年11月24日土曜日

宿曜前世占い



ちょうしゅく/和名:ちりこ
前世の人物像「陽のもとを歩く大将」


この占いについて 解説・目次


前世のあなた

前世のあなたは華やかな人生を生きました。
権力を得て高い地位にいた可能性は充分にあります。財力のない家に生まれて幼い頃は決して裕福とは言えなかったものの、裸一貫からのし上ってトップに立っています。女性だった場合も、貧しさから這い上がり成功をつかみ、晩年は社交界で華やかな暮らしをしていたでしょう。
しかも、“陽の当たる場所”と言うべき社会の表舞台で出世していったものです。
周囲の援助はありましたが、基本的に実力でその地位を得ています。女性の場合も玉の輿に乗ったわけではなく自分自身の知恵とセンスで成功を得たはずです。

明るく快活な性格で、また努力家でもありました。
そんなあなたは多くの人を惹きつけ、あなた自身も人に囲まれることでますます輝きを増していきました。人々を魅了し、人の輪の中心でスポットライトを浴びることが前世のあなたの生き甲斐だったようです。
恋愛遍歴は多過ぎて、かなりの晩婚だったかもしれません。
また明るい性格が人間的な深みを感じさせず、少数の人との付き合いにおいては逆に障壁となったので、深い悩みを打ち明けられるような「唯一無二」の親友は持たなかったでしょう。
それでもあなたは深刻な孤独感にさいなまれるようなことはなく、楽しく日々を過ごしていたかと思います。

ところが人生の絶頂期に、「出る杭は打たれる」で周囲からの圧力を受けて潰された可能性があります。
どうして自分がトップの座から追いやられるのか、疑問を持つ間もないうちに人生は終わりました。
その一点のみ不幸でしたが、全体で言えば暗いところのない、概ね幸福な人生だったと言えます。


今世の幼少期~青年期

魂は前世で過ごした人生を今世でも引きずります。
これはボールが転がる様子と似ています。一度加えられたある力の作用は、他の力が加えられない限りそのままボールの転がる軌道に影響を与え続けます。魂も同じで、前世で得た生き方の作用は今世に伝わります。このため魂は直前の過去世で過ごした人生と、どこかしら共通する境遇や性格に生まれるのです。(注意:財力や家族の人数など、全てが完全に同じまま生まれ変わるという意味ではありません。変わらないのは特に、性格です)
このような魂の軌道を変えるためには、生きているうちに行動して別の力の作用を加えることがどうしても必要です。死ぬだけで劇的に性格が変化すること、つまり「別人に生まれ変わる」ことは決してありません。

~ここから下は前世の晩年が、今世の前半に最も自然に影響している場合を例として書きます。人によって前世の影響の表れ方は違いますし、指導霊のアドバイスで大きく環境を変えることもあります。また、前世で計画されていた課題を全うせずに亡くなった方の場合は、前世と同じテーマを始めから生き直すことになります。今の自分がどのような状態で生まれたかを知るためには、ホロスコープ(出生チャート)を詳細に読む必要があります。詳しくは、コラムで書きます。~

張宿の子は人見知りしない、明るい性格です。
多くの場合はクラスの人気者となります。自然とグループの中心にいて皆を引っ張る「リーダー格」の子です。笑いが起きている輪を覗いてみるとこのタイプの子がいたりします。
派手好きでファッションへの関心も高く、たいていお洒落です。そんなところも人気を呼び多くの友達を持ちます。異性にもモテるでしょう。
ただ、やっかみの強い子が身近にいると、人気者であるというだけで恨まれることがあります。また細かいことを気にしない性格のため、ふとしたきっかけで苛めの対象になってしまうこともあり得ます。人気者だった立場が一転、“集団で叩き潰す”行為に及んだ者たちの苛めは、それまで密かにあなたを羨ましく妬ましく思っていただけに苛烈を極めます。
憎むべき卑劣な者たちですが、残念ながらこのような醜い本性を持つ人間が少なくないことは事実です。

適職は安定していて見栄えも良い職業です。
なるべく陽の当たる道、王道を生きるのが得策でしょう。
官界を目指すことは非常に良いと思います。大企業への就職も望ましいです。そのために勉学に励んで早くから進路を選びましょう。
と、アドバイスしても本人は「退屈だ」と嫌がるかもしれません。どちらかと言うと一攫千金のギャンブルを好み、起業家の道を選ぶ人も多い宿です。しかしその道はこの宿にとって危険と心得てください。
「知策あるも多業ならず」で、事業を広げようとして多ジャンルの経営に走ると概ね失敗します。就職しても満足出来ずに転職を繰り返すようですと、うだつの上がらない人生となってしまいます。

あまりにも自信過剰となり様々なジャンルに手を出したり、虚栄を張り過ぎると袋叩きの憂き目に遭いがちです。他人を見下すような言動をして怨まれることも多いようです。
大人になってから集団苛めに遭遇するとやっかいです。
大人は合法的に策略を練って、会社から追い出そうとしたり“社会的に抹殺”しようとします。
どうして自分がそんな目に遭うのか、理由も分からないままあなたは翻弄され、不幸な境遇に追いやられてしまうこともあるかもしれません。
目立つタイプのあなたゆえに常につきまとう危険と言えます。
なお恋愛でも気が多く、たくさんの恋人と付き合うとあります。このため結婚が遅れてしまうこともあるようです。


今世をどう生きるべきか

来世のあなたの宿はまだ定まっていません。
今世の生き方によって来世も再び今と同じ宿になるか、それとも全く別の宿になるかが決まります。
来世を選ぶのは今世のあなた自身です。

張宿の人には「危険だから目立つな」と言っても無理でしょう。
目立つことは決して悪いことではありません。派手で明るい性格も直す必要はないので、そのままでいていいと思います。
ただ、必ず“潰し”にかかってくる人々がいることを考えて、力は充分に蓄えましょう。
「力」と言っても権力や財力を蓄えてそれで逆に敵を潰そうとするのではなくて、あなた自身の知識と内面の人間性を磨くのです。
足元をすくわれないように王道を進むこと(正義的・道義的な手段を選ぶこと)も必要です。
これは敵の心理を読めば分かります。知識あり人間性に深みがある人、正義を守っている人には突っ込みようがなく攻撃が難しいものなのです。

言動が軽く、実力もないのに自分はトップにいるかのような発言をしてしまいがちなことにも問題はあるかと思います。
そのままでは周囲が潰すまでもなく、いずれ自滅するでしょう。それこそ“前世と同じ轍を踏む”ことになりかねません。
繰り返しますが人の上に立ちたいなら、内面を充実させることが不可欠です。
まず足元をかためてから人生を輝かせてください。そのためにアドバイスをくれる善き友を得ることも必要です。


原典引用

『此の宿に生まれし人、妻多くして男女少なし。出ずる語は人意に快く、人の愛を得。資材は少に似たり。知策あるも多業ならず。他人の財を得。柔軟の事をなして安楽に暮らすも、人を見下して誤る事あり。』
出典「文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経」
秘伝 密教宿曜占星術 (エルブックスシリーズ)より再引用

注意書き

この占いは簡易版です。このページで表現した「前世」の内容は大まかなイメージですから、あなたの前世が完全にこの通りだと思い込み過ぎる必要はありません。ご自分の魂の軌跡について、もう少し詳しく知りたい方は「コラム」へ。


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